忍路神社と津古丹稲荷神社本殿、そして神社にそびえる小樽市指定の保存樹木
先日、忍路(おしょろ)方面に行ってきました。
小樽市忍路は、小樽の市街地からずっと西の、日本海にちょっと付きだした半島に位置する町で、海が綺麗なことでも知られていて、毎年その海を見に行って、そして、あちこち見てくるんです。
なので、毎年同じような投稿を繰り返しているのですが、今年も書いてます(笑)
すでに、忍路湾と忍路の美味しいパン屋さんについて投稿したのですが、その続きということで、今回は忍路の歴史ある神社についてです。
忍路地区は、かつてはニシン漁で栄えた歴史のある地区でもあるんですが、今も古い神社が建っているんですよね。
忍路神社
国道5号線から忍路地区に入ってから、忍路湾へと真っすぐ続く道沿いを進んでいくと、忍路湾の手前に「忍路神社」が建ってます。
通り沿いには比較的新しい鳥居が建ってますが、その奥に、忍路神社の社殿がひっそりと佇んでいるんですよね。
ここ忍路神社は、忍路場所請負人・西川伝右衛門が漁業の守護として、江戸時代に創建しているそうで、社殿は明治23年(1890年)に火事で焼失後、明治29年(1896年)に落成し、大正9年(1920年)に別の場所から現在地に、解体せずに移転したということです。
(参考:「小樽 散歩案内」( 発行:有限会社 ウィルダネス)、「おたる案内人テキストブック」)
屋根の作りや彫刻が見事です。
参考:忍路神社(北海道神社庁のホームページ内)
この忍路神社のすぐ左の奥には、朱塗りの小さな建物が、さらにひっそりと建ってるんです。
小樽最古の建造物・津古丹稲荷神社本殿
忍路神社の趣きある社殿の横に、やや色あせながらも朱塗りが目に付く、こちらも趣のある小さな社殿が建っているのですが、こちらが「津古丹(つこたん)稲荷神社本殿」です。
実は、この建物は、小樽に現存する最古の建造物とされているそうで、1849年(嘉永2年)の創建とのことです。
いや〜、失礼ながら、こんなところにひっそり建ってるこの建物が、そんな歴史ある建物とは驚きです。
こちらも正面の細かな彫刻が、何とも素晴らしいですね。
元々は江戸時代から忍路の漁場を管理していた、近江商人の西川家の番屋の社殿として、国道5号線付近に建っていたそうですが、昭和13年に国道工事のためにいったん解体され、同15年に現在地に移築されたそうです(参考:小樽市HP内の小樽市 : 小樽市指定歴史的建造物内「歴史的建造物ガイドマップ ひとくちメモ5」)。
この津古丹稲荷神社本殿も先ほどの忍路神社も、小樽市指定歴史的建造物には指定されていないのですが、どちらも歴史ある貴重な建物ですね。
忍路神社の小樽市指定の保存樹木
忍路神社の周りは木々に囲まれているのですが、社殿の横のちょっと広くなっている境内に、ひときわ大きな木がそびえてます。
この木は、小樽市指定の保存樹林の「イチョウ」で、木の前には案内板も立ってます。
小樽市HP内の「小樽市 : 保存樹木等の指定 一覧」のページの説明によると、いつ植えられたかは定かでないけど、推定樹齢100年以上だそうです。
大きすぎて、カメラに収まりきりません(汗)
(縦撮りで何とか収まりました)
大忠寺の小樽市指定の保存樹木
忍路湾へと真っすぐ続く道沿いに、「大忠寺」というお寺があるのですが、この大忠寺の境内に、通りからも分かる樹皮が赤褐色の立派な松の木が目に入ります。
この立派な松はアカマツ(赤松)で、先ほどの忍路神社のイチョウ同様、小樽市の保存樹木に指定されている木なんですよね(案内板は見当たりませんでした)。
小樽市HP内の「小樽市 : 保存樹木等の指定 一覧」のページの説明によると、推定樹齢250年以上だとか。
その眺めは堂々としつつもとても趣のあるものですね。
(こちらも縦方向で何とか全体を)
※大忠寺の保存樹木についての過去の記事です。
→忍路の大忠寺の立派な樹木は小樽市指定の保存樹木だと知ったのは帰ってから
ということで、以上、忍路神社と津古丹稲荷神社本殿について、そして忍路神社と大忠寺にそびえる小樽市指定の保存樹木の様子でした。
