水天宮周辺で何やら建物が建つという情報をもらって見にいったら、外人坂の下が建設予定地になってるみたい【追記:計画見直し!?】
※様子を見に行ったのが9月23日だったのですが、その後、建築計画の看板が撤去されているそうで、どうやら計画が見直されたという情報をもらいました。投稿はこのままにして、気になるので引き続き注目しておこうと思います。情報をくれた皆さん、ありがとうございます(追記 2017.10.2)。
先日、当ブログにとても気になるコメントをいただきました。それは、水天宮の前にマンションが建つかもしれないという情報があって、景観がどうなるかとても心配している、といった内容でした(すいません、かなり大まかに要約してます)。
高台にある水天宮は、境内からの小樽の街と港の眺めがとても良くて、小樽市重要眺望地点にも指定されているので、建物の場所によっては心配ですよね。
ということで、その状況を確かめようと、さっそく水天宮に行ってきました。
まず水天宮の境内に行って、いつもの外人坂の上からの景色を眺めてから、周辺の様子を見てみようと外人坂を下りて行くと、ん?何だか左側の高台がスッキリしてる。
以前は高台の上は雑草が伸び放題だったんだけど…。しかも、その高台に入っていく砂利道があって…
高台の様子をちょっと見てみると…
もうすっかり整地されて、広い敷地が確保されています。
これは確かに、この高台が建物の建設予定地ですね。
実は、先ほどの高台に入っていく道路脇に建築計画のお知らせの看板が設置されていたので見てみると、用途は「簡易宿所・共同住宅」となってます。
地上5階(地下1階)ということで、高さ13.442mとなっているけど、う〜ん、見た目はどのくらいの高さになるのかな。
ちなみに、先ほどの水天宮の境内からの眺めだと…
ここがその高台の位置ですが、手前にすでにマンションが建ってるので、高さ的に大丈夫ということなのかな?
それと、建設予定地は写真の位置から左に広がっているので、眺望に影響があるのかどうかは、建物が敷地内のどの位置に建つのかにもよりますね。
工事の予定期間は、平成30年4月1日〜同年11月30日までと書かれているので、予定通りであれば実際の施工は来年です。
今のところ詳細は分からず、どうなるかも建ってみないと分かりませんが、水天宮からの眺望に影響がなければいいですね。
(もうちょと先から振り返って見たところ。右の石垣の上ですね。)
ところで、この建設予定地がすっかり整地されているのを見て、別のことが気になった方もいたのではないでしょうか。
ネットで目にしていたものの、結局、私は見に行ったことがなかったのですが、ここは確か敷地内に廃墟と化した蔵があったことで知られていたんですよね(ネットでは旧酒井別邸の蔵として紹介されていますが、その出所や詳細は未確認です)。
以前は敷地の北側には高い塀が残っていて、それは敷地外からでも見られたので、私も見に行ったことがあります。
(2015年10月7日撮影)
ただ、それらももうなくなってしまったようですね。
知る人ぞ知るといった廃墟がいつの間にかなくなっていて、まあ、いつまでもそのままというわけにはいかなかったでしょうが、ちょっと残念な気持ちもあります。
※Googleマップの航空写真を見ても、すでに整地されてますね。
ということで、この水天宮の外人坂下の建築現場の様子は、しばらく気になりそうです。
《追記 2017.11.04》
後日、再び現地に見に行って、建築計画の看板が撤去されているのを確認しました。
(写真は2017年10月17日撮影)
情報をいただいたように、看板はなくて、建築計画自体は今回は見直されたのかな。
反対側からも、今回の更地を見に行ってきました。
以前、ここの敷地の境に高い塀が残ってたんですよね。
すっかり更地になってますね。
計画が見直されたようだとはいえ、今後、どうなるのかはやっぱり気になるところです。
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コメント
こんにちは。
こちらは雨です。一日一日小樽に帰る日が近づいています。
水天宮にも必ず行きますよ。
以前にもコメントしましたが「勝納臨海公園」から小樽市街まで歩きながら見る上げる水天宮は本当に神々しく見えました。
水天宮から見下ろす景色だけではなく、水天宮を見上げる景色も大事にしたいですね。
荒れた所が綺麗になっていくことは喜ばしいことですがバランスが難しいですね。
投稿: EKO | 2017年10月 2日 (月) 13時01分
EKOさん、こんばんは。
小樽に帰る日が近づいてるのですね!楽しみですね!
