堺町通りの喫茶「さかい家」が10月に閉店のニュース〜建物は小樽市指定歴史的建造物の旧久保商店
観光客で賑わう堺町通りにある、歴史的建造物を活用した人気の喫茶店「さかい家」が、2016年10月で閉店するというニュースがありました。
2016年4月9日付 北海道新聞朝刊小樽・後志欄に大きく掲載されていたので、目にした方も多いと思います。
さかい家の建物は、小樽市指定歴史的建造物の旧久保商店の建物で、現在の堺町通りには、歴史的建造物を活用した店舗がたくさんありますが、さかい家はそのような歴史的建造物再活用の草分け的な存在だったようです。
ここを喫茶店として開業したのが、1985年(昭和60年)ということで、その前に北一硝子がギャラリーを開設しているものの、当時の堺町通りは倉庫ばかりで、まだまだ観光スポットになる前なんですよね。
そもそも、運河論争を経て、運河の一部が埋め立てられ、幅が半分になった運河横に散策路ができたのが、1986年(昭和61年)ですからね(参考:小樽市 :小樽運河)。
当時としては、思い切った開店だったのでしょうが、先見の明があったんですね。
新聞記事によると、経営者でもある姉妹のお2人が、体力的にしんどくなってきたということで、閉店を決めたそうですが、お店を継ぐ後継者を捜しているようです。
と、ここまで書いてきましたが、実は私は入ったことがないんです(汗)
お店の前を通るたびに、そのうち、そのうちと思っていたのですが、これは近いうちに行ってみないとダメですね。
小樽市指定歴史的建造物の旧久保商店(現 喫茶「さかい家」)
ここで、さかい家の味わい深い建物、小樽市指定歴史的建造物でもある旧久保商店の建物について、ちょっと触れておきます。
旧久保商店は、明治40年(1907年)建築の木造2階建です。
小樽市HP内に建物概要についての記載があるので、引用させていただきます。
この建物は、小間物雑貨卸を営む久保商店の店舗として建てられました。
現在は、和風商店の趣を残しながら喫茶店に再利用されていて、堺町通りの歴史的景観を形成する主要な建物になっています。
久保商店時の写真によれば、道路側の下屋は母屋から蔵(木骨石造)まで一体に続き、蔵は前後に2棟並んでいて、母屋の1階は店先として開放できる引戸が入っていました。
平成4年、小樽市都市景観賞を受賞しています。
小樽市 :旧久保商店
ということで、小樽でも特に和の趣を漂わせる、とても風情のある建物ですよね。
いい後継者が見つかるといいですね。
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コメント
今ほど人が多くないときは、ゆっくりお茶するにはいいところでした
観光客が増え、ガヤガヤ騒がしくなってからはご無沙汰してましたが・・・
後継者の方 見つかるといいですね
長崎屋裏のロートレックもよかったのですが。。。
投稿: きよ | 2016年4月12日 (火) 09時47分
いつも混んでいるので、入りづらくて^^;
1度しか利用したことありません。
そうですか、閉店ですか。後継者がみつかるといいですね。
10月までに1度くらいは行ってみようかな。
投稿: surigon | 2016年4月12日 (火) 13時22分
きよさん、こんばんは。
そっか、確かに最近はすっかり観光スポットにもなっているようですからね。
けど、本当に趣きある建物ですから、これを生かしてくれるような後継者が見つかるといいですね。
長崎屋裏のろーとれっくですね。私は入ったことがなかったのですが、ファンが多い喫茶店だったようですね。
surigonさん、こんばんは。
そうなんですよね。何だか入りにくくて、私なんか一度もないんです…
せっかく素敵な建物ですから、この雰囲気を生かしてくれる後継者が見つかるといいですね。
私も閉店までには行ってみようと思います。
投稿: 小梅太郎 | 2016年4月13日 (水) 01時18分