実は、忍路地区の様子はまだまだ続くんです。
【関連記事】
※今回、忍路に行った際の先行記事です。
・忍路湾に行ってきました〜忍路の海は静かで綺麗なんです〜可愛い建物は北海道大学忍路臨海実験所
・小樽の忍路の美味しいパン屋さん「Aigues Vives(エグ・ヴィヴ)」でクロワッサンやらキッシュやら
※忍路神社のについての過去記事です。
・忍路神社 前編
・忍路神社 中編:津古丹稲荷神社本殿〜小樽最古の建造物
・忍路神社 後編
※昨年(2014年)の忍路の投稿はひとつの記事にまとめてました。
・隠れ家のような忍路の海は、静かでやっぱり抜群に綺麗でした
※忍路には毎年海を見に行き、その様子を記事に書いているので、それらのを記事をカテゴリー「忍路地区」にまとめてます。
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コメント
記事と関係ないコメントですみません。
T75さんのショックから、まだ立ち直れないので、最後のコメントを探しました。すると、6月28日の『いしやま公園』の記事に29日にコメントされていて、それが最後のようです。
7月1日に亡くなっているので、本当に最後の最後までこのブログを愛されていたんだなと思い、それまでのコメントを読み直して胸が熱くなりました。
ご冥福をお祈りします。
投稿: John 1940 | 2015年8月26日 (水) 03時14分
私もT75さんのコメントをたどっていました。
笑って読んでいたコメントも涙が溢れそうになりました。
本当に小樽が好きだったんですね。
9月に小樽に帰りますが、あちこち歩いていてもT75さんを思い出してしまうでしょう。
そうそう、T75さんのお勧めで夜中のSL番組を見たこともあります。
楽しいコメントばかりでした。
投稿: EKO | 2015年8月26日 (水) 08時58分
John 1940さんのコメントでT75さんがお亡くなりになられたこと知りショックを受けました。それから数日前のご家族のT95さんのコメントを読み、T75さんのお身体の状態や小樽への思いなどを知り、改めて悲しみがこみ上げてきました。私も昨日はT75さんのコメントを遡って読んでみました。5月に天狗山に登ったこと、ホクレンのアルバイトのことなど小梅太郎さんのブログを通じて、T75さんのコメントがきっかけで忘れていた小樽での思い出を鮮やかに思い出し、深める体験が出来ました。同じ故郷を持ち、同じ風景を眺めて、時代は違うかもしれませんが育った小樽への愛を共有することができ感謝申し上げます。心よりご冥福をお祈り申しあげます。
投稿: yukim | 2015年8月27日 (木) 00時02分
John 1940さん、EKOさん、yukimさん
コメントありがとうございます。
T75さんの訃報の連絡を受けて、とても驚き、そして胸が痛いです。
T75さんは、本当に小樽を愛していて、コメントからも小樽愛があふれてましたよね。
コメントくださる皆さんを巻き込んで、小樽話で盛り上がる様子は何とも楽しく、それもT75さんの人柄だったのでしょうか。
このブログを熱心に読んでくれていたことは、本当にありがたいことだと思っています。
同時に、私がこのブログを書いている意味、役割というのも、改めて見つめる機会にもなりました。
T75さんが愛したこの小樽の街の様子をこれからも発信し続けます。
T75さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
投稿: 小梅太郎 | 2015年8月27日 (木) 02時04分
このHP見て小樽再発見しました。
70年ずっと小樽です。
投稿: Tanaka | 2015年8月30日 (日) 05時31分
Tanakaさん、こんばんは。
読んでいただき、ありがとうございます。小樽のベテランですね!
私もなおも小樽再発見中です。
小樽はまだまだ面白いです!
投稿: 小梅太郎 | 2015年8月31日 (月) 00時17分