かつてあった町名を名前に残す南樽駅近くの「新地町踏切」の風景
小樽は街の中をJRが走っていて、結構、踏切ってあるんですよね。
このブログでは、時々、そんな踏切のある風景を掲載してるのですが、それらの踏切には固有の名前がついてるんですよね。
今回は、そんな名前のついたこちらの踏切の風景です。
「新地町踏切」
※写真が6月と9月撮影とちょっと前なのでご了承を。
場所は南樽駅(市民の多くは、JR南小樽駅をこう呼んでます)から築港方面に向かって2つ目の踏切で、信香町から若松町に渡る踏切です。
道路でいうと、南小樽駅前から信香町方面に下る坂道をそのまま進むと、右手にレンガの煙突が印象的な銭湯の小町湯あって、ここを右に曲がると、この新地町踏切があります。
信香町側から。
若松町側から。
で、こちらが南樽駅側。
こちらが小樽築港側です。
ところで、この「新地町踏切」という名前の“新地町”ですが、現在、小樽にはそのような町名はないですよね。
実は、新地町というのは、かつてこの辺りに実際にあった町名なんですよね。
詳しいことまでは分からないのですが、新地町は、明治3年(1870年)に開拓使により付けられた8つの町名のうちのひとつで、その他は、山ノ上、信香、信香裡、勝納、金曇、芝居、土場ということで、現在も残っているのは信香と勝納ですね(参考;「おたる案内人テキストブック」小樽観光大学校運営委員会編 )。
この新地町踏切とい名前は、古い町名の名残りなんですね。
ちなみに、南樽駅から1つ目で、この新地町踏切の南樽駅寄りにある踏切には「開運町踏切」という名前がついていて、さらに、南樽駅から小樽駅方面に向かってすぐの踏切には「曙町通り踏切」という名前がついてます。
この開運町も曙町も現在はないですが、かつてこの辺りについていた町名なんですよね。
開運町については、南樽駅の開業時の駅名が「開運停車場」(開運町駅)だったということで、駅名にもなっていたんですよね。
小樽の町が急激に大きくなっていった頃、町名も次々に増えていった中で、その後に無くなってしまった町名も少なくないんですが、こうやって、今も残るその痕跡を探してみるのも、ちょっと面白そうですね。
ということで、今回はかつてあった町名をその名前に残す、新地町踏切の風景でした。
【関連記事】
※開運町踏切については、こんな記事も書いてます。
・南小樽駅のすぐ近くの踏切「開運町踏切」の風景
※参考:踏切 - Wikipedia
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