小樽港の南防波堤周辺の様子と巨大なクレーン
ちょっと前なんですが、これまで歩くことのなかった、小樽築港駅から海沿いを平磯岬方面へと歩いてきました。
今回はその時の南防波堤周辺の様子です。
ウイングベイ小樽の海側の道路に架かる築港臨海公園へと渡る歩道橋から見える、このあたりですね。
築港臨海公園を過ぎて道路沿いを歩いて行くと、まず目に入ってくるのが、巨大な2基のクレーンです。
このクレーンはなんだろうと思ったのですが、ここで、ちょっと小樽港の南防波堤について調べてみました(これまで、このブログで触れてないんですよね)。
小樽港の南防波堤とケーソンについて
小樽港を守る防波堤は、まず第1期工事として、手宮側から伸びる北防波堤が、「港湾工学の父」と呼ばれる廣井勇により、明治41年(1908年)に建設されます。
その後、第2期工事として、南防波堤とその先に続く島防波堤などが、廣井勇の弟子にあたる伊藤長右衛門により、大正10年(1921年)に完成するのですが、この時に採用された工法が、ケーソンと呼ばれる大きなコンクリートの箱型の構造物を、所定の場所で水中に沈めて防波堤を作っていく工法だそうです。
で、先ほどの巨大がクレーンはその施設で、2つのクレーンの間には、製作したケーソンを海上に進水させる、斜路式ケーソン製作ヤードというのがあるのですが、よく見えませんでした。
何だか目を引く両側のクレーンも、昭和10年(1935年)製と古いようです。
※参考
・「小樽散歩案内」発行:有限会社ウィルダネス
・「おたる案内人テキストブック」小樽観光大学校運営委員会編
南防波堤周辺の様子
さて、それでは南防波堤周辺の様子ですね。
ここは、巨大クレーンの手前の岸壁です。
近くには小樽水産高校の艇庫がありました。
で、クレーンがあって、
その先には北海道開発局小樽開発建設部の小樽港湾事務所の建物があり、ここには「おたるみなと資料館」が入ってます。
みなと資料館には、小樽港建設の歴史に関する資料などが展示されているそうですが、今回は時間がなくて見学できなかったので、機会があったら、改めてゆっくり見に行きたいです。
そして、みなと資料館の裏から、南防波堤ですね。
近くで見ると、結構、年季が入ってますが、この歴史のある防波堤が、小樽港を守っているんですね。
真っすぐ続く南防波堤が途切れた先は、白い灯台まで島防波堤が続いてます。
南防波堤基部から小樽港内をみたところ。
ということで、以上、南防波堤周辺の様子でしたが、こうなると、今度は北防波堤も見に行きたくなりますね。
ちなみに、小樽の北防波堤や南防波堤、島防波堤は「小樽みなとと防波堤」として、北海道遺産に選定されているとのことです。
・北海道遺産 「小樽みなとと防波堤」(小樽市)
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