歴史的建造物「旧遠藤又兵衛邸」が一般公開中なので見に行ってきました(5月22日まで)
小樽市指定歴史的建造物の「旧遠藤又兵衛邸」が、今年も一般公開されているということで、見に行ってきました。
公開期間は5月15日(日)〜22日(日)まで。
公開時間は10:00~15:00で、無料開放です。
現在は、立正佼成会小樽教会の所有で、毎年この時期に一般公開してくれていて、私も毎年見に行ってるんですよね。
※以下、長い記事になっているので、トップページでは《続きを読む》という形にしてます。
旧遠藤又兵衛邸の場所は、小樽警察署前の坂を少し上ると、右側に歴史を感じさせる塀と趣きある門が見えてきます。住所は富岡町になります。
この豪邸は、明治35年(1902年)建築の海産物卸商で富を築いた遠藤又兵衛の邸宅ということで、小樽市の歴史的建造物に指定されていて、平成7年には小樽市都市景観賞も受賞しています。
小樽市のHP内に建物概要の記載があるので引用させていただきます。
この建物は、海産物卸商で富を築いた遠藤又兵衛の邸宅でした。
邸宅は、小樽港を望む高台にあり、木造瓦葺き下見板張りの武家屋敷を思わせる豪壮なつくりで、和風を基調としながらも玄関脇の応接間に大きな三面のベイウィンドウを付けた和洋折衷住宅です。
また、重厚な門・塀には鷹などの飾り瓦が付き、全体的に良く調和のとれた建物といえます。
平成7年、小樽市都市景観賞を受賞しています。
小樽市 :旧遠藤又兵衛邸
和洋折衷ということで、門からの入口周辺は本当に立派な和風建築ですが、玄関脇には白塗りの壁の洋室(応接間)が張り出ていて、これがまた特徴的で素敵なんですよね。
昭和39年から立正佼成会小樽教会の所有となっているのですが、老朽化のため昭和59年に取り壊される予定のところ、正面部分が保存されて、現在に至っているということで、以前はさらに裏にも広間や蔵がある豪邸だったそうです。
こちらが現在の建物の裏側です。
赤いレンガ造りの煙突は、洋室の暖炉と繋がっているのかな。
現在、残っているのは邸宅の正面部分のみとはいえ、当時の豪邸の雰囲気は十分に伝わってきます。
それでは、建物内の写真を掲載していきます。
奥の廊下。
窓から庭が。
和室を通って表側に出ると、庭に面した廊下になってます。
洋室がその先に。
洋室の内部です。
室内も素敵ですね。
見学時に資料をいただけるのですが、それによると、遠藤又兵衛は秋田出身で、16歳の時に松前商人に奉公後、独立して行商をしたそうです。その時に静岡県の海産商に認められて番頭となり、小樽に買い付けにきたのが小樽との出会いで、小樽に定住したのが明治12年とのことです。
また、その資料によると(引用は昨年の記事から)、
この建物は遠藤又兵衛氏の財力を使って、本州から木材を取り寄せ、釘を使わずに3年の歳月をかけて作られた和洋折衷の大豪邸だったとのことで、美しい庭園に囲まれたその豪邸は、「小樽御殿」の名で知られる邸宅だったそうです。
一般公開中の歴史的建造物「旧遠藤又兵衛邸」に行ってきました(5月24日まで)
ということで、一般公開中の小樽市指定歴史的建造物「旧遠藤又兵衛邸」の様子でしたが、この貴重な建物内を見学できるのは、この時期だけですので、興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか。
今年も玄関横の小ホールでは、手作りのつるし雛などの作品が展示されていました。
旧遠藤又兵衛邸の一般公開は、5月22日(日)までです。
【関連記事】
・一般公開中の歴史的建造物「旧遠藤又兵衛邸」に行ってきました(5月24日まで)(2015年)
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