小樽区長も務めた渡辺兵四郎の石碑「渡邊翁碑」が小樽市役所正門横に移動してる!?
先日、小樽市役所に行ったのですが、小樽市役所の正門横に大きな石碑が建ってます。
あれ?ここにこのような石碑って、ありましたっけ!?
(写真は2018年5月15日撮影)
その奥には、この市庁舎建設時に多額の寄付をした土肥太吉(どいたきち)氏の胸像があって、そちらは以前からあったと思うのですが、手前この石碑はあったかな?
で、近づいて見てみると、「渡邊翁碑」と書かれています。
これは、小樽で明治の中頃から昭和初期にかけて活躍した実業家で、政治家でもあって小樽区長も務めた、渡辺兵四郎(わたなべ ひょうしろう)の石碑ですが…
あれ?この石碑は、もともと別の場所にあったものでは!?
渡辺兵四郎の石碑といえば、このすぐ近くの、小樽公園から花園公園通りを下ってすぐの角(小樽ミルク・プラントのすぐ上)に建っていたと思うのですが。
ということで、見に行ってみると…
(ここです)
何もありませんね。
ここにあったはずの石碑がなくなってます。
ちなみに、以前、ここの渡辺兵四郎の石碑について書いた記事があって、その時の写真を掲載すると、こういう感じで建っていました。
(2017年4月撮影)
※記事はこちら:小樽公園のすぐ下の角に建っている石碑は小樽区長も務めた渡辺兵四郎のものでした
つまり、時期はいつか分からないのですが、この石碑「渡邊翁碑」の場所が移動したということなんですね。
前に石碑が建っていた角地には、渡辺兵四郎の邸宅があったそうで、それであそこに建っていたようなんですが、あまり知られてはいなかったかもしれませんね。
渡辺兵四郎について
以前の記事からですが、この渡辺兵四郎という方は、生まれは秋田県能代で、その後小樽に渡り、当時の小樽の豪商で名家でもあった山田家に仕えます。
その後独立して、漁業のほか荒物商を営み、ニシン漁網の改良を手がけたりして漁業組合頭取、水産組合長なども務め、業界の舵取りを担ったそうです。
そして、商売から政界に転じ、区会議員、道会議員、衆議院議員などを歴任していて、明治45年には5代目小樽区長(市制施行前の区だった頃ですね)も務めています。さらには小樽商業会議所会頭も務めるなど、小樽の発展に大きく寄与した方なんですね。
ということで、渡辺兵四郎の石碑「渡邊翁碑」は、小樽市役所正門横に場所を移動してました。
(石碑は小樽市役所正門向かって左側。この写真は2018年4月撮影)
※参考
・書籍「小樽散歩案内」発行:有限会社ウィルダネス(Amazonで「小樽散歩案内」を探す)
・「おたる案内人テキストブック」小樽観光大学校運営委員会編
・渡辺兵四郎 - Wikipedia
おまけ:小樽公園案内図の「渡邊翁碑」の表記について
先日、小樽公園の小高い丘にある見晴台に行った際、その端に、おそらく最近設置されたと思われる小樽公園案内図があったんです。
それで渡辺兵四郎の石碑「渡邊翁碑」を確認してみると…
確かに、小樽市役所の前に2番で「渡邊翁碑」が表記されています。
で、公園案内図は、公園通りを上ってきて市民会館方面と図書館方面への別れ道のところにも、以前から設置されていて、ここの表記を見てみると、2番の「渡邊翁碑」は…
以前の場所のままですね(2018年5月現在)。
そのうちこちらの案内図も交換されるでしょうね。
ということで、案内図も変更になっているので、移動したのは間違いないようです。
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