入船通りに建つ「石ヶ守商店」のうだつが渋い歴史ある建物
バス通りでもある入船通りを、コープさっぽろ小樽南店のある交差点からもうちょっと下りていくと、左側に何とも趣きがあって、歴史を感じさせる建物が建っています。
ここは事務用品、文房具等を扱う「石ヶ守商店」です。
(この写真は2016年3月29日撮影)
建物の左右に見られるうだつ(防火壁)が目を引きますよね。
(この写真は2015年10月7日撮影)
2階の窓の分厚い防火扉にも、何だか歴史を感じます。昔の小樽は大火が多かったといいますからね。
この石ヶ守商店の建物は、とても歴史を感じさせる建物ですが、小樽市の歴史的建造物には指定されてません。
そこで、ちょっと建物について調べてみました(参考サイト、資料についてはそれぞれ記してます)。
この建物は、元は酒や食料品、雑貨を熱かった久米商店が明治30年ころに建てた店舗とのことで、その後、現在の石ケ守商店になったそうです(参照:久米商店(現石ケ守商店)/小樽ジャーナル及び書籍「小樽の建築探訪」)。
石ケ守商店については、創業は明治39年と古く、当初は紙類を扱う商店として、堺町交差点(メルヘン交差点)付近にあったのが、創業から5年ほどで、ここに移転したということで、老舗のお店ですね(参照:〈新ねっとわーく小樽〉の第10号(2015年5月)「入船」)。
(2015年10月7日撮影)
ちなみに、この辺りから南小樽駅付近にかけては、かつては繊維問屋街としてとても賑わった地域としても知られていて、今もあちこちに石造倉庫などの古い建物を見ることもできるんですよね。
さて、実はですね、いつもここの前を通ると、渋い建物だな〜って見とれているのですが、先日(2016年7月16日)、前を通ったら、シャッターが閉まっていたんです。で、そこには貼り紙があって…
“都合により 当分の間 休業致します”
う〜ん、詳細は全く知らないのですが、ちょっと気になったので、ブログに書いておきました。
※参考サイト及び資料
・久米商店(現石ケ守商店)/小樽ジャーナル
・〈新ねっとわーく小樽〉の第10号(2015年5月)「入船」
・書籍「小樽の建築探訪」小樽再生フォーラム編/北海道新聞社(Amazonで「小樽の建築探訪」を探す)
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