※改訂版:記事を加筆・修正し、写真を追加しました(2020.5.14)。
今回は、これまで断片的に紹介している勝納川についての記事を、主に川に架かる橋にスポットをあてて、まとめてみたいと思います(この投稿はまとめ記事になります)。
勝納川の上流にある奥沢水源地をスタート地点にして、下流に向かって小樽港まで、橋ごとにこれまでの記事で辿っていきます。それぞれに記事のリンクを貼ってあるので、気になる橋や場所の記事があったら、読んでみてください。
そうそう、勝納川沿いには、あちこちに冒頭の「勝納川散策路案内図」というのが設置されていて、橋の名前、道路脇の散策路や川沿い(水際)の散策路が整備されている区間、さらには川沿いに下りる階段の位置などが表示されていて、川沿いを歩くのに参考にさせてもらっています。
勝納川ってどんな川?
その前に、まずは勝納川について、ちょっと紹介しますね。
小樽の勝納川は、奥沢水源地を通って天神・奥沢方面から市街地を流れる二級河川で、市民にもとても馴染みのある川です。
元々大きな川のない小樽の中では“川らしい川”で、現在は川沿いには散策路が整備され、草木などの自然も残っていて景観も良く、冬の雪の積もった景色もなかなか綺麗なんですよね。
現在は静かな風景が続く川沿いですが、かつてはその豊富で綺麗な水を求めて、小樽の産業を支える工場が建ち並んでいたことでも知られていて、今もミツウマや第一ゴムなどがありますね。
また、水といえば勝納川の流域は酒造りも盛んでしたが、現在は下流の田中酒造亀甲蔵のみとなっています。
それでは、改めまして、勝納川散歩の橋巡り、スタートです。
※写真の撮影時期が、まちまちなのでご了承を。
奥沢水源地の水管橋
今回、スタート地点は奥沢水源地になるのですが、ここの橋といえば、その涼やかな景観でお馴染みの階段式溢流路(かいだんしきいつりゅうろ)、通称「水すだれ」を正面に見ることのできる水管橋ですね。
毎年、この水管橋は春から秋にかけて一般開放されています。
※当ブログでは、この奥沢水源地の水すだれについては、独立してカテゴリー「奥沢水源地(水すだれ)」にまとめています。
てんじん橋と天神橋
奥沢水源地からは川沿いを歩けず、一旦川を離れて一本道の道道697号天神南小樽停車場線を歩くと、最初に川方面に向かう脇道があって、そこに入っていくと、奥沢水源地からの最初の橋、てんじん橋があります。
ただし、ここは私有地なのか、立ち入り禁止の看板があったので、橋を渡るとこはできませんでした。
てんじん橋からも、まだ川沿いを歩けないので、先ほどの道道に引き返して少し歩きます。すると川方面に降りる小さな道があり(結構分かりにくいです)、ここを入っていくと、次の天神橋があります(さきほどのはひらがなで、こちらは漢字ですね)。
天神橋を渡ると、その先に広い敷地と大きな建物が建っているのですが、そこは小樽市消防訓練場/市民消防防災研修センターです。
※掲載記事はこちら。
勝納川の奥沢水源地からすぐ下流に架かる「てんじん橋」と「天神橋」の様子
清川橋
天神橋の次の橋が清川橋になるのですが、この間、川沿いの道路脇に散策路が整備されていて(出だしは草ぼうぼうですが)、川を見ながら清川橋まで歩くことができます。
この川沿いの道路には、奥沢水源地へ向かう道道から、清川橋を渡って入ってくるのですが、ここには大きな事業所が並んでいます。
(上流部)
清川橋からは、また川沿いを歩けなくなり、ここからはしばらく川を離れて、次の恩根内橋に向かって道道を歩くことになります。
※掲載記事はこちら。
・勝納川の上流に架かる「清川橋」〜合わせてその上の天神橋から清川橋までの道路脇の散策路の様子も
恩根内橋
清川橋から道道を歩いてきて、天神十字街から毛無山方面に向かって、すぐに架かっている橋が恩根内(おんねない)橋です
