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2017年7月 6日 (木)

手宮のホーマック裏の海上にあるコンクリートの土台のようなものはなに?

手宮のホーマックの駐車場から海を眺めると、岸からすぐ近くの海上に、四角いコンクリートの何かの土台のようなものが2つ顔を出しています。

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※写真がちょっと前の2017年5月4日撮影なのでご了承を。

これはいったい何だろうと思っている方も多いと思います。私も思ってました。

ちなみに、これを明治44年に石炭を船に積み出すため海上に作られた手宮高架桟橋の跡と思われている方も多く、そういう記述を目にすることもあるのですが、違うそうです。

といっている私も、詳しくは小樽をディープに案内する書籍「小樽散歩案内」(発行:有限会社ウィルダネス)で知ったんですけどね。

それによると、このコンクリートの土台のようなものは、戦後に作られた石炭積み出し施設(ローダー)の跡だそうで、その施設は昭和50年代終わりに廃止・撤去されて、現在はその台座部分だけが残っているということなんですね。

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手宮高架桟橋が海に伸びていた場所はもうちょっと先のようですが、その高架桟橋は昭和19年に廃止されていて、現在はその痕跡はなく、小樽市総合博物館裏手の道路沿いの崖に見られる、高架桟橋に至る線路の路盤を支えたレンガ積みの擁壁のみで、その名残を見ることができます。

ちなみにその擁壁は、「旧手宮鉄道施設」として国の重要文化財に指定されている施設のうちのひとつです。

ということで、今回は手宮の海にあるコンクリートの土台のようなものは、高架桟橋跡ではなくて、石炭積み出し施設の台座だった、という話でした。

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※こちらの「写真で辿る小樽〜明治・大正・昭和〜」で、手宮高架桟橋やローダーが写った写真を見ることができます(この書籍は、先ほどの「小樽散歩案内」と同じ方による本なんですよね)。

【関連記事】
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