富岡町の気になる坂道を上ってみたら、その先に歴史的建造物の旧島谷汽船社長宅が建っていた
先日、ちょっと富岡町のあたりを歩いてきました。
小樽警察署前の坂の途中、コープさっぽろ(みどり店)の下から入って富岡町内を横断して、長橋方面へと抜ける道は、車で抜け道として使っている方も多いと思いますが、この日はまずここを歩いてたんです。
(長橋方面への抜け道)
すると、ふと山側にちょっと細めの何とも気になる坂道が真っすぐ伸びていました。
富岡町のこの辺りは、あまり歩いたことがないので、この坂がどこに繋がっているのかも分からず、しかも結構、急坂だったのですが、何だか気になったので、とりあえず上ってみました(笑)
途中の石畳のように、色が変わっているのが目に止まったのでしょうね。
細くて車は通れない道ですが、ほぼ真っすぐ続いてます。
振り返ると…、う〜ん、ちょっと海までは見渡せませんでした。
結構、上ってきましたが、ちなみに、ここで交差する道路は、右側はすぐ先で行き止まりになってました。
左側は下っていくのですが、その先は、小樽警察署前の坂を上った先に建つ浅草寺前に繋がってますね。
(上ってきた坂道を振り返ったところ)
さて、元の坂道に戻って、さらに続く細い舗装された坂道を上って行くと、どうやらようやく坂道の終点のようです。
しかし、終点に近づいてくると、右手に見慣れた案内板が。
これは小樽市指定歴史的建造物の案内板で、ここの右手の石垣の上の建つのは、なんと旧谷汽船社長宅の建物でした。
いや〜、この邸宅が富岡町にあるというのは知っていたのですが、場所がよく分かっていなかったんですよね。
まさか、たまたま気になって上ってきた坂道の上に建っていたとは。
(振り返ったところ)
では、ここで、その建物についてです。
歴史的建造物の旧島谷汽船(株)社長宅
小樽市指定歴史的建造物の旧島谷汽船(株)社長宅は、昭和2年(1927年)建築の木造2階建の邸宅です(昭和15年建築という記述も見られます)。
富岡地区は、丘陵地になっているため、明治から大正期の小樽が大きく繁栄した時期に、眺めの良いこの地に大邸宅が多く建てられたそうです。
そういえば、小樽市指定歴史的建造物の旧遠藤又兵衛邸も富岡ですね。
小樽市HP内に旧島谷汽船(株)社長宅の建物概要の記述があるので、引用させていただきます。
この建物は、港を見下ろす富岡の高台にあり、玄関と2階入母屋瓦葺き屋根の重なりが重厚な印象を与えています。
全体を和風にまとめながら、一部応接間に洋風を取り入れています。
戦後は、一時進駐軍の情報部として使用されていたと伝えられています。
昭和初期の小樽を代表する住宅建築です。
小樽市 :旧島谷汽船(株) 社長宅
ということで、現在は個人宅なので、建物詳細の写真は撮れません。
それでも、本当に今回、たまたまなんですが、場所が確認できてよかったです。
おわりに
今回上ってきた坂道の終点には、正面に門が建っていたのですが、どうやらその奥は空き地だったようです。
ぐるっとその先に回ってみて、反対側から見てみたら、建物はありませんでした。
先ほどの旧島谷汽船社長宅の裏手が見えますね。
さて、富岡町といえば、船見坂周辺、または、地獄坂の商大通り周辺や小樽警察署前のバス通りあたりはよく歩くのですが、そこから住宅街ある内側は、なかなか歩く機会がありませんでした。
というのも、富岡町も住宅街ながら、坂ばかりなんですよね。
とはいえ今回、歩いてみて、その坂道がつくる街並は、傾斜地に作る住宅地特有の、石垣なんかがあちこちに見られ、古い建物も残っていたりして、何とも面白かったです。
初めて歩くには、結構、行き止まりがあちこちにあって、分かりにくかったりもしたのですが、それもまた楽しかったです。
また、機会があったら、富岡町をあちこち歩いてみようと思います(ただ、坂は坂は疲れますね…)。
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