住吉神社横の坂道は「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」〜坂の上からの眺めが変わりました
小樽総鎮守の住吉神社の前から、国道5号線を奥沢十字街方面(札幌側)に少し下ると、すぐ右手に幅広の急な坂道があります。
この坂道には名前があって「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」というそうです。
まず、この坂についてですが、もともとこういう名前があるとは知らなかったのですが、小樽市HP内の広報おたる連載「おたる坂まち散歩」に記載がありました。
この坂のあるあたりは、昔から社ヶ丘と呼ばれており、それが坂の名前の由来となっています。坂の名前にある「社」は神社の意味で、これはもちろん住吉神社から来ているものです。
坂は取り付きから急な上りです。これだけ急な坂だと、ロードヒーティングのある今と違い、かつては冬の雪道で滑って難儀しただろうことが想像されます。しばらく上ると、こう配が緩やかになります。一息ついて振り返ると港の防波堤と、赤と白の二つの灯台が目に飛び込んで来ます。
小樽市 : おたる坂まち散歩 第37話 社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)
ということです。
ところで、上記の引用文中にある、坂の上から振り返ると見えるという、港の防波堤と赤と白の二つの灯台というのは、現在ははっきり眺めることはできません。
それは何故かというと、坂に続くその先に、2014年12月に開院した小樽市立病院の建物が建ったからなんですね。
坂の上から見ると、ちょうど正面ですね。
実はこのブログでは、以前にこの社ヶ丘の坂について掲載したことがあるんです。
→住吉神社横の急な坂「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」
残念ながら小さい画像しか残ってなかったのですが、こういう眺めでした。
ところで、国道5号線の鳥居から住吉神社の参道に入ると、いくつかの階段があって、社殿は結構高い位置にあり、さらに社殿の裏はちょっとした森になっています。
先ほどの引用サイトによると、この小高い森を、昔は「船上山(ふなかみやま)」と呼んだそうです(これは全く知りませんでした)。
(左手がその山ですね)
この社ヶ丘の坂は、その小高い船上山を左手に見ながら下る坂道になります。
坂道の途中に住吉神社の木々や社務所も見えてきます(途中に境内に入る近道もあります)。
ちなみに、この坂道を下って、さらに国道5号線の先は、以前は旧小樽病院の裏手に出たのですが、現在、病院跡地は小樽市立病院の駐車場になってます(参考記事:小樽市立病院横に建設中だった新しい駐車場がいよいよ10月16日にオープン)
振り返ると、社ヶ丘の坂はこんな感じで見えます。
そうそう、以前、小樽市立病院の7階から、許可をもらってこの社ヶ丘の坂方面の写真を撮らせてもらったんです。
上から見ると、こんな眺めでした。
2015年6月撮影で、緑が青々してますが、その右手の緑が住吉神社の鎮守の森で、その上の部分が、かつて船上山と呼ばれていたんですね。
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・住吉神社横の急な坂「社ヶ丘の坂(やしろがおかのさか)」
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コメント
おはようございます。毎日楽しく拝見し、小樽歩きの参考にさせて頂いております。
以前の貴兄の記事で千秋通りの写真を見て、早速と思いつい遅くなり11月4日に行ってきました。『小樽街歩き(その12)』に載せました。
所で、9日の記事も興味深く見ました。特に最後の病院7Fからの写真想像した通りです。お聞きしたいのですが、病院の屋上には一般の人は出れないのでしょうか?出れれば行ってみたいのですが...
過日の文学館「小樽・坂道物語」を見て頂き、記事にコメントいただき、遅ればせながらお礼申し上げます。
バラバラの内容ですみません。
投稿: やまぐち」 | 2015年11月10日 (火) 08時44分
やまぐちさん、こんばんは。
いつも見ていただき、ありがとうございます。
小樽歩きの参考にしてもらえるのは、嬉しいです。
文学館「小樽・坂道物語」は、本当に面白かったです。
「小樽街歩き(その12)」拝見しました。
千秋通りの坂は、お気に入りなんですが、やっぱり坂道はいいですね。
病院の7Fからの写真は、お見舞いにいった時に、看護婦さんにことわってから撮影しました。
すいません、屋上に出れるかは、尋ねたことがないので分からないのですが、ドクターヘリのヘリポートがあるので、一般の人は出れそうにないですよね。実は私も行ってみたいです。
投稿: 小梅太郎 | 2015年11月11日 (水) 01時37分
小樽市立病院が出来たために、赤白灯台が見えなくなり、
これを楽しんできた方には、残念ですね。
でも、ちょっと横の坂道から眺めることが出来ることでしょう。
しかし小梅さん!病院の許可を取っての山の写真撮り!
