気になる建物/色内大通沿いの三箇株式会社の建物
小樽の街には、市に指定されているような歴史的建造物はもちろん、そうでなくても趣きある古いビルや古民家、倉庫など、何とも気になる古い建物が、今もあちこちに残っているのが目に止まります。
そのいくつかは現在も事務所や店舗などに利用されていたりもするのですが、その建物についての概要となると、分からないことが多いんですよね。
小樽市指定歴史的建造物のように公になっている建物は、市のサイトなどに建物詳細が記載されていますが、その他となると、公的なサイトや、書籍などを参考にすることになります。
前置きが長くなりましたが、今回の建物も、以前から気になっていたのですが、その詳細が分からない建物でした。
色内大通り沿いに建つ、三箇(さんが)株式会社の建物です。
青色のタイル貼り(かな?)の外観が目につきますが、場所は色内大通りを日銀通りのと交差点から北側(中央通り方面)に向かうと左手に建っています。
すぐ横(手前)には、小樽市指定歴史的建造物の旧越中屋ホテルが建っていますが、こちらも色は違えど壁面のタイルが特徴的ですね。
(こちらが旧越中屋ホテル)
で、この三箇株式会社の建物については、持っている資料には記載が見当たらなかったのですが、先日、小樽市総合博物館のFacebookページで、この建物について触れられている投稿があったんです(参照:小樽市総合博物館)。
それによるとこの建物は、大正7年(1918年)に「函館製網船具」として小樽で最初の鉄筋コンクリートで作られたといわれる建物だそうです(外観は今とちょっと違ったようです)。
思った以上に古い建物ですが、ちょっと興味深い話がその投稿に書かれていて、この三箇株式会社の建物のすぐ向かいに建つ旧三井銀行小樽支店が“小樽で最初の鉄筋コンクリート”と紹介されるとこがあるそうですが、こちらは昭和2年(1927年)年竣工なので三箇の建物の後だそうです。
(こちらが旧三井銀行小樽支店)
ただ、旧三井銀行小樽支店には鉄骨が使用されていて、「鉄骨鉄筋コンクリート」と分類すると、話は変わってくるそうです(ややこしい…)。
ということで、いつも読ませていただいている、小樽市総合博物館のFacebookページで、思いがけずこの三箇株式会社の建物について、少しですが知ることができました。感謝です。
最後に、その小樽市総合博物館のFacebookページの投稿を埋め込みで掲載しておきます。
【関連記事】
・ニュースより/現在未使用の歴史的建造物「旧越中屋ホテル」がホテルとして再開の予定
・旧三井銀行小樽支店
ランキングに参加しています。
にほんブログ村
スポンサーリンク
| 固定リンク
« 旧小樽掖済会(エキサイ会)病院跡地が更地に(で、何になるの?)〜旧第一銀行小樽支店の建物側面がしっかり見えます | トップページ | 夜の小樽の魅力を紹介する「第1回夜★小樽プロモーション動画コンテスト」が開催。作品募集中 »
「 その他の気になる古い建物」カテゴリの記事
- 気になる建物/栗原恒次郎商店〜ここはかつては銀行の建物(2016.03.29)
- こんな所にお稲荷さん〜入船陸橋下の末広稲荷(2011.01.20)
- 先日、壁が剥がれ落ちた色内の建物は旧丸本水産株式会社(旧日本通運小樽支店)(2017.11.08)
- 色内2丁目の旧早川支店周辺の気になる建物(2012.02.02)
- 気になる建物に気になる雑貨屋「OLDECO(オルデコ)」(2014.07.08)
コメント
三箇懐かしいです!!大昔ここで働いていた事があります!(今思うと小樽ではいろんな所で働いていました(笑))
もう30年以上も前ですが私はここでトラックに乗って食品配送の仕事をしてた時があります。
三箇の箇という文字は1ヶ2ヶとかに使うヶの元になった漢字と昔聞いた事があります。では三箇って三個って意味なのかな?
投稿: 百川 | 2016年8月23日 (火) 05時09分
百川さん、こんばんは。
なんと、ここで働かれていたのですか!?
30年以上も前となると、かなり懐かしいですよね。
建物とかは変わってますか?
三箇(さんが)株式会社は、会社の代表の方の名前が、三箇さんというようですが、変わったお名前ですね。
投稿: 小梅太郎 | 2016年8月24日 (水) 03時18分