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2016年6月10日 (金)

小樽市指定歴史的建造物の旧荒田商会と旧高橋倉庫について〜もうすぐニトリの美術館 小樽芸術村として生まれ変わります

今回は小樽運河の浅草橋からすぐ近くの臨港線沿いに隣接して建つ、小樽市指定歴史的建造物の「旧荒田商会」と「旧高橋倉庫」についてです。

※写真が2016年2月3日撮影と冬の写真のなのでご了承を。
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通り沿いに旧荒田商会が建っていて、その奥に続いて旧高橋倉庫が建っています。

この2つの建物はこの度、家具・インテリア製造小売り最大手のニトリホールディングス(札幌)によって新たに美術館として、7月23日にオープンすることが決まってます。

ちなみに、ニトリはこの旧荒田商会と旧高橋倉庫、さらにはすぐ近くの旧三井銀行小樽支店という小樽の歴史的建造物3棟を改装して、3つの美術館からなる「小樽芸術村」を開設するということで、今回の建物の2館が先行オープンになります。

※詳しくはこちらの記事をどうぞ。
ニトリが小樽の3つの歴史的建造物で開設する美術館「小樽芸術村」がオープン間近で2館の名称も決定というニュース

改装後に看板などの建物外観がどのようになるのかは分かりませんが、改装前の建物の様子ということで、この冬の撮影した写真があるので、建物概要とともに掲載しておきたいと思います(以前も掲載したことがあるのですが、美術館開業前に改めてということで)。

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ちなみに、先日、建物前を通った時は、青いシートがかけられて、まさに開業準備中のようでした。

以下、写真は2016年2月3日撮影です。


旧荒田商会

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臨港線沿いに建つ、ちょっとモダンで趣きある建物が「旧荒田商会」です。

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昭和10年 (1935年 )建築の木造2階建てで、小樽市のHP内に掲載されている、建物概要からの引用です。

この建物は、荒田商会の本店事務所として建築されました。
現在は店舗に再利用されていますが、内壁の漆喰や、照明器具、窓枠は創建時の形態を伝えています。
石造倉庫が軒を連ねていた小樽運河沿いに建ち、背面の旧高橋倉庫や左隣りの旧通信電設浜ビルなどと中庭でむすび、歴史的景観のまとまりを創っています。
小樽市 :旧荒田商会

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旧荒田商会については、詳しくは分からないのですが、ここは海産物を商い、後に海運業までに成長した、荒田太吉商店の本店事務所として建てられたものだそうです(参考:建物紀行 荒田商会 (小樽ジャーナル)より)

また、引用文中には、“現在は店舗に再利用”と書かれていますが、今回の美術館開業までは2年近く未使用の状態が続いてました。

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旧高橋倉庫

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旧荒田商会の背後に建っている石造倉庫が「旧高橋倉庫」です。

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大正12年(1923年)建築の木骨石造2階建てで、同じく小樽市のHP内に掲載されている、建物概要から引用させてもらいます。

この建物は、大豆を収める倉庫として建てられました。
平成元年に改修され、店舗として再生しています。
前面は運河に面し、背面は出抜小路に接して建ち、周辺の歴史的景観を形成している建物のひとつです。
小屋組は梁を二重に架け2本の束を陸梁の中央付近で左右対称に立てるクイーンポストトラス(対束小屋組)と呼ばれる洋風の構造です。
小樽市 :旧高橋倉庫

ということで、建物の構造については、ちょっと難しくて一般人には分かりにくいでね(汗)

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こちらも今回の美術館開業前は、未使用の状態が続いてました。

(背面)
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おわりに〜建物の以前の活用について

実は、今回の2つの建物は、これまで何度か店舗として活用されているんですよね。

2012年(平成24年)4月からは、石原プロによるエンターテインメント施設「おもしろ撮影館」がこの2棟で営業していたのですが、2014年(平成26年)9月30日に閉館してしまい、以後は未使用状態でした。
石原プロによるエンターテインメント施設「おもしろ撮影館」が閉館してました

(おもしろ撮影館オープン時の様子)
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それ以前も、倉庫を観光用に再利用した先駆けとして、グラスショップとして利用されていたり、オルゴール海鳴楼が使用したりもしていたそうです(参考:建物紀行 高橋倉庫(小樽ジャーナル)より)。

今回、未使用の状態だった歴史的建造物が、大手ニトリによって、新たに美術館として活用されることになったのは、本当に嬉しいことで、市民や観光客に愛される施設になるといいですね。

【関連記事】
※以前のこの2つの建物についての記事です。
隣り合う小樽市指定歴史的建造物の「旧荒田商会」と「旧高橋倉庫」

※その他の関連記事
ニトリが小樽の歴史的建造物(旧荒田商会・旧高橋倉庫・旧三井銀行小樽支店)を改装して美術館を開設するというニュース
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