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2016年6月20日 (月)

小樽・祝津の高台に建つ北海道有形文化財「小樽市鰊御殿」(旧田中家住宅)

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※先日、祝津に行った際の記事を投稿していて、その続きです。

観光地としても人気の祝津地区で、高台に建つ祝津のシンボルのような建物が「小樽市鰊御殿」です。

祝津への道道454号小樽海岸公園線は祝津を起点としているのですが、その端っこの先の高台にこの建物は建っています。

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旧田中家住宅とも呼ばれるこの小樽市鰊御殿は、北海道指定有形文化財でもあるんですよね。

かつてニシン漁で栄えた小樽の祝津では、当時の繁栄を今に伝えるニシン漁場建築がいくつも見ることができ、祝津の三大網元の青山家、茨木家、白鳥家に関する建物などが知られていますが、こちらの小樽市鰊御殿がより有名ですよね。

ただ、なんでこんな高台に建っているんだろうと思う方もいるかもしれませんが、実はこの小樽市鰊御殿は、元々この場所にあったわけではないんです。

※昨年撮影してブログに未掲載の写真もあるので、今回の写真の補完という形で、混在して掲載してます。
※写真中心の長い記事になっているので、トップページでは《続きを読む》という形にしてます。

小樽市鰊御殿の建物について

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建物については、現在、ここを管理している(株)小樽水族館公社のおたる水族館のサイトに、詳しく記載されています。

小樽市鰊御殿は、1897年(明治30年)積丹の泊村に建てられ1958年(昭和33年)に現在地へ移築復元したものです。
移築後の1960年(昭和35年)には「北海道有形文化財ニシン漁場建築」として、文化財に指定されました。
明治時代の原型をとどめており、華やかな往時を偲ぶ貴重な鰊漁場建築です。
小樽市 鰊御殿(にしん ごてん) | おたる水族館

ということで、小樽市HP内にも説明があるのですが、細かな場所は西積丹の古宇郡泊村で、当時創立70周年を迎えた、北海道炭鉱汽船株式会社が、昭和33年に現在地に移築復元し、移築後に小樽市に寄贈されたそうです(参考:小樽市 :小樽市鰊御殿)。

元の建物は、泊村の網元であった田中福松が、1891年(明治24年)から7年をかけて建築したものだそうで、本当に立派な建物ですよね。

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建物の横。
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小樽市鰊御殿の建物内を見学

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建物内は見学もできて、ニシン漁やニシン加工に使われた道具類、ニシン番屋で生活していた人々の生活用具や写真などが展示されています。

平成28年度の開館期間は、4月9日(土)〜11月23日(水・祝)で、午前9時〜午後5時(10月16日からは午後4時閉館)となっています。

入館料は一般個人で300円です。
詳しくは、小樽市 :小樽市鰊御殿に記載されています。

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ちなみに、私が見にいったこの日は、祝津でイベント「第8回おたる祝津にしん群来祭り」が開催されていたのですが、そのイベントの2日間は、入館無料になるんですよね。

それでは、建物内の展示物等の写真を掲載していきますね。

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2階にも上がることが出来ます。
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2階からの眺めもいいですね。
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(前浜がこの日のイベント会場で、人がいっぱいです)

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とまあ、写真はほんの一部ですが、建物自体の作りや建物内の展示物はもちろん、様々な当時の写真や説明パネルなどもあるので、見て読んでみると、なかなか興味深いです。


小樽市鰊御殿の建つ高台からの眺め

小樽市鰊御殿は高台に建つので、ここからの眺めも抜群なんですよね。

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建物横には、ちょっとしたスペースがあって、ここからの祝津の海の眺めがまたいいんです。

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ここには鳥居が建ってます。
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こちらは上ってくる途中の、正面側からの眺め。
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この日は、イベント「第8回おたる祝津にしん群来祭り」が開催されていたので、前浜が人で溢れてますが、こちらの眺めもいいですね。

ちなみに、この建物の建つ高台は岬になっていて、名前は高島岬です(ここは祝津ですが)。


おわりに

ということで、祝津の高台に建つ北海道有形文化財「小樽市鰊御殿」(旧田中家住宅)についてでした。

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高台に上るのはちょっと大変ですが、かつてニシン漁でとても賑わっていた、その当時の様子を知ることのできる、貴重な建物ですね。

※参考
小樽市 鰊御殿(にしん ごてん) | おたる水族館
小樽市 :小樽市鰊御殿
祝津の歴史・鰊文化|祝津たなげ会

【関連記事】
※この日の祝津に関しては、次のような記事も書いてます。
小樽・祝津の古い番屋の形を伝える「旧近江家番屋」
小樽・祝津を代表するニシン漁場建築の「旧白鳥家番屋」は小樽市指定歴史的建造物
小樽・祝津の三大網元のひとつ茨木家の住宅〜茨木宅(旧茨木輿八郎番屋)
小樽市都市景観賞受賞の祝津のニシン漁場建築「茨木家中出張番屋」
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「第8回おたる祝津にしん群来祭り」に行ってきました

※その他の関連記事
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祝津のニシン漁場の建築物「番屋」と恵美須神社


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