水天宮社殿の左奥にある稲荷神社についての由緒の案内板が設置されてました
小樽の市街地の高台にある水天宮は、本殿、拝殿が小樽市指定歴史的建造物で、境内はとても静かで落ち着いた雰囲気が漂い、境内から見る小樽港を見渡す景色もとてもよくて、なかなか素敵な場所なんですよね。
ところで、その水天宮の社殿の左奥には、以前から気になっていたのですが、稲荷神社が建っているんです。
実は水天宮のお祭りが、6月14日(水)〜16日(金)の3日間の日程で開催されていて、初日に行ってきたのですが、その時にふとそちらを見てみると、手前に何やら案内板が建っていました。
※今年の水天宮のお祭りの様子はこちら:水天宮のお祭り(例大祭)に行ってきました〜小樽はお祭りの季節です(2017年度)
この案内板は今まではなかったと思うのですが、そこにはこの稲荷神社についての由緒が、水天宮社務所名で記されていました。
それによると、この稲荷神社は元は明治時代に妙見あたりにあった共立検番と呼ばれた検番内にて祀られていた稲荷神社で(※検番については文末参照)、その後、検番の廃止に伴い、大正14年に有志らによって、現在の水天宮山頂に移遷されたそうです(「水天宮山頂 稲荷社」と記されてます)。
それ以来、有志らが毎年御祀りされていたものの、時の流れとともに、水天宮神社で預かり、御守りするようになって今日に至っているとのことです。
なるほど、そのような歴史があったのですね。
いつ建てられたのかの記載はありませんでしたが、こうやってその歴史を知るのは、とても興味深くて、勉強になります。
前から何だかとても気になっていたこの稲荷神社だったのですが、その由緒が少し分かって、とてもスッキリしました。
こういう、そこにある古い建物についての説明書きって、ちょっとしたものでも大切ですよね。
※検番については、次のような説明がありました。
その土地の料理屋・芸者屋・待合(まちあい)の業者が集まってつくる三業組合の事務所の俗称。また、近世、遊里で、芸者を登録させ、客席に出る芸者の取り次ぎや玉代(ぎょくだい)の計算などの事務を扱った所。
検番/見番(ケンバン)とは - コトバンク
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