今年で最後、松ヶ枝町にある金毘羅さんの火渡りを見てきました
天狗山の麓、松ヶ枝町のちょっとした山の中に、“こんぴらさん”と親しみをこめて呼ばれる、高野山真言宗の寺院「天狗山 金毘羅(こんぴら)大本院」があります。
この金毘羅さんの例大祭が7月9日(木)・10日(金)の2日間で行われたのですが、2日目の10日(金)の午後1時半からは、火渡り(柴灯大護摩(さいとうだいごま)法要)が行われました。
この金毘羅さんの火渡りは、80年以上も続く行事だそうですが、手伝う信徒らの高齢化などから、惜しまれながらも今年で最後なんだそうです。
実は、私は金毘羅さんの火渡りを見たことがなかったんですが、今回、その最後の年に何とか見に行くことができました。
金毘羅さんの場所ですが、松ヶ枝町の住宅街を天狗山に向かうように上っていくと(実際に天狗山へは行けません)、途中、金毘羅大本院への上り口となる石柱がたっています。
ここからしばらく、自然あふれる坂道を上っていくと、門が見えてきます。
ほとんど山の中といった感じです。
実は、ここは普段は本当にひっそりとしているのですが、この日は火渡りがあるということで、車がひっきりなしに上ってきていて、ちょっと驚くくらいでした。
それだけ、この日の火渡りに参加する信者さんたちが多いということなんですね。
大正15年(1926年)に小樽に建立されたという、金毘羅大本院(御本尊の名は金比羅大権現)についてはまた別の機会ということで、今回は、この日の火渡りの様子の写真を掲載していきますね。
法要は午後1時半からということで、その前からぞくぞくと会場となる寺院の裏手に、参拝者が集まってきました。
会場には結界(と呼ぶそうです)がはられ、その中央には、倶知安から運んできた丸太から切り出したという、トドマツの材木が積み上げられ、その上は枝葉で覆われてました。
そこに時間になると僧侶たちがやってきて、
お経を唱えるなどの法要が進められ、その後、いよいよ火がつけられると、積み上げられた材木はもうもうとした煙を上げて一気に燃え上がり、その後、しばらくは激しく炎を上げて燃え続けていました。
こういう炎って、ついつい見入ってしまうんですよね。
その後、僧侶らにより時間をかけて丁寧にならされた灰の上を、僧侶たちに続き信者さんらが、無病息災、商売繁盛等などを願い、次々とはだしで渡って行きました。
う〜ん、正直、ここでこのような大掛かりな火渡りの行事が、昔から行われていたとは、知りませんでした。
初めてその様子を見にきたのが、最後の年というのは、なんとももったいなく、もっと早くに見に来ればよかったと、ちょっと後悔しました。
この後、餅つきや、コンサートなんかもあったようですよ。
ちなみに、金毘羅さんからの帰りは、正面の門からではなくて、境内の外れからの裏参道を通って帰りました。
そこを抜けると、最初の石柱を通る坂道ではなく、その横に真っすぐ天狗山を正面に見ながら上る急な坂道の上に出るんですよね。
ここから海を眺めると、随分と坂道を上ってきたことが分かります。
この日は勝納ふ頭にクルーズ客船「コスタ・ビクトリア」が停泊していて、その姿がよく見えました。
※参考
・2015.7.8北海道新聞朝刊小樽・後志欄
・こんぴらさん"火渡り"!惜しまれながら最終回 (小樽ジャーナル http://otaru-journal.com)
・小樽市 金毘羅大本院
【関連記事】
・松ヶ枝町の山の中の金毘羅大本院と紫陽花
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コメント
こんばんは。小樽でこんな行事があったのですね。今年限りとは、本当に残念ですね。灰の上を歩いて火傷などはしないのでしょうか。なんとなく、恐いですね。
投稿: むさママ | 2015年7月11日 (土) 21時37分
むさママさん、こんばんは。
そうなんです。こういう行事が昔からあったようです。
私は歩きませんでしたが、皆さん裸足で歩いて、大丈夫なようでしたよ(*^-^)
小樽もまだまだ知らないことがありますね。
投稿: 小梅太郎 | 2015年7月12日 (日) 01時30分
今年で最後なのですね。写真と動画に残してくださりありがとうございます。子供のころ親と何度か見に行きました。法螺貝を吹いて入ってくる僧侶を見て、「吹いてみたいなぁ」と思っていたあの頃。火渡りに挑戦してみたいと思っていた子供時代。いままで続いていたのですね。金毘羅さんの裏参道の存在をいままで知りませんでした。帰省した時は必ずこの辺りを季節を感じに散歩しています。次回は裏参道を通ってみたいと思います。
投稿: yukim | 2015年7月12日 (日) 17時22分
yukimさん、こんばんは。
何とか、金毘羅さんの最後の火渡りを見に行くことができ、写真と動画に収めることができました。
ほんとは最後になる前に見に行ければよかったのですが…
yukimさんも見に行かれたことがあるんですね。
そうそう、法螺貝を吹いて入ってきました!
裏参道といっても、ただの裏道ですが(^-^;坂の上に出ると、なかなか気持ちいいです!
投稿: 小梅太郎 | 2015年7月13日 (月) 00時08分