« 若鶏半身揚げでお馴染みの「若鶏時代 なると」で塩ラーメンを食べてきました | トップページ | 野外ライブ・イベント「2015おたる浅草橋オールディーズナイトvol.12」がおたるマリン広場で開催中 »

2015年7月19日 (日)

知らなかった、色内大通り沿いのこの重厚な建物は旧横浜正金銀行小樽出張所(現 三立機電株式会社)【追記あり】

Otaru_20150601_123728

駅前から真っすぐ港へ向かう中央通りを下っていき、色内大通りとの交差点を左折してすぐに、とても重厚な建物が建っています(写真は2015年6月撮影)。

この建物は、昭和11年(1936年)建築の「旧横浜正金銀行小樽出張所」の建物とのことなんですが、いや〜、全然知りませんでした。

※記事を加筆・修正し、写真を追加しました(2024.6.18)。
※「小樽支店」表記を「小樽出張所」に変更しました。

Otaru_20150601_123741

とても歴史を感じさせる建物で、以前から、気になっていたんですが、小樽市指定歴史的建造物には指定されていません。

現在は、三立機電株式会社という企業が入っている現役の建物です。

Otaru_dsc05377
(この写真は、2012年4月25日撮影)

ちなみに、中央通りと色内大通りとの交差点の角には、小樽市指定歴史的建造物の「旧安田銀行小樽支店(旧 花ごころ小樽店)」が建っていて、その隣に位置しているのですが、色内大通り沿いのこちら側には、あまり人は流れてこないので、気づきにくいかもしれません。

Otaru_20150601_123703

で、この建物が旧横浜正金銀行小樽出張所の建物だったというのは、私も寄稿させていただいている、小樽の魅力をウェブサイトやFacebookページにて発信する「おたるくらし」に、他のライターさんが書かれた、こちらの記事で知ったんです。
旧横浜正金銀行小樽支店 | ここかしこが慕わしいまち

Otaru_20150601_123801

旧横浜正金銀行は、小樽には大正11年(1922年)に出張所として進出しているようですが、正直、旧横浜正金銀行という銀行は聞いたことがありませんでした。なので、ここはWikipediaを見てみると、

株式会社横浜正金銀行(よこはましょうきんぎんこう、英称:Yokohama Specie Bank, Ltd.)は、かつて存在した日本の特殊銀行。通称・正金、YSB。1880年(明治13年)に開設された国立銀行条例準拠の銀行で、外国為替システムが未確立だった当時、日本の不利益を軽減するよう現金(正金)で貿易決済を行なうことを主な業務としていた[1]。その名の通り神奈川県横浜市中区に本店を置いた。東京銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)の前身とされる。
横浜正金銀行 - Wikipedia

とのことです。

Otaru_dsc05376
(この写真は、2012年4月25日撮影)

この辺りはかつての小樽の繁栄を支えた地区で、今も銀行建築が多く残っていますが、まだ知らない建物がありますね。

今回、旧横浜正金銀行小樽出張所の建物を知ることができてよかったですが、こういう情報ってどこかで公式に紹介されているといいのですがね。

《追記 2024.6.18》 
この建物ついては、市立小樽図書館所蔵の「小樽市の歴史的建造物」歴史的建造物の実態調査(1992年)から」(日本建築学会北海道支部/編、小樽市教育委員会/発行(1994年3月))にも記載されていました。

そちらにも、旧建築名が横浜正金銀行小樽出張所で、建築年が昭和11年(1936年)11月竣工といった内容の記載がされていました。

あれ?いつからかは分かりませんが、建物の壁が綺麗になったようですね(写真は2024年5月10日撮影)。
Otaru_20240510-151111

Otaru_20240510-151125

Otaru_20240510-151053

(こちらは2021年11月撮影)
Otaru_20211016-163207

※参考サイト
旧横浜正金銀行小樽支店 | ここかしこが慕わしいまち
北のウォール街と呼ばれた町 | 歴史 | 北海道ファンマガジン
現存する全国の主な銀行建築
横浜正金銀行 - Wikipedia

三立機電株式会社

スポンサーリンク

|

« 若鶏半身揚げでお馴染みの「若鶏時代 なると」で塩ラーメンを食べてきました | トップページ | 野外ライブ・イベント「2015おたる浅草橋オールディーズナイトvol.12」がおたるマリン広場で開催中 »

歴史的建造物 銀行」カテゴリの記事

コメント

小樽市指定歴史的建造物の基準は、色々と謎な所がありますね。
三