その熱意に脱帽であります。
小樽の山もいいなあ。とっても神秘的。
山を分け入れば、コロポックルに出会える感じが、小樽、北海道の
山の魅力ですよね。
投稿: dlbzw31 | 2015年11月11日 (水) 08時35分
dlbzw31さん、こんばんは。
こうやって、ちょっとずつ街の眺めも変わっていくのでしょうね。
病院からの写真は、許可というほどではないんです。勝手に撮ったらまずいだろうと思い、近くにいたスタッフの方にことわってから撮ったというわけです。
小樽は周囲を山に囲まれた街でもあるんですよね。そして、その山々があちこちで繋がっていて、コロボックルに出会えそうですね(*^-^)
投稿: 小梅太郎 | 2015年11月11日 (水) 23時33分
住吉神社横のこの坂の名前を「社が丘の坂」、神社拝殿裏の森を「船上山」と言うんですね。初めて知りました。名前は知りませんでしたが、小樽に住んでいた頃からこのあたりはよく歩いていました。船上山の森の中に普段入ることが出来るのでしょうか?いつも入ってみたいなと思いながら、入口らしき場所がないか探してみましたが見つからず、その廻りをぐるっと歩いて見たり、そのまま雙葉高校の野球のグラウンドを通って入船小学校校庭まで出てみたりしていました。小樽市立病院の7階から撮られた坂全体の写真、とても素敵です!
投稿: yukim | 2015年11月13日 (金) 01時16分
yukimさん、こんにちは。
私も小樽市HPの「おたる坂まち散歩」記事で初めて知りました。
今ではそう呼ぶ方は、ほとんどいないのでしょうね。
船上山の森の中は、「おたる坂まち散歩」の記事によると、やぶに覆われて入れないようです。ちょっと気になりますよね。
ここからず〜っと入船小のグラウンド裏から松ヶ枝町へと、小高い丘(尾根?)が続いてるんですよね。
坂を上から見る写真って、珍しいですよね。撮らせてもらってよかったです。
投稿: 小梅太郎 | 2015年11月13日 (金) 10時58分
小梅太郎さん、中々定期的見れなくて済みません。いい記事をどうもありがとうございます。全貌を見させていただき感謝です。こんな大きな坂だったんですね、子供の頃の記憶ですが、記憶とは全く違っていました。もっと細い森の横の小道という様なイメージでしたからね、記憶なんていい加減なものですね。今後ともよろしくお願いします。
投稿: ccp | 2018年1月11日 (木) 10時27分
ccpさん、こんばんは。
いいえ、いいえ。見られる時に、見たい時に見てください。
そうなんです。この坂道はこんな感じの坂道だったんです。
記憶とはだいぶ違ってましたか!?
けど、昔とはだいぶ様子が変わったかもしれませんね。
投稿: 小梅太郎 | 2018年1月12日 (金) 03時07分
小梅様、社が丘の坂にこんな長い立派な石垣があるのには気が付きませんでした。過去のコメントを読ませていただき、なつかしさに私も一言。量徳小学校のスキー授業は、この坂を上った奥にある霧が丘(漢字はちがっているかも・・今の双葉グランドあたりでしょうか)まで重いスキーを担いで歩いていきました。子供には苦行でしたね。
鎮守の森、昔は入ることが出来たようです、弟がカタツムリ取りに行っていました。と言っても60年も前のことです。神社の様子もずいぶん変わりましたね。
小樽に点在する石垣の記事、これからも楽しみにしています。
投稿: よいよい | 2020年10月 1日 (木) 09時27分
よいよいさん、こんばんは。
こちらの記事も読んでいただき、どうもありがとうございます!!
社ヶ丘の坂の石垣の記事のコメントですね。
私も何気に見ていたのですが、よく見ると、とても長い石垣だったんですよね。
量徳小学校のスキー授業は、現在の双葉のグラウンドあたりで行っていたんですね(霧が丘というんですね)。
確かに、この坂を上ってあそこまでは、かなりありますね。それは大変です。
住吉神社の裏の鎮守の森は、入ることができたんですね。
石垣の記事はこれからもシリーズで書いていこうと思っていますので、お楽しみに!!
投稿: 小梅太郎 | 2020年10月 1日 (木) 23時32分