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2017年11月 8日 (水)

先日、壁が剥がれ落ちた色内の建物は旧丸本水産株式会社(旧日本通運小樽支店)

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ちょっと前の10月30日ことなんですが、この日の小樽は風が強くて大荒れの天気で、そのために運河近くの建物の壁が剥がれたというニュースがあったのを覚えてますか?

テレビのニュースでも壁が剥がれ落ちた映像が流れ、翌日2017年10月31日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄にも掲載されていました(※参考ニュース:北海道ニュース UHB | UHB:北海道文化放送)。

実は今回は、その建物についてなんですが、場所は色内大通り沿いの重要文化財の旧日本郵船(株)小樽支店のすぐ近くで、以前からこの建物については、見た感じ歴史がありそうな佇まいで、どういう建物か気になっていたんです。

(これは被害の後の写真。2017年11月4日撮影)
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すると、なんと月刊フリーペーパー「小樽チャンネルマガジン Vol.22(2017年9月号)」(編集発行:株式会社K2)内の「小樽れっけん」という連載コーナーで、この建物が紹介されているではないですか!

建物は「旧丸本(まるほん)水産株式会社」として紹介されていて、読んでみると、やっぱりなかなか歴史のある建物でした。

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ちなみにこの「小樽れっけん」というコーナーは小樽商科大学によるもので、建物の歴史的背景や関わった人物などについて、丁寧な取材に基づいて興味深く紹介されていて、とても面白くて私もいつも楽しみに、そして、参考にさせていただいているんです。


で、建物についての背景が分かったところで、当ブログでも紹介しようと、建物の写真も撮影してきて、早く記事にしなければと思っていたところの、先日の荒天による壁がはがれる被害だったわけです。

前置きが長くなりましたが、この「旧丸本水産株式会社」の建物について、小樽チャンネルマガジンの小樽れっけんの記事を参照させていただき、紹介しようと思います。

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(すぐ横が旧日本郵船(株)小樽支店)
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旧丸本水産株式会社の建物について

※小樽チャンネルマガジンVol.22(2017年9月号)小樽れっけんの記事から、建物についての部分を要約させていただいてます。

(写真は9月26日撮影)
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旧丸本水産株式会社の建つ場所は、前述の通り、旧日本郵船(株)小樽支店のすぐ近くで、クリーム色(かな?)のタイル貼りの外壁が目に留まります。

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この建物は、もとは昭和3年(1928年)に日本通運小樽支店として建てられたもので、その前は「一寸屋」という料亭があったそうで、裏に建つ石蔵は、そのころから使用されていたものとのことです。

(旧手宮線の散策路側から石蔵が見えます。左が石蔵)
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その後、昭和34年(1959年)に日本通運小樽支店が港町に移転後、建物を購入した「丸本水産」が、翌昭和35年(1960年)から平成24年(2012年)までの約半世紀の間、使用していました(丸本水産は平成23年に事業停止)。

ちなみに、この建物は社屋兼住宅として使用されていて、右横の建物がその住宅部分で、社屋とは渡り廊下でつながっているんですね。

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住宅部分は住みやすくするために、改装・増改築を行なっているそうで、丸本水産の後は、cafe RAMAT(カフェ ラマット)、シェアハウス、あんかけ焼そば親衛隊の事務所などにも使用されたそうですが、今はどうしているのかな?

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ということで、今回は丸本水産の社屋兼住宅として使用されてきた、旧丸本水産株式会社の建物についてでした。

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おわりに

今回、この建物を見に行った後で、荒天で壁が一部剥がれ落ちる被害があったわけですが、その後にもう一度見に行った時にはシートで覆われていて、どのような工事を行なっているのか、そして、今後この建物がどうなるのかも気になります。

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※この建物名は、旧日本通運小樽支店とも言える建物ですが、今回参照した小樽チャンネルマガジンの小樽れっけんの記事の注意書きで、“(前略)本稿は丸本水産を紹介する内容のため同社名とした。”と書かれていたので、当ブログでもそれにならって旧丸本水産としています。

※丸本水産は機船底曳網漁の先駆けとなった水産会社ということで、会社についての詳細は、今回参照した小樽れっけんの記事にさらに詳しく書かれているので、そちらも読んでください。「小樽チャンネルマガジン Vol.22(2017年9月号)」です。

※小樽チャンネルマガジンは、サイトで電子版を読むこともできます。こちらに各号へのリンクがあります。丸本水産はVol.22(2017年9月号)です。
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その他の気になる古い建物」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
この建物、前を通るたびに古そうと思っていたのですが、やはり歴史的建造物だったんですね。
なんとか修理して残して欲しいものですが、小樽は最近歴史的建造物に対して冷淡な印象を受けるので(旧秋山弁護士事務所が取り壊された時は心底失望しました)、不安です。

投稿: | 2017年11月 9日 (木) 15時25分

この建物の前も、よく歩きますからチラチラ見ていましたが、住居部分は使われていないようですね。
中は、結構広そうですけどね。
入り口付近には草が生えていましたよ。
少し前には「売物件」の看板が立ってた記憶もあるような?
もったいない建物ですよね。

投稿: John 1940 | 2017年11月 9日 (木) 20時19分

名無しさん、こんばんは。
やはり気になってましたか。
私も初めて知ったのですが、なかなか歴史のある建物でした。
今後、どうなるのかは知らないのですが、修理して残してもらいたいですね。
旧秋山弁護士事務所は残念でした…


John 1940さん、こんばんは。
やはり、ここはよく歩くコースで、建物も見てましたか。
最近は、住居部分は使われてなかったんですね。
今回の壁の被害もあってと、今後どうなるのか、とても気になります。

投稿: 小梅太郎 | 2017年11月 9日 (木) 23時50分

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