ニュースより/小樽の老舗「北の誉酒造」が創業の地・小樽での生産を終了。展示施設「酒泉館」は10月31日をもって閉館
先日、このニュースを目にして驚いた方も多いと思います。
明治34年(1901年)創業の小樽市奥沢にある老舗酒蔵・北の誉酒造株式会社が、創業の地である小樽での生産を終了するという、何とも残念なニュースが流れました。
奥沢の敷地内にある展示施設「酒泉館」も、10月31日をもって閉館するとのことです。
2015年10月16日付 北海道新聞朝刊小樽・後志欄と経済欄にも掲載されていました(引用はどうしんウェブより)。
酒造大手のオエノンホールディングス(HD、東京)は15日、完全子会社である北の誉酒造(小樽)での酒造りを停止する方針を明らかにした。「北の誉」のブランドは残し、小樽で行っていた清酒などの製造は同HD傘下の合同酒精(東京)旭川工場に移管する。
北の誉、小樽での生産終了へ オエノン、旭川工場に製造移管 | どうしんウェブ/電子版(経済)
ということで、そもそも、北の誉酒造と東京の合同酒精は、共に酒類等製造・販売大手のオエノンホールディングスの完全子会社なんですね(北の誉酒造は2007年に傘下になってます)。
実は、オエノンホールディングス株式会社(東京)が先立って7月30日に発表していたのが、北の誉酒造を合同酒精に、2016年1月1日付で吸収合併させるというニュースでした。
その時のニュースでは、「北の誉」ブランドは残して、ということで、小樽市内の工場と「酒泉館」はどうなるのかと思ったのですが、小樽から撤退してしまうとは…
ニュースによると、小樽に貯蔵している原酒を旭川に送り次第、小樽にある醸造関連施設などを閉鎖するそうです。
閉鎖後の酒泉館を含む工場などの施設が、今後どうなるかも気になるところです。
「酒泉館」の閉館は、10月31日ということで、もうすぐです。
残念ですが、最後にもう一回見学に行きたいです。
それにしても、ブランド名が残るにしても、北の誉が小樽のお酒ではなくなってしまうんですね。
何とも寂しいですね。
※北の誉のサイトでも、酒泉館閉館のお知らせと、オンラインストアの閉鎖のお知らせが出ています。
→小樽の地酒「北の誉酒造」:地酒,清酒,小樽,
その他の参考ニュース
・北の誉酒造:創業の地小樽から撤退 展示施設も今月末閉鎖 - 毎日新聞
・オエノンHD(2533)、連結子会社2社を合併 グループ経営効率化 | M&Aタイムス
・小樽の北の誉酒造が合同酒精と合併。北の誉ブランドは存続〜ともにオエノンホールディングスの子会社 | ローカルブロガーのメモ帳
※参考サイト:オエノンホールディングス - Wikipedia
【関連記事】
・北の誉酒造りミュージアム 酒泉館
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コメント
おはようございます
またまた残念なニュースですね
私は ここの近くで育ったのですが
このあたりも最近は寂しい感じなんでしょうか
和光荘も、どうなるんでしょうね
投稿: ラテ | 2015年10月22日 (木) 07時32分
ええええー?
北の誉が小樽から無くなる!
それはショックです。
館の時も大ショックだったけど、こちらも衝撃は大きいですね。
確かに、和光荘はどうなるんでしょう。
投稿: はは | 2015年10月22日 (木) 22時46分
ラテさん、こんばんは。
本当に、またまた残念なニュースです。
お〜!この近くに住んでいたんですね!
以前の様子が分からなのですが、川沿いは今はとてもひっそりしてます。
和光荘については、道新小樽・後志欄によると、所有している野口家はすでに経営を離れているので、今回の合併話の影響はないと書かれていました。
そこは信じたいですね。
ははさん、こんばんは。
そうなんです。製造が旭川に移るということで、小樽の北の誉ではなくなってしまうんです。ショックですよね。
館は復活してくれましたが、こちらは…
和光荘は、上にも書きましたが、新聞報道によると、所有している野口家はすでに経営を離れているので、今回の合併話の影響は受けないとのことで、その通りであれば、現在のままだと思うのですが。
投稿: 小梅太郎 | 2015年10月23日 (金) 01時19分
小梅太郎様、こんばんは。
久々にコメントさせていただきます。
北の誉のニュース、私もショックです!
