ニュースより/国立小樽海上技術学校が校舎の老朽化により国が廃止を検討
桜町にある国立小樽海上技術学校が、校舎の老朽化により耐震化が困難であることなどから、国が廃止を検討していることが明らかになったというニュースがありました。
2017年9月13日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄と翌14日付北海道新聞朝刊第4社会欄に掲載されていました。
ニュースによると、1976年(昭和51年)に建てられ、老朽化した現校舎の耐震化は困難で、建て替えに数十億円かかるために、国が廃止を検討しているということで、その時期はまだ明らかになっていないということです。
学校を運営する独立行政法人「海技教育機構」の職員が小樽市役所を訪れて、廃止を検討していることを市に説明したそうで、小樽市と市議会、小樽商工会議所は、機構を管轄する国土交通省を訪れ、国交相宛に存続の要望書を提出したとのことです。
森井市長は、市内学校跡の建物の利活用など存続に向けた方策について、協議を進めるようです。
国立小樽海上技術学校について
ところで、すいません、実はこの小樽海上技術学校のことはあまり知らないので、ちょっ調べてみました。
※学校サイトはこちら:国立小樽海上技術学校 | 独立行政法人 海技教育機構
小樽海上技術学校は、船舶の乗組員といった、国内の海上輸送に従事する人材を育成するために設置されている、北海道では唯一の学校です。
中学卒業生を対象としていて、修業年数は3年で、卒業すると高校卒業と同等の資格が得られ、現在94人が在籍しているそうです。
兄弟校は全国に7校あり(うち短期大学校が3校)、その中で小樽海上技術学校が最も古い学校で、創立は1939年(昭和14年)です。
学校サイト内の沿革 | 独立行政法人 海技教育機構を見てみると、創立時は小樽海員養成所という名称で場所は潮見台にあったそうで、1952年(昭和27年)に小樽海員学校と改称し、その後、1976年(昭和51年)に桜町の現校舎に移転してます。
修業年数3年になって、卒業者が高校卒業と同等資格が認定されるようになったのが1986年(昭和61年)で、現在の名称の国立小樽海上技術学校に改名したのが2001年(平成13年)です。
ということで、なるほどこういう学校だったのですね。
とても特殊な学校のようですが、今回のニュースによると、現在、入学希望者が減少しているというわけではないようなので、何かいい方策がみつかり、学校が存続するといいですね。
※参考サイト
・国立小樽海上技術学校 - Wikipedia
※国立小樽海上技術学校のFacebookページ:国立小樽海上技術学校 - ホーム
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コメント
おはようございます。
また寂しいニュースですね。
今の実家の場所に転居する前に住んでいた家から校舎が見えていました。
子どもの頃の私は「カイインガッコウ」と意味も漢字も知らぬまま言っていました。
身近に進学した人は居なかったのですが、全国的にも特殊で専門的な勉強をする学校だとのことで、すごいなぁと思ってました。
写真を見る限り、そんなに老朽化しているようには見えないのですが…
うちの子の通っている学校の方がもっとボロいわ、と感じでしまいまいた。
投稿: 梅子 | 2017年9月17日 (日) 06時53分
こんばんは。お久しぶりです。息子は船乗りになりたかったので、学校見学で何回かお邪魔しました。実習船にも乗せていただき、美味しいカレーもご馳走になりました。目標がはっきりしてらっしゃるからか、生徒さんは皆さんしっかりさんで、ピシッとしてらっしゃいました。息子は残念ながら合格出来ず、小樽水産高校で目標を達成しましたが、身体的理由で船乗りにはなれませんでした。親子一丸で夢に向かって頑張った日々が懐かしいです。学校、存続してほしいです。
投稿: ムサママ | 2017年9月17日 (日) 21時33分
梅子さん、こんばんは。
こういうニュースは、なんだか寂しいです。
以前は、学校の近くに住んでいたのですか。
確かに“カイインガッコウ”って言われても、子供にはよく分かりませんよね。
けど、専門的な勉強をする学校として、よく知る学校だったのですね。
そうなんですよね。外観を見てもそれほど老朽化しているようには見えないのですがね。
なんとかなるといいのですが…
ムサママさん、こんばんは。
なるほど、息子さんはそのような経緯があったのですね。
確かに、こういう学校は、目標をしっかりと持った生徒さんたちが集まっているので、みんなしっかりしていそうですね。
こういう学校が廃止になるのは、とても残念です。
何とか存続できるといいですね。
投稿: 小梅太郎 | 2017年9月18日 (月) 00時33分