EKOさん!そうですよね!海側から見上げる水天宮の眺めも本当にいいですよね。
そうか、もし周囲に建物が建つと、境内からの眺めの影響以外に、そういう下からの眺めが変わってしまうということがありますね。
景観の保全って色々と難しいですが、少しもでいい方向に向かってもらいたいです。
投稿: 小梅太郎 | 2017年10月 3日 (火) 01時57分
今は花園公園の方に引っ越したそうですが、かって伯母の家があり、子供の頃よく通った場所ですので興味があります。
今後ともよろしくお願いします。坂が急で、老人には上り下りは難しい坂ですね。
投稿: ccp | 2017年10月 3日 (火) 13時27分
バブルの時にもマンション建設予定計画があって、反対運動もあったんですが・・・。マンションかアパートでも建つんですかね?
この酒井別邸は、青山別邸のような瓦葺き屋根のお屋敷だったそうですが、右手に酒井別邸 左手にドイツ貿易商のカール邸と今でいう高級住宅街だったんでしょうね。
今は、階段のみが当時の面影を残してるだけになってしまって残念です。
投稿: n | 2017年10月 3日 (火) 20時13分
今回、写真入りの分かりやすいレポートをありがとうございます。「簡易宿所」って、今はやりの民泊ですよね。相生、東雲、山田の界隈は多分、水天宮に行くと思われる、中国、韓国の観光客を見かけます。東京、大阪、京都などでは民泊はトラブルになっているようですね。治安はどうなるのか。EKO様がおっしゃっているように、下から水天宮を見上げる景色も大切ですよね。n様もおっしゃっていますが、私が子供の頃、同じ場所にマンション問題が起きました。まさか中年になり同じ事が起こるとは。困った事に、土地の所有者の方は、噂では東雲、相生あたりの空き地をたくさん購入して色々計画しているらしいです。旧板谷邸はテレビにも出たのに今は門だけしか残ってない。札幌のような都心部とは違うんですよね。このへんは。わかっていただきたい。テレビでも小樽の土地が中国人に買われていると特集を見たことがあります。このままでは心配です。長文になりましたが取り上げてくださった事にお礼致します。ありがとうございます。
投稿: A | 2017年10月 3日 (火) 23時24分
ccpさん、こんにちは。
そうでしたか。伯母様がかつて住まわれていた、馴染みのある場所なんですね。
今後どうなるのか、気にしておこうと思ってます。
確かに、この坂(階段)は、かなり急です(^-^;
nさん、こんにちは。
バブルの時にもマンション建設計画があったのですね。
今回は、建築予定が見直されたようですが、今後もどうなるか分かりませんね。
酒井別邸については、詳細がよく分からなかったのですが、ドイツ人貿易商のカール・コッフ邸があったり、当時はすごかったでしょうね。
石垣なども本当に立派ですものね。
A さん、こんにちは。
今回は、情報ありがとうございました。
その後、気になって現場を確認してこの投稿をしたところ、色々と情報も寄せられました。
ひとまず、今回の計画は見直されたようですが、土地も整地されていますし、今後、ここがどうなるのかは、やっぱり気になりますね。
土地のことは、よく分からないうちに、どんどんとことが進んでいたりして、ちょっと怖いですね。旧板谷邸なんかは、本当に驚きました。
今回のことは、引き続き気にしておこうと思います。
投稿: 小梅太郎 | 2017年10月 4日 (水) 13時14分
外人坂にあった「酒井別邸」、とうとう跡形もなくなってしまったんですね。
少々私にも縁のある建物なので、知るところを少し書いてみます。
この邸の所有者は酒井正七という人でした。私からは高祖父にあたります。
夢二亭に名前を残す塩田回漕店の支配人を務めた人で、後に事業の一部を引き継いで酒井汽船という会社を営みました。
水天宮下に居を構えたのは、港に出入りする船がよく見えるからという理由もあったようです。
ちなみに正七の婿養子が酒井広次という人(私の曽祖父)で、その兄が二代目塩田安蔵すなわち夢二亭を建てたその人になります。
投稿: 新潟在住某 | 2020年9月26日 (土) 07時47分
新潟在住某さん、こんばんは。
そうなんです、酒井別邸は跡形もなくなってしまってます。
って、え〜!!びっくりです。
酒井別邸の所有者は、新潟在住某さんの高祖父さん!繋がりのある方でしたか!!