私は日本酒は苦手なのですが、酒かすを何度か買いに行ったり、通学や通勤の時にバスで前を通ると新酒の季節に杉玉が下がっているのが見えたり、東京でも北の誉を見かけると料理酒に買ってみたりと、ちょこちょこと気にかけていました。
昔おたる案内人検定を受けた時、雪の花・北の誉・田中酒造のお酒の銘柄を覚えた気がしますが、これで小樽の酒蔵は田中酒造だけになってしまうんですね。
街は変わりゆくものと思いますが、寂しいですね~
投稿: まかろん | 2015年10月24日 (土) 20時07分
まかろんさん、こんばんは。
小樽出身の方にとっては、この北の誉のニュースはショックですよね。
なんといっても、馴染みのあるブランド名ですからね。
確かに、道外で北の誉のラベルを見ると、ちょっと嬉しくなります。
本当に、雪の花がなくなり、今回は北の誉がなくなりと、酒蔵は田中酒造だけですか。本当に寂しいですね。
投稿: 小梅太郎 | 2015年10月24日 (土) 23時31分
私の書いたコメントが送信されていなかった様ですので、再度
書き込みしてます。
小樽のおいしい水があってこその北の誉。
残念でなりません。
投稿: dlbzw31 | 2015年10月25日 (日) 17時55分
dlbzw31さん、こんばんは。
あら、コメント送信で何か不具合があったでしょうか?
二度手間になってすいません。
それにしても、今回の北の誉のニュースは残念です。
そうなんですよね。小樽の水を使ってこその北の誉だったんですよね…
投稿: 小梅太郎 | 2015年10月25日 (日) 23時21分
北の誉酒造を愛しくださった皆様ありがとうございました。
OBより感謝申し上げます。
『北の誉』は「小樽の水」で造ってこそのお酒であると思っております。
別の土地の水で造った物が『北の誉』の商品として扱われる事は
残念でなりません。
今まで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
投稿: zukko | 2015年10月31日 (土) 11時49分
zukkoさん、こんばんは。
北の誉酒造OBの方からの直接のコメント、どうもありがとうございます。
確かに、小樽の水で造ってこその北の誉ですよね。
今回の件では、関係者の方々の残念なお気持ち、察するに余りあります。
これまで、美味しいお酒を造っていただき、本当にどうもありがとうございました。
投稿: 小梅太郎 | 2015年10月31日 (土) 23時56分
私も、奥沢、真栄、潮見台で小学校時代を過ごしました。北の誉の工場で野球をやってました。時々酒粕が捨てられるのですが、それを皆でお八つ代わりに食べていました。先年亡くなった友人の家は工場の直ぐ近くの勝納川の岸辺に在りました。彼処は残っていて欲しかった。
投稿: 西村伸一 | 2017年2月22日 (水) 00時20分
西村伸一さん、こんばんは。
この地域で小学校時代を過ごされたのですね。
ここ北の誉の思い出も、たくさんあるのですね。
さすがに北の誉が小樽を離れるという、この時のニュースは衝撃が大きかったです。本当に残念。
この酒泉館の建物は今もそのままですが、どうなるのでしょか…
投稿: 小梅太郎 | 2017年2月22日 (水) 01時36分
奥沢小と潮見台小に通いました。奥沢四丁目と真栄と潮見台に居ましたので、北の誉の工場は庭みたいでした。皆でよく工場の中の和光荘の崖下で遊びました。和光荘の思い出は、昔昔今上天皇陛下がまだ皇太子の頃来樽した折、確か宿泊されたはずで、夕方和光荘の前まで小学生でしたが、皆で出掛けて出迎えた記憶が有ります。当時は、車が過ぎるまでは頭を上げてはいけない、と言われて見ることは出来なかった思い出があります。スッカリ昔のことになってしまいましたね。
投稿: 西村伸一 | 2017年3月11日 (土) 23時54分
西村伸一さん、こんばんは。
このあたりが地元ということで、和光荘周辺も遊び場だったのですね。
和光荘は、その昔、昭和天皇夫妻の宿泊所としても利用されたと聞いています。
とても歴史がある豪邸ですね。
お出迎えをした際には、その頃はやはり頭を上げてはいけないと言われたんですね。
投稿: 小梅太郎 | 2017年3月13日 (月) 03時07分
昔、確か北の誉の工場の近所の工場で火事が有りました。深夜でしたが、友人の家の前で大変だったと言っていました。その友人も沖縄に移りましたが、先年亡くなってしまいました。会社も建物も、そして人も亡くなってしまいますか。
投稿: 西村伸一 | 2017年3月22日 (水) 23時32分
西村伸一さん、こんにちは。
そんなこともあったのですね。
小樽もあちこちで閉店のニュースがあって、昔あったものが少しずつ失われていくのは、寂しいものですね。
投稿: 小梅太郎 | 2017年3月23日 (木) 11時11分
段々故郷は遠くなりますね。何時までも残って欲しいですが、住んでいる方にとっては、切実な話ですものね。
投稿: 西村伸一 | 2017年3月28日 (火) 00時01分