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2017年6月19日 (月)

水天宮にある3つの碑〜石川啄木歌碑・河邨文一郎詩碑・三ツ谷謡村句碑

小樽の水天宮といえば、本殿、拝殿が小樽市指定歴史的建造物で、境内から眺める小樽港の景色もなかなか素敵なスポットで、私も時々訪れています。

その水天宮の境内には碑が3つ(歌碑、詩碑、句碑)建っているんですが、ご存知ですか?(って、私も最近知った碑があるんですけどね…)

※写真の撮影時期がまちまちなのでご了承を。

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石川啄木の歌碑

まず、よく知られているのが、境内に入ってすぐ右奥の海側に建つ、石川啄木の歌碑です。

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小樽市内には、石川啄木の歌碑が3カ所に建てられているんですが、これは1980年(昭和55年)に市内で2番目の石川啄木の歌碑として建立されたものです、

最初は別の隅の方に建てられていたそうですが、2005年(平成17年)に現在の位置に移設したそうです。

かなしきは/小樽の町よ/歌ふこと/なき人人の/声の荒さよ

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石川啄木が小樽にいたのは、若い時の4ヶ月足らずなのですが、小樽ゆかりの歌人として知られていますね。

ちなみに、石川啄木の歌碑として最初に建てられたのが小樽公園内のもので、3番目は小樽駅前広場から三角市場への階段を上ったすぐ左側に建っています。

※以前のこちらの記事もそどうぞ。
小樽市内3カ所に建てられている石川啄木の歌碑


河邨文一郎の詩碑

境内入って左に建つ、丸い鉄製に横長の長方形の鏡のようなピカピカな面を持つ印象的なオブジェは、小樽市出身の整形外科医で、詩人としても知られた、河邨(かわむら)文一郎の詩碑です。

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鉄板、鉄柱を組み合わせた碑の造形は小樽を拠点に活動を続けた版画家・一原有徳で、書は日本を代表する書家・中野北溟によるもので、1993年(平成5年)年に建立されたものです。

碑文は河邨文一郎の詩「山上の旗」のものだそうです。

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私は河邨文一郎という方については、恥ずかしながら最近まで知らなかったのですが、先日まで生誕100年記念展が小樽文学館で開催されていて、1972年に開催された札幌オリンピックのテーマ曲「虹と雪のバラード」の作詞者としても知られる方です。

※以前のこちらの記事もそどうぞ。
詩人・河邨文一郎と水天宮の詩碑/小樽文学館で特別展「生誕100年 詩人・河邨文一郎展」開催中(6/11まで)


三ツ谷謡村の句碑

そして、境内に入ってすぐ右にも碑が建っています(石川啄木歌碑の手前)。

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大きな石を用いて、その中の盤面に碑文が書かれていますが、これは三ツ谷謡村(みつやようそん)の句碑とのことです。

柳絮(りゅうじょ)とび/我が街に/夏/来たりけり

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すいません、三ツ谷謡村という方については、全く知らなかったので、ちょっと調べて見たところ、小樽商工会議所ホームページ内の観光関連情報ページ内に記載があったので、引用させていただきます。

謡村は本名弘郷(ひろさと)。勇払郡に生まれ、札幌北海中学校を卒業後、早稲田大学等に学ぶ。病気のため大学を中退し帰道後小樽市に移住。この頃から俳句を手掛け、1933(昭和8)年に「ホトトギス」に初入選。1938(昭和13)年の小樽玉藻句会を設立、また北海俳句会(後の小樽ホトトギス会)の主宰を引き継いだ。戦後まもなく結成された小樽俳句連盟の理事に就任。また同年から俳誌「緋蕪」(ひかぶ)の編集、発行の任にあたり、昭和27年からは自ら選者となった。1974(昭和49)年には小樽市教育文化功労賞を受賞。また小樽市文化団体協議会会長を長年務めた。
22 三ツ谷謡村句碑

ということで、この句碑は1977(昭和52)年9月25日に建立されたものです。

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水天宮にこの碑が建っているのを知っていても、この碑がどなたのものかというのは、知らない人が多いかもしれませんね。というか、すいません、私が知らなかったので、今回調べてみました。

※参考サイト:小樽ジャーナル(三ツ谷謡村句碑)