そして、夢二亭といえば、回漕店を営んだ塩田安蔵の邸宅・旧塩田別邸として、歴史的建造物に指定されていますが、その塩田回漕店や旧塩田別邸とも、そのような繋がりがあるのですね。
これから、夢二亭の建物を見る目が違ってきます。
これはなんとも貴重な、そして、とても興味深いお話をどうもありがとうございます。
投稿: 小梅太郎 | 2020年9月27日 (日) 00時56分
そうなんです。夢二亭とも繋がりがあることになりますね。
私の祖母(故人)は酒井広次の娘なので、塩田家の子どもたちとは従兄妹であり仲が良かったそうです。当時、塩田の別邸(=夢二亭)の敷地内には洋館もあって、そこにあった子ども部屋でよく一緒に遊んだとのことです。
この、夢二亭の敷地内に洋館もあったという話はほとんど伝わっていないようです。もちろん私自身も実際に見たことはないのですが。
祖母は水天宮下の酒井別邸で育ち、外人坂をスカート姿でスケートを履いて滑り降りたり(おてんばだったようです)、祖父の酒井正七から港に出入りする船を双眼鏡で見せてもらったりということもあったようです。
今も水天宮からはフェリーがよく見えますが、その光景は当時とあまり変わっていないのかもしれませんね。
こんど帰省した折には、水天宮に足を延ばしてみようかな、と思っています。
投稿: 新潟在住某 | 2020年9月27日 (日) 11時45分
新潟在住某さん、こんにちは。
酒井別邸で育たれたお祖母様のお話も、とても興味深いです。
旧塩田別邸の洋館のお話、外人坂でのスカート姿のスケートのお話、酒井別邸からの眺めのお話。いや〜、何だか当時の様子に思いを馳せてしまいます。
水天宮からの港の風景は、当時も同じように見えていたのでしょうね。
本当に、貴重なお話、どうもありがとうございます!!
投稿: 小梅太郎 | 2020年9月28日 (月) 12時45分
酒井廣次さんについて知りたいです。
小樽の書家さんですか?
鰊御殿の碑に酒井廣次書とありました
投稿: 海北なっちゃん | 2024年7月 3日 (水) 01時47分
海北なっちゃんさん、こんばんは。
まず、鰊御殿にそのような碑があるのですね。知りませんでした。
そして、酒井廣次氏についてですが、情報がほぼありません。申し訳ありません。
この記事中に出てくる「旧酒井別邸」についても、公に紹介されているものをまだ見たことなくて詳細は分かりません、
ただ、実はここのコメント欄における、新潟在住某様のコメントで、とても興味深い「酒井別邸」についてのお話が寄せれて、その中で酒井廣次(広次)氏について言及されています。
それによりますと、酒井別邸の所有者は酒井正七という回漕業で成功した方で、その正七の婿養子が酒井広次という方だそうです。時代はだいたい大正の頃です。
(ネットで関連情報が数件だけ得られました)
公的な情報ではありませんが、これ以上のことは分かりませんでしたので、ご了承願います、
そのような方の書が鰊御殿の碑になっているというのも、面白いですね。
投稿: 小梅太郎 | 2024年7月 4日 (木) 02時13分
お返事を頂き感激しております。
私もネットでやっと情報を得ることができたくらいで新潟県在住の某さんの情報が貴重でした。
私どもの書家の先生(故人)が酒井廣次様と葉書のやり取りをしています。江差追分歌碑の作者の先生です。その碑を見学にこの7月にそちら小樽に伺います。巨大な歌碑の言葉「忍路高島およびもないが〜 」を書くことになった行きさつを知りたいのです。その酒井廣次様がなぞを紐解いてくれるかと。
新潟在住某さん!教えて下さいませませ。
投稿: 里山のかいちゃん | 2024年7月 6日 (土) 10時01分
里山のかいちゃんさん、こんばんは。
いや〜、私もほとんど情報をもってなく、お役に立てずに申し訳ありません。
なるほど、そういう繋がりでしたか。
お〜!!江差追分歌碑というと、祝津パノラマ展望台にある大きな碑ですかね。
う〜ん、新潟在住某さんがコメントくださったのは4年前なので、現在は見ていただいているか…
7月にその碑を見学にこられるということで、何か手掛かりがあるといいですね。
投稿: 小梅太郎 | 2024年7月 8日 (月) 02時05分