気になる建物/中一商会(旧戸羽商店)のモダンな建物
小樽の街を歩いていると、あちこちに古い建物が残っていて、時々妙に気になる建物があったりします。
いつ建てられて、どのように使われていて、現在はどうなているのか、ということは一個人では分からないことが多いのですが、時折、その建物が書籍などで紹介されていたりすることもあるんですよね。
今回はそんな建物で、竜宮通りに建つこちらの建物です。
(有)中一商会(旧戸羽商店)
※写真撮影が2015年12月と2016年1月のものなのでご了承を。
場所は竜宮通り沿いなんですが、色内大通りとの交差点を運河方向に進んですぐ右手に建ってます。
とても趣がありつつ上品な、洋風の建物ですよね。
この建物は以前から気になっていて、このブログでも前にちょっとだけ掲載したことがあったのですが、実はこの建物については、私が小樽の建物について参考にさせてもらってる書籍「小樽の建築探訪」(小樽再生フォーラム編/北海道新聞社)に掲載されていたんですよね。
それによると、建築は大正9年(1920年)で木造3階建。建材は本州から運び、建物の四隅の柱は3階部分まで一本柱だそうです。
かつては海産商の戸羽商店の建物だったそうで、その後、所有者は戸羽から北海道共栄会へ、そして昭和45年より中一商会となっているそうです(以上、書籍「小樽の建築探訪」参照)。
ただ、書籍に載っている写真と比べると、現在の建物には中一商会の看板はなくなっていて、現在がどういう状況なのかは、ちょっと分かりません。
さらによく見ると、書籍の写真と比べて、何だか壁が綺麗になってるんですよね。これは塗り直してるのかな。
ということは、維持・管理されているということですね。
以前撮影した、2012年4月25日撮影の写真がありました。それがこちら。
これからも壁などが綺麗になっているような気がするのですが、どうでしょうか。
ということで、中一商会の建物でしたが、こうなると、今後がどうなるのか、ちょっと気になりますね。
※参考:書籍「小樽の建築探訪」小樽再生フォーラム編/北海道新聞社(Amazonで「小樽の建築探訪」を探す)
※ちなみに、竜宮通りは龍宮通りとの表記もありますね(この通りを上っていくと龍宮神社があります)。
すいません、どちらが正しいのかは分からないので、文中は実際の通りにある案内表示にあわせてます。
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