毛無山方面の道路は国道393号線で、途中、分かれて望洋台から朝里方面への抜け道にもなっているので、ここは交通量が多いですね。
※掲載記事はこちら。
・勝納川に架かる恩根内橋から下流に向かいます
・勝納川に架かる恩根内(おんねない)橋から
蛍雪橋
この辺りは散策路はないので道路歩いていきます。恩根内橋の次は蛍雪橋ですが、この橋は現在は使用されてないのか、草に覆われていてました(反対側に渡れないようでした)。
それがかえって、興味を引かれますが、こんな橋もあったんですね。
※掲載記事はこちら。
・勝納川に架かる草むらに隠れた古い小さな橋は「蛍雪橋」
清美橋
蛍雪橋の次は清美橋ですが、この間の川沿いには、長靴などのゴム製品でお馴染みのミツウマの工場が建ち並んでますね。
清美橋自体は、位置的には近隣の方々以外は渡らない橋かもしれませんね。
※掲載記事はこちら。
ミツウマの工場の間を通って勝納川に架かる清美橋へ
小樽市上水道勝納川水管橋(水道橋)
清美橋の次は勝納川水管橋(水道橋)です。
水管橋ということですが、人一人が渡れる足元が板の橋が架かってました。あっ、板といってもしっかりとした橋です。
ただ、こんなところに水管橋があるとは、知りませんでした。
※2016年の最初の記事作成時にはなかった設備ができてました(掲載写真は2019年8月撮影のものに差し替えてます)。
※掲載記事はこちら。
勝納川に架かる小樽市上水道勝納川水管橋(水道橋)を渡る
栄橋
勝納川水管橋の次は栄橋ですが、この区間から川の横の道路脇に散策路が整備され始めます。また、片側で川の水際まで下りて歩ける散策路も整備されてます。
この辺りからは、これまでの流域と違い、周囲が一気に開けた感じになるんですよね。
橋のすぐ横には、スーパーチェーンシガの奥沢店から、2016年10月に改装オープンしたスーパーアークス奥沢店が建ってます。
※掲載記事はこちら。
・勝納川に架かる栄橋の手前からは散策路が整備され始めます
・勝納川に架かる「栄橋」周辺の様子
奥沢中央橋
栄橋の次は奥沢中央橋です。この辺りは勝納川が奥沢町と真栄町の境になっているのですが、結構、交通量も多い橋ですね。
ここからは、川の両岸に散策路が整備され、川沿いに下りて、水際を下流まで散策することができます。
※掲載記事はこちら。
・勝納川を栄橋を過ぎて奥沢中央橋まで〜この辺りは散策路が整備されてます
・勝納川に架かる奥沢中央橋とちょっと気になる共成稲荷大神
上の橋
奥沢中央橋の次は上の橋(かみのはし)です。もちろん、川沿いを散策できます。
この上の橋のすぐ横には、2015年で惜しまれながら小樽での生産を終えた北の誉酒造の「酒泉館」の建物が建っていますが、その後、小樽のアイスクリーム製造会社のさくら食品が移転してきて、同社のアイスクリーム専門店「北からの贈り物」が2020年4月にオープンしています。
※掲載記事はこちら。
・勝納川の国道5号線からひとつ上流に架かる端「上の橋」
・奥沢の北の誉酒造跡地のさくら食品がアイスクリーム専門店「北からの贈り物」を4月10日にオープン(まだ入ってませんが…)
下奥沢川人道橋
上の橋と次の国道5号線の高砂橋の間に、横から流れてくる小さな川「下奥沢川」が、勝納川に流れ込む箇所があるのですが、その上を通る勝納川沿いの道路に、下奥沢川人道橋という看板があります。
勝納川に架かる橋ではないのですが、勝納川にまつわる橋ということで、書き留めておきます。
※掲載記事はこちら。
・下奥沢川人道橋〜下奥沢川が勝納川に流れ込むところに人道橋があった
高砂橋(国道5号線)
上の橋の次は、ちょっと距離があって、国道5号線の高砂橋です。この間は、川沿いの散策路を散歩するのも、なかなか気持ちのよい区間です。
