桜町の高台に建つ量徳寺東小樽支院の建物
坂の街・小樽の中で、桜町も坂の多い地域で、桜町本通りから平磯公園方面に向かっては、結構急な坂が続いてますよね。
その途中の高台に建っている、とても立派なこちらの寺院建築ですが、この建物は量徳寺東小樽支院です。
この量徳寺東小樽支院は、小樽をディープに案内する書籍「小樽散歩案内」(発行:有限会社ウィルダネス)で紹介されていて、気になっていたのですが、ようやく見に行くことができました。
※量徳寺東小樽支院については、月刊フリーペーパー「小樽チャンネルMagazine Vol.18」(編集発行:株式会社K2)連載「小樽れっけん」でも詳しく紹介されています(2017.8.9追記)。
場所は、桜町本通りのバス停「東小樽」横から坂道に入ると、その先に東小樽会館が正面にあり、ここを左に曲がると、その先右手に上っていく坂道があって、その途中にこの大きな寺院建築が建っています(その前は墓地になってます)。
(「東小樽」のバス停)
(バス停横の坂道を上ってた先に東小樽会館)
(東小樽会館前を左折)
(右手の上っていく坂道の途中に寺院建築の建物が見えます)
(この左に草木に覆われてますが建っています)
(やっと見えました)
量徳寺といえば、入船町に建つお寺ですが(入船通りのコープさっぽろ小樽南店の隣)、「小樽散歩案内」によると、昭和初期の桜町一帯の開発が進んでいた頃に入船町の本堂が新築されることになり、古い本堂を桜町に移築して「支院」としたそうです。
もともとのこの建物の竣工年は不明ですが、明治時代のものだそうです。
現在は、“私有地に付き立ち入り禁止「危険」”の立て看板があって、ロープが張られてますね。
周囲には草木が茂っていて、建物全容がよく見えないのですが、建物への出入りはないようなので、だいぶ建物が傷んでいるようですね。
このまま荒廃していってしまうのか、これだけ立派な寺院建築ですから、今後どうなるのかは気になるところです。
参考:小樽散歩案内(発行:有限会社ウィルダネス)
そうそう、このあたりからの振り返って見た眺めも、なかなかいいですよね。
※参考サイト:桜町の高台 〜量徳寺東小樽支院のあたり〜 : ときどきの記 by 小樽の出版社“ウィルダネス”
《追記 2017.8.9》
量徳寺東小樽支院については、私も愛読している月刊フリーペーパー「小樽チャンネルMagazine Vol.18」(編集発行:株式会社K2)の連載「小樽れっけん」で、かなり詳しく紹介されてました。
そこで紹介されているのですが、入船町の量徳寺は、晩年を小樽で過ごした新撰組の永倉新八の菩提寺としても知られていますが、永倉新八の菩提寺となった頃は、まだこの量徳寺東小樽支院の建物が本堂だったということで、そんなゆかりのある建物でもあったんですね。
移築して量徳寺東小樽支院となったのは、現在の桜町一帯の開発が進められていた、昭和12年のことだそうです。
※参考:小樽チャンネルMagazine Vol.18「小樽れっけん」
※関連記事:新撰組の永倉新八の菩提寺である量徳寺の碑と資料室、そして国道沿いの対面の地の立て看板
【関連記事】
※先日桜町方面に行った時の桜町関連の記事。
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コメント
新選組の永倉新八の菩提寺だった建築がこの量徳寺東小樽支院だと小樽チャンネルマガジンVol.18で読みました。この寺の近くで私は幼少期を過ごしましたが、そのようなすごい建物だった事を知ったのは最近のことでした。
最近この寺院の様子を見に行った所、雑草が生い茂り、寺の引き戸?窓?には写真の通り板が打ち付けられてひどい有様でした。怒りを感じました。
以前は管理小屋のようなものと渡り廊下で繋がっていましたが、管理人がいなくなりその小屋もなくなりました。あの管理小屋も歴史的建造物に含まれるくらい古かったようですが・・・。
投稿: | 2017年8月 8日 (火) 12時54分
名無しさん、こんばんは。
本当だ!小樽チャンネルマガジンVol.18にも詳しく掲載されてますね。
この投稿をするにあたって、確認してませんでした。
早速、情報を追加したいと思います。情報ありがとうございます。
それにしても、これだけ歴史があって貴重な建物がこんな状態とは、なんとも残念ですよね。
私も今回見に行って、あまりの荒廃ぶりに、かなり驚きました。
以前は管理小屋のようなものがあったのですね。
なんとかならないものでしょうかね。
投稿: 小梅太郎 | 2017年8月 9日 (水) 01時39分