「雪まつり発祥の地」北手宮小学校最後の雪まつり
今年(2016年)の3月で閉校することが決まっている、小樽市立北手宮小学校において、先日2月6日(土)に最後の雪まつりが開催されました。
北手宮小学校の雪まつりは、1935年(昭和10年)(当時は北手宮尋常小学校)から続く伝統ある学校行事で、一時期を除いて、今回で64回目となるそうです。
ここ北手宮小の雪まつりが、1950年(昭和25年)から始まった「さっぽろ雪まつり」のルーツの1つとされているということは、よく知られていて、それで、ここが「雪まつり発祥の地」とも言われてますね。
とはいえ、これまで見に行ったことはなかったので、最後ということで、関係者ではないのですが、実は見に行ってきたんです。
ということで、掲載が遅れてしまいましたが、北手宮小の最後の雪まつりの様子です。
北手宮小学校最後の雪まつり
北手宮小学校に着いたのは、11時ちょっと前でしたが、駐車場もいっぱいで、多くの参加者が集まってました。
グラウンド入口には、雪の門が作られていて、風船が賑やかに飾られていましたよ。
会場となるグラウンド内に入ると、大きな雪像が見えてきました。
今回の大雪像は、こちらの七福神の布袋様。
第1回に作った大雪像が布袋様ということで、最後となる今年の雪像は、地域住民らも参加して、その布袋様像を再現したそうです。
かなり大きくて立派で、高さ5.5m、幅12.8m、奥行10.5mもあるそうですよ。
ちなみに、現在、北手宮小の在校生は9名ということで、本当に少なくなってしまっているんですね。
その9名の在校生たちによる、今年の干支にちなんだ「バナナ大好きサル吉君」の雪像もありました。
その他には、地元のバスケット少年団が作った猫バスの雪像、その名も"猫バスケ"は、滑り台付きで、子供たちに人気でしたよ。
当日は、雪まつり研究発表会や潮太鼓の打演、ゲーム大会、餅つき大会なんかもあったようで、運がっぱも来たとか(会えませんでしたが)。
こちらは、タイヤチューブそり遊び用のコース。
見に行った時には、さっぽろ雪まつり実行委員会会長による、同校へ感謝状の贈呈式が行われていたりして、周辺にはテレビ局のカメラ等、取材陣がたくさん来てました。
一通り見学して楽しませてもらった後、学校を後にしたのですが、関係者でもないのに、温かなものものまでいただいちゃって、どうもありがとうございました。
ということで、今年で最後となってしまった、北手宮小学校の雪まつりの様子でした。
今後、小学校統合後にこの雪まつりがどうなるのかは分かりませんが、在校生、卒業生、関係者にとっては、学校が閉校してしまい、北手宮小の名のもとで行われてきた、この伝統行事がなくなってしまうのは、何とも寂しいことですね。
※学校のサイトはこちら:北手宮小学校
※参考ニュース:北手宮小最後の雪まつり! 雪像がフィナーレ飾る (小樽ジャーナル http://otaru-journal.com)
※参考…さっぽろ雪まつり公式サイト内の「よくある質問」の「さっぽろ雪まつりのルーツは?」より。
戦前に行われていた、一中(現南高)の雪戦会、中島公園で行われていた氷上カーニバル、小樽市内の小学校で盛んだった雪像展、この3行事が後の雪まつり誕生の大きなヒントとなっています。雪戦会は、明治31年に始まった伝統行事であり、紅白に分かれて騎馬戦を展開し、敵陣を攻めるものです。氷上カーニバルは、大正14年に始まった催しで、市民の仮装によるスケーティングを審査、表彰するというユニークなものでした。雪像展は、昭和10年から、小樽市立北手宮小がグラウンドで行っていた行事です。
さっぽろ雪まつり公式サイト|SAPPORO SNOW FESTIVAL
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コメント
こんばんは〜。こちらのニュース、テレビで見ました。長いあいだ続いた行事が学校の閉校とともになくなるのはさびしいですね。昔からあるものがかわらずに現在も存在し続けることの安心感をひしひしと感じるようになりました。
投稿: むさママ | 2016年2月19日 (金) 21時05分
むさママさん、こんばんは。
テレビ局の取材陣もたくさん来てました!
伝統ある行事だけに、本当にさびしいですね。
確かに、昔からある建物や長く続く行事を見ていると、ホッとして嬉しくなりますね。
そういうのを大事にしたいですね。
投稿: 小梅太郎 | 2016年2月20日 (土) 01時18分