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2017年11月 2日 (木)

【石垣のある風景】見晴らし坂を上った先の、かつて名取高三郎邸が建っていた石垣の様子

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坂の街・小樽には、平らな敷地を確保するためにあちこちに石垣があって、もう石垣の街といってもいくらいです。

ということで、久しぶりに小樽の“石垣のある風景”シリーズです(って、特に正式にシリーズにはなってませんが…)。


今回は、観光客で賑わう堺町通りから、山側の高台に向かう「見晴らし坂」を上っていくと、左手に見えてくるこちらの立派な石垣です。

(写真は10月17日撮影)
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現在、マンションが建っているこの石垣の上には、かつて金物商の名取高三郎の邸宅が建っていたそうです。

どのような邸宅だったのかは分からないのですが、この高い石垣の上に立派な屋敷が建っていたのでしょうね

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金物商として成功した、山梨県出身の名取高三郎ですが、その店舗となる旧名取高三郎商店の建物は、堺町通りの端の建つ、防火のための立派なうだつが目に止まる、現在の大正硝子館の建物です。

この名取高三郎の邸宅が建っていた石垣の向かいには、小樽市指定歴史的建造物の旧板谷邸の建物が建っています。

現在、旧板谷邸は和風の母屋と隣の洋館、そして奥に建つ石蔵が残るのみで、先日、建物隣の道路側にホテルがオープンして、当時の面影はほとんどなくなってしまいましたが、きっと豪邸だったのでしょうね。

堺町通りから見晴らし坂を上ってきたこの辺りは、かつては事業に成功した経済人の屋敷が建っていたことから、この見晴らし坂を「出世坂」と呼ぶ人もいるそうです。

(こちらが見晴らし坂)
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(坂を上ると右に旧板谷邸、左に名取高三郎邸があった石垣)
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(坂の上から見たところ)
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ということで、今回の石垣のある風景は、見晴らし坂を上った先の、かつて名取高三郎邸が建っていた石垣の様子でした。


※この石垣は、2015年に小樽を取り上げて放送された「ブラタモリ」の中でも紹介されていました。
ブラタモリ小樽〜タモリさんの足跡を辿る【前編】《オープニングの小樽運河〜メルヘン交差点〜石造倉庫〜坂の上の高級住宅街》

※参考サイト
小樽市 :旧名取高三郎商店
創業者 名取高三郎 伝 - ナトリ株式会社 130周年特設ページ
※参考書籍:小樽散歩案内(発行:有限会社ウィルダネス)(Amazonで「小樽散歩案内」を探す)

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