長橋へ向かう国道5号線に架かる「砂留横断歩道橋」を渡る
久しぶりの歩道橋のある風景の「歩道橋シリーズ」、今回は長橋へ向かう国道5号線に架かるこちらの歩道橋を渡ってきました。
「砂留横断歩道橋」
国道5号線を長橋方面に向かうと、長橋パイパスに続く砂留トンネルがあるのですが、その手前で道路は旧国道へ向かう道路と分岐しています。
その手前に、この砂留横断歩道橋が架かっています。
他の一般的な歩道橋とは外観が違いますね。
こちら側は階段ですが、ぐるっと反対側はスロープになっています。
階段の横に「砂留横断歩道橋」のプレートが。
平成元年11月完成のプレートがあるので、結構新しい歩道橋ですね。
ちなみに、この先の新しい国道5号線の長橋パイパスが全線開通したのが、1994年(平成6年)とのことで、それからこの砂留横断歩道橋ができたということかな。
階段を上ると、その先にもスロープが続いてました。
歩道橋の上から周囲を見ると、すぐ横には線路が走っていて、カーブの向こうから列車が走ってくるといい眺めでしょうね。
では、歩道橋を渡ります。
そして、いつものように、歩道橋の上からの眺めです。
こちらが砂留トンネルのある長橋側で、両端のトンネルの上に上っていく道路は旧国道へと続く道路ですね。
そうそう、この歩道橋からは、トンネルへ入る道路脇にも下りることができますね。
こちらが海側の稲穂町方面ですね。
そういえば、ここにはその昔、色内川が流れていたんですよね。今は確か暗渠ですね。
歩道橋の反対側は、下りるのに螺旋階段になってました。
こちら側は、螺旋階段とスロープが覆われてるんですよね。
で、この時、歩道橋を渡り終えて道路の反対側を見たら、ああ〜〜〜、列車が〜
(小樽から余市方面は架線がなく気動車)
歩道橋の上から見たかった…
時刻表を確認しておけばよかったです。ツメが甘い。
気をとり直して、下りた所からの歩道橋の外観です。
ところで、砂留トンネルの名前はよく知られていると思いますが、今回の砂留横断歩道橋にもついている“砂留”という名称について、ちょっと調べました。
砂留という名称について
知っている方も多いと思うのですが、砂留ってかつて小樽のこの辺り(長橋2丁目)についていた町名なんですよね。
昔は国道沿いに色内川が流れていて、川によって運ばれた土砂が港に流れ込むのを防ぐために、この辺りに砂防池があったそうで、それが“砂留”という町名の由来となったそうです。
その後、砂留町は町名改正で長橋に組み込まれて、砂留の名前はなくなることになります(はっきりとは分からなかったのですが、昭和42年か43年のこと)。
ちなみに、ここを流れていた色内川についてですが、旧国道5号線は元々この色内川沿いにできた道路で、長橋十字街付近から臨港線まで、川の両側に道路があったそうです。
つまり、今はその部分は暗渠になっているということでなんですね。
って、以上のことは私は全然知らなかったので、こちらの文献を参考にさせていただきました。
・書籍「小樽散歩案内」(発行:有限会社ウィルダネス)
・新ねっとわーく小樽No.2「旧砂留町」(2014年9月)
・小樽なつかし写真帖第98号「街づくりが進むころ」(2012年9月)
ということで、今回は長橋へ向かう国道5号線に架かる「砂留横断歩道橋」からでした。
これまで渡った小樽の歩道橋については、カテゴリー「歩道橋から」にまとめてますので、そちらもどうぞ。
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コメント
砂留って懐かしい響きです忘れかけてました…
昭和60年に小樽を離れて数年後に里帰りした時、私の中で一番変わったと思ったのが今回の所かな? トンネルが出来てすっかり変わりましたものね!色内川も今は見えなくなったのですね…私は線路の(海の方から来て左側の山の方)向こうに住んでた頃か゛ありました。通ってた長橋保育所もそこにありましたが(今は無いかな?)
その頃行っていた色内川沿いの銭湯も、もう無いんでしょうね。
桜陽高校に通っていた頃は手宮富士側にあった塩谷街道っていう細い道を通って帰ってた事もありましたね。
投稿: 百川 | 2016年4月22日 (金) 21時51分
百川さん、こんばんは。
百川さんは、この近くに住んでいたことがあるんですね。
色内川がなくなり、砂留の町名がなくなり、トンネルができてパイパスができて…確かにすっかり変わったのでしょうね。
私はこの辺りは、子供のころには車で通ったことしかなかったので、詳しくは分からないのですが、長橋保育所や銭湯はもうないようですね。
手宮富士側の塩谷街道も通ってたのですね。あの通りからの眺めもいいですね。
投稿: 小梅太郎 | 2016年4月23日 (土) 01時52分
色内川、懐かしいです。
ところで、写真にあるのは電車ではなく気動車です。架線がないので電車は走れません。現在、小樽から余市方面は気動車の独壇場です。蒸機が走って欲しい。
投稿: M.H | 2017年9月23日 (土) 09時11分
M.Hさん、こんばんは。
あ〜!そうですね!ご指摘ありがとうどございます。
小樽から余市方面の非電化区間は気動車ですね。
普段こちらの区間は列車と記載していて、注意しているつもりなのですが、“電車”って書いてしまってました。
どうもありがとうございます。修正しました。
投稿: 小梅太郎 | 2017年9月24日 (日) 02時18分
大変懐かしい景色を眺めることができました。写真の一部にしっかりと写っている一軒の家が、母の姉の家。私のおばの家。数年前に急逝しました。
砂留踏切、ここの国道側に昔、日通(だったと思う)のトラックの営業所がありました。
子供の頃、叔母の家の窓からトラックの出入りする様子や、汽車が威勢よく煙を吐きながら走り抜けるのが楽しくてずっと見入っていたことを思い出します。ありがとうございました。
投稿: 大崎秀 | 2022年2月18日 (金) 15時39分
大崎秀さん、こんにちは。
なんと、叔母様のお宅が写ってましたか!?
踏切の国道側にトラックの営業所があったのですね。
煙を吐きながら近くを走る汽車の様子は、とても迫力あったでしょうね!
この記事、そして、写真で、懐かしんでもらえてよかったです!!
投稿: 小梅太郎 | 2022年2月19日 (土) 12時30分