解体された旧秋山弁護士事務所について〜現在はローソン小樽富岡一丁目店に
先日(6月23日)、小樽警察署の通りをはさんだ向かいにローソンがオープンしたのは、このブログでも掲載しました(→小樽警察署向かいにローソン(小樽富岡一丁目店) がオープン)。
で、その時にもちょっと触れたのですが、その場所には元々、洋風で壁の幾何学模様が何とも印象的な建物が建ってたんですよね。
その建物は、「Cafe&Dining ぷらっと」という店舗だったこともある、「旧秋山弁護士事務所」の建物なんですが、昨年(2015年)5月に解体されてしまったんです。
その建物がこちら(冬の写真はこの小サイズのみです)。
※解体時の様子は、こちらの記事に書きました。
・小樽警察署前の洋風の趣きある可愛い建物(旧 Cafe&Dining ぷらっと)が解体されました
この旧秋山弁護士事務所の建物は大正時代の建築で、歴史的建造物といってもいい、とても貴重で素敵な建物で、解体時には惜しむ声が随分と聞かれてました。
実は、その後しばらく経ってからなんですが、その解体された建物について、新聞に掲載されたんですよね。
2015年9月29日付 北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていたその記事には、建物詳細についても書かれていたんです。
このブログでは、その建物についてきちんと紹介してなかったので、なくなった建物ではあるのですが、その新聞記事の内容を参照しつつ、あたらめて記録として掲載しておきたいと思います。
また、以前撮影した写真があったので、あわせて掲載しますね(サイズの小さい冬の写真は2013年1月撮影で、それ以外は2012年5月2日撮影です)。
旧秋山弁護士事務所の建物について
その新聞記事から旧秋山弁護士事務所の建物概要についてですが、通り沿いのとても素敵な洋館と、奥の和風の母屋が並ぶ木造2階建てで、1921年(大正10年)に完成した建物とのことです。
(奥の和風の母屋)
旧秋山弁護士事務所は、その後、宮沢純雄弁護士事務所に引き継がれたようですね。
さらにその後は飲食店として利用されていたようで、私が知っているのは「Cafe&Dining ぷらっと」でした。
とても歴史のある建物ですが、いわゆる小樽市指定の歴史的建造物には指定されていなかったんですよね。
老朽化が進んでいたそうですが、やはり維持・管理が大変だったということなんでしょうね。
解体されてしまったので、もう二度と目にすることができないのは、何とも残念ですが、写真が残っていたので、せめてブログには街の記憶として記載しておきました。
※解体時の様子。
※そして、2016年6月23日に、ローソン小樽富岡一丁目店がオープンしました(2016年6月21日撮影)。
参照:2015年9月29日付 北海道新聞朝刊小樽・後志欄
【関連記事】
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コメント
こんにちは この建物が一時期焼き肉屋さんだった時に一度入った事があります 外観が洋風な作りの建物で中はレストラン風の焼き肉屋さんでした 解体されちゃったのはちょっと残念ですね(。>д<)
投稿: あゆ | 2016年6月26日 (日) 14時23分
あゆさん、こんばんは。
そうだ、ここは焼肉レストランだったこともあるんですよね!
その頃に行かれたことがあるんですね。いいな〜
私は入ったことがなかったので、解体された今となっては、本当に残念です。
投稿: 小梅太郎 | 2016年6月27日 (月) 00時33分
私は宮澤純雄の孫娘です。
かつてあの洋館は弁護士だった祖父が事務所として使用しておりました。 幼い頃あの事務所で私達兄弟はよくかくれんぼをして遊んだものです。古い法律書の匂い、和文タイプ、大きな机に座った祖父の穏やかな表情。しかし、相談のお客様がいらした時には幼心にもぴんと張りつめた空気を肌で感じて事務所に近づくことすらできませんでした。それでも母屋では料理上手な祖母が美味しい手料理を振る舞ってくれました。
あの家と、かつての祖父母の姿は、祖父母が亡くなり、あの家が人手に渡ってからもずっと変わることなく私の自慢でした。一昨年、娘が小樽の大学を卒業してからは小樽を訪れる機会も減り、いつのまにか解体されてローソンになっていたことは全然知らずにおりました。
あの家はずっとあの場所にあるものだと思っていました。とても淋しいし、残念だけれど、私の知らないところであの家を思って下さる方々がいらしたということはとても感慨深いことでした。ブログに載せて下さって本当にありがとうございました。
投稿: 真理 | 2016年8月22日 (月) 22時43分
真理さん、こんばんは。
ビックリしました!宮澤純雄さんの孫娘さんから、直接コメントをいただけるなんて!
お祖父様が弁護士事務所として使用されていた頃の、思い出のいっぱいある建物だったのですね。
この建物、とても素敵な建物でしたよね。私も前を通る時は、いつもまじまじと眺めてましたし、解体に際しては、あちこちから随分と惜しむ声が聞かれました。
なので、この素敵な建物が小樽にあった記憶として、写真とともにブログに掲載させていただきました。
なくなってしまったのは、とても残念で、ましてや身内の方となるとなおさらだとは思いますが、このブログの投稿で、懐かしんでもらえたなら嬉しいです。
このたびはコメントをいただき、どうもありがとうございます。
投稿: 小梅太郎 | 2016年8月23日 (火) 05時32分