もちろん、国道の橋なので、皆さんしょっちゅう通ってると思いますが、この橋の下も川沿いが散策路があって歩けるんですよね。
下流側見ると、右手に南樽市場がある風景は、見慣れた風景かもしれませんね。
※掲載記事はこちら。
・勝納川の川沿いを散歩〜真砂橋から高砂橋を過ぎて北の誉の酒泉館のところまで歩いてきました
・再び勝納川の鯉のぼり〜高砂橋から
※こちらの記事は、この辺りの区間の冬の散歩記事です。
・冬のちょっとした風景〜雪の勝納川を眺めてみる
真砂橋
国道5号線の高砂橋の次は、南樽市場の海側に架かる真砂橋です。
ここには、こどもの日に合わせて、川にたくさんの鯉のぼりが飾られるのが、風物詩にもなってますね。
※2016年の鯉のぼりの様子です。
・すっかり春の風物詩〜今年も勝納川に鯉のぼりが飾られました【写真追記あり】
真砂橋の海側には、一般の橋ではなくて、JR函館本線橋梁が架かってます。
※掲載記事はこちら。
・春の勝納川に鯉のぼり〜真砂橋から
真栄橋
真砂橋からJR函館本線橋梁を挟んで、次は真栄橋です。
真栄橋という名前ですが、この辺りの住所は、勝納川を境に信香町と勝納町なんですよね。
ここから下流の橋は、間隔が短いです。
※掲載記事はこちら。
・勝納川に架かる真栄橋と真栄橋歩道橋。場所はJRの橋梁のすぐ海側
・信香町と勝納町の間の勝納川に架かる橋の名前がなんで真栄橋!?〜かつてはここまで真栄町が伸びていた!?
河原橋
真栄橋の次に架かる橋が河原橋で、幅が車一台が通る程度の小さな橋です。
この辺りは川の周囲に建物があって、位置的には川を目にすることが、あまりないかもしれませんね。
(すぐ上に真栄橋が見えます)
※掲載記事はこちら。
・勝納川に架かる小さな河原橋とその下流の旭橋
旭橋
河原橋の次が旭橋で、ここは結構車が通ります。あっ、ケーズデンキがすぐ近くです。
この辺りも川沿いの散策路が通ってるのですが、歩いたことはまだありません。
上流側の河原橋からすぐで、下流側の次の勝納橋とも比較的距離は近いです。
(見えるのは、下流側の次の勝納橋)
※掲載記事は、先ほどの河原橋と同じ記事に掲載してます。
・勝納川に架かる小さな河原橋とその下流の旭橋
勝納橋(臨港線)
旭橋の次が、臨港線(北海道道17号小樽港線)の勝納橋です。散策路はここまであります。
車に乗っていると、あまり橋という感じがしないのですが、下には川が流れてます。
※掲載記事はこちら。
・臨港線に架かる勝納橋と凍る勝納川
第二期運河
ここでちょっと橋ではないのですが、勝納川は、臨港線の勝納橋を過ぎると、幅が広く流れもゆったりとなる第二期運河と呼ばれる、小樽のもうひとつの運河に入ります。
※掲載記事はこちら。
・勝納川から続くもうひとつの運河「第二期運河」
・勝納川は第二期運河へ
勝納大橋
勝納川は、臨港線の勝納橋を過ぎて第二期運河に入り、その流れが小樽港へと注ぐ河口付近に架かるのが勝納大橋です。
勝納大橋は、中央ふ頭と勝納ふ頭を結ぶ橋で、大型車などもバンバン通っています。
※掲載記事はこちら。
・中央ふ頭と勝納ふ頭をつなぐ赤色が印象的な「勝納大橋」の風景
・かつない臨海公園〜勝納大橋を渡って勝納ふ頭の根元にあるちょっと行きにくいけど眺めのいい公園
おわりに
ということで、勝納川散歩の橋巡りのまとめ記事は、ここまでです。長い記事を読んでいただき、ありがとうございます。
勝納川は身近な川ですが、結構、いろんな橋が架かってますよね。
もし、こんな橋や場所があるんだと、ちょっとした再発見になれば嬉しいです。
※改訂前は、恩根内橋から勝納橋までの記載でしたが、市街地の全流域の橋について追記し、加えて全体を加筆・修正して改訂版としました(2020.5.14)。
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