坂の街・小樽には、船見坂や地獄坂といった観光マップにも掲載されているような、よく知られた坂道もありますが、今回の坂は、あまり知られてない坂道ではないでしょうか。
一尊庵(いっそんあん)の坂です。
※写真撮影が2月20日と、まだまだ雪が積もっている時期なのでご了承を。
実はこの坂道については、話題としては、随分と古くなってしまったのですが、TOKIOの人気番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(2月7日放送)の「DASH ご当地PR課 ~北海道小樽市 冬の坂道をソリで滑ってPR~」というコーナーで登場した坂道なんですよね。
番組を見た方も多いかもしれませんが、小樽の坂を手作りソリで滑って、小樽をPRしようというコーナーで、TOKIOの城島さんと山口さんが小樽まで来てくれたんですが、その際にソリで滑った坂道が、潮見台の五百羅漢の坂、水天宮から入船町側に下る坂、そして、今回の一尊庵の坂だったんです。
で、その3つの坂のうち、個人的には、一尊庵の坂だけは、以前から気にはなっていたものの上ったことがなかったので、番組放送後に行ってみたというわけです。
この一尊庵の坂についは、先行して小樽の魅力をウェブサイトやFacebookページで発信する「おたるくらし」に投稿しました。
記事はこちら:ここがあの一尊庵の坂 | ここかしこが慕わしいまち
なので、今回はその補足記事にもなってます。
一尊庵の坂を上る
では、前置きが長くなってしまいましたが、一尊庵の坂についてです。
そもそもこの坂道にそのような名前が付いているというのは、小樽市HP内の広報おたる連載「おたる坂まち散歩」内の記載で知ったのですが、今回もその内容を参考にさせてもらってます。
※その記事はこちら;小樽市 :おたる坂まち散歩 第42話 一尊庵の坂(いっそんあんのさか)
場所は真栄町になるんですが、勝納川に架かる奥沢中央橋のすぐ近くに真栄会館があります。
これが真栄会館。
この真栄会館の正面に、山側に向かって緩やかに上って行く道があるんです。
ここから山の方まで続く坂道が、一尊庵の坂と呼ばれるようです。
歩き始めてほぼ平坦だった道は、正面に現れる崖を避けるように右に曲がるのですが、この辺りから坂道らしく勾配が急になってきます。
ここからは天狗山が綺麗に見えました。
振り返るとこんな感じ。
次に左に曲がると、そこから坂道は山側へ向かって真っすぐと続いていて、ここからはさらに急な坂道になってます。
途中、住宅の間を抜けて、狭くて急な坂道を上っていくと、右側に坂道の由来となったものが見えてきます。
行ったのが2月だったので、まだまだ雪深かったのですが、坂の途中の右側に、雪に埋もれた「一尊」と彫られた碑と、奥にはお地蔵さんが建っていました。
見渡しても、今はお寺のような建物はないのですが、かつてここには、一尊庵と呼ばれた小さな尼寺が建っていたそうなんです。
先ほどの小樽市HP内 広報おたる連載「おたる坂まち散歩」の記載によると、
50年ほど前からご近所にお住まいの方によると、その当時、すでに尼僧は世を去っており、その後は男僧が庵(いおり)を守っていたそうです。また、この一尊庵では、昭和40年ごろまで毎年6月にお祭りが開かれ、毎月24日には、近所の方がお講を開いていたということです。しかし、その後、一尊庵は無人となったため、10年ほど前に解体されました。
小樽市 :おたる坂まち散歩 第42話 一尊庵の坂(いっそんあんのさか)
ということで、今はお寺はないんですね。
振り返ると、こんな感じです。
このすぐ上で坂道は終わりです。
さらに振り返ると、こんな眺め。
坂の上からちょっと横にズレると、小樽港まで眺められる小樽らしい風景でした。
この坂の上から左にもうちょっと上ると、真栄町から潮見台に入って潮陵高校の上に抜ける道路に出るはずですが、この時はそこまでは行きませんでした。
ということで、今回は一尊庵の坂でしたが、ここは周辺に住んでいる方以外はあまり通ることのない坂道かもしれませんが、坂道の名前の由来などを知ると、なるほど坂にも歴史あり、ですね。
今は雪解けも進み、きっと眺めもだいぶ変わっているでしょから、雪がない時期に、また行ってみたいと思います。
※「ザ!鉄腕!DASH!!」の放送内容については、番組サイト内のこちらに掲載されています。
ザ!鉄腕!DASH!!
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