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2015年8月12日 (水)

夏季公開中の小樽市能楽堂(旧岡崎家能舞台)を見に行ってきました

先日、夏季公開中の「小樽市能楽堂」に見学に行ってきました。

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(見学に行ったのは8月3日です)

小樽市能楽堂の夏季公開ですが、公開自体は5月31日から始まっていて、期間は9月6日(日)までです。

時間は、9:00~17:30までなのですが、夜に催事がある日は、その催事終了時間までとなってます。

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小樽市能楽堂は「旧岡崎家能舞台」とも言って、小樽市指定歴史的建造物なんですよね。

その小樽市能楽堂は、小樽公園の北側の市民会館のすぐ近くの、小樽市公会堂の敷地内に公会堂と隣接して建っているのですが、外からはその様子が見えません。

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ちなみに、趣きある和風建築の小樽市公会堂も小樽市指定歴史的建造物です。

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公会堂に入って、すぐ左の階段を下りていくと、能面やパネルなどが展示しているスペースがあります。

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そして、そこから正面に、外から見えなかった能舞台を見ることができます。

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これが、小樽市能楽堂(旧岡崎家能舞台)ですね。

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一旦外に下りて、能舞台を近くで見ることもできますが、舞台に上がるのはNGです。

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この能舞台は、大正15年(1926年)の建築で、荒物雑貨商として財をなした岡崎謙という方が自宅に建てたものを後に市に寄贈して、昭和36年に公会堂の移設に伴って、現在地に移されました。

小樽市のHP内に、建物概要の記載があるので引用させていただきます。

荒物雑貨商として財をなした岡崎謙が、大正15年、入船町の自宅中庭に建てたもので、後に市に寄贈され、昭和36年、公会堂隣接の現在地に移されました。
檜の舞台をはじめ、要所には佐渡産神代杉(じんだいすぎ)が用いられ、格式にのっとった能舞台で東北以北唯一のものといわれています。
鏡板の老松、唐獅子、若竹は狩野派17代秉信(もちのぶ)が描いたものです。
大正15年1月舞台開きを皮切りに、芸道研さんのため中央から再三家元を招いて能楽を開催したといわれます。
小樽市 : 旧小樽区公会堂・旧岡崎家能舞台

ちなみに、公会堂の移設というのは、元々公会堂は現在の市民会館の場所に建っていたそうで、市民会館の建設の際に、公会堂は現在地に移設されたとのことです。

上記引用文中の鏡板の老松、唐獅子、若竹というのはこちらですね。

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いや〜、実際に見ると、とても趣があって、本当に格式と歴史を感じます。

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この見学の時、係の方が色々と説明をしてくれて、とても興味深く話を聞かせていただきました。

その話の中で、実はこの能舞台を移築する際に、後ろの控え室(楽屋)がない状態で移築されてしまったそうです(舞台奥に小さな出入り口があるのですが、その向こうは何もないということですね)。

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なので、正式な能楽堂とは呼べないそうで、そういう意味では“能舞台”ということになるそうです。

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それでも、最近はここで様々な催事が開かれていて、公開期間中も有料・無料様々なプログラムか実施されています

「旧岡崎家能舞台を生かす会」が、ここ小樽市能楽堂(旧岡崎家能舞台)の再建を目指し、そして小樽の能楽文化を広めるために、様々な活動をしています。

ということで、小樽市能楽堂夏季公開についてでしたが、ここが外から見えないというのもあって、公会堂に入って階段を下り、初めてこの能舞台を見たときは、こんなところにこんな立派な能舞台があるのに、結構驚いたものです。

小樽市民でも見たことがない方が多いかもしれませんね。

一般公開は9月6日(日)までです。興味のある方は見学に行ってみてはどうでしょうか。

※小樽観光協会のサイト「おたるぽーたる」にて、小樽市能楽堂夏季公開の案内が掲載されているので、有料のプログラムの開催日など、催事の予定を確認できます。
小樽市能楽堂夏季公開 | 「おたるぽーたる」
※小樽市の公会堂のサイトはこちら。
小樽市公会堂

ちなみに、ここは秋になると、周囲に柱が立てられ、冬を迎えるためにしっかりと雪囲いされるそうで、冬の間はかなりの雪に埋もれるそうです。

※小樽市能楽堂については、小樽市の公会堂のサイト内にも説明が記載されています。
小樽市公会堂 [能楽堂について]

※参考:能楽 - Wikipedia

【関連記事】
※昨年の様子です。
小樽市能楽堂夏季公開〜歴史的建造物の「旧岡崎家能舞台」が一般公開されてます

※公会堂に関する記事です。
小樽市公会堂(旧小樽区公会堂)と紅葉

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【おまけ画像】

能舞台から公会堂の建物を見たところ。
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公会堂横の紅葉橋の坂からみた能舞台。
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