おわりに

ということで、水天宮にある3つの碑、石川啄木歌碑・河邨文一郎詩碑・三ツ谷謡村句碑についてでした。

今回は三ツ谷謡村という方のことを知らなくて、調べてたのですが、普段何気なく見ている碑でも、まだまだ誰のものなのか、知らないことも多いですね。

また、どこかに知らない碑があったら、調べてみようと思います。


【おまけ】
ところで、水天宮の境内に入ると、すぐ左手に塔が建ってます。

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これも以前からなんだろうと思っていたのですが、近づいて見ると、看板が掲げられていて、これは「慈愛の塔」というそうです。

看板の内容を引用させていただくと…

昭和31年6月市内の婦人団体の方々が、戦後増加の一途をたどった青少年非行を憂い、あたたかい愛のよびかけをする願いをこめ同年8月16日この塔を完成しました。
その後、小樽地区保護司会が第20回社会を明るくする運動を記念して「慈愛のともしび」を昭和45年7月25日に設置しました。ともに小樽で育った若人達の思い出として、また小樽市のシンボルとして多くの市民に親しまれています。
小樽市

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ということで、この塔についても、これまで何気に見上げていたのですが、今回、その名前を初めて知りました。


【関連記事】
小樽市内3カ所に建てられている石川啄木の歌碑
詩人・河邨文一郎と水天宮の詩碑/小樽文学館で特別展「生誕100年 詩人・河邨文一郎展」開催中(6/11まで)

※水天宮についての記事は、カテゴリー水天宮で。
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水天宮」カテゴリの記事

コメント

「慈愛のともしび」は、どこにあるのでしょうか?

投稿: 直観子 | 2017年6月19日 (月) 22時46分

直観子さん、こんばんは。
あれ?確かに!「慈愛のともしび」はどこでしょうかね。
少し調べてみたのですが、分かりませんでした。すいません。
それにしても、どこでしょうかね。

投稿: 小梅太郎 | 2017年6月19日 (月) 23時26分

報告が遅くなりましたが、5月の桜の頃に花園銀座商店街へ桜スケッチしてきました
ちょうど米菓堂さんの前の桜を入れて描いてみました
今日が最終日ですが札幌で個展開催中なのですが、その絵も飾ってますが、とても好評です
ほかの小樽の絵も好評で、やはり小樽は何かみなさんの心に残る街なのかもしれませんね、
情報をありがとうございます
私のブログ、インスタにも載せております

投稿: eko | 2017年6月20日 (火) 07時26分

こんばんわです
私も同じとこに喰いつきました^^;

「慈愛のともしび」なんてたいそうな名前なので
どれなのだろう?と画像を探しましたがそれらしき物は…
塔は”完成”、ともしびは”設置”となっています。
で、塔の上を見ると照明装置(ともしび=あかり)があります。
おそらくこれの事を差してるのだと思われます。
「社会を明るくする運動を記念して」ともありますし、
単純に塔のデザインとして格好悪いので後付けかと。。

で、それ以前は「青少年非行を憂い」とあるように、
子供たちに帰宅時間を知らせる放送を流すスピーカーが
設置されていてそれにも名前があり「慈愛の鐘」と呼んだそうです。
次の慈愛は・・・あなた! かもしれない(がが~ん

投稿: 富公信者 | 2017年6月20日 (火) 23時54分

ekoさん、こんにちは。
札幌で個展を開催されていたのですね。
ブログとインスタ、拝見させていただきました。
桜を入れての米菓堂のスケッチも拝見しました。どれも素敵ですね。
当ブログの様子が、スケッチ場所の参考になっているなら嬉しいです。
また、小樽の絵が好評というのもなんだか嬉しいですね。
これからも是非、小樽の素敵な絵を描いてください!


富公信者さん、こんにちは。
みなさん、鋭いですね!!
確かに、「慈愛のともしび」はその後に設置された、というものなので、どこかの部分なのでしょうが、なるほど、照明装置!
さらには、子供達に帰宅時間を知らせる放送を流すスピーカが「慈愛の鐘」!
よくご存知で!詳しい説明が、どこかにあるといいのですがね…
で、次の慈愛は。。。

投稿: 小梅太郎 | 2017年6月21日 (水) 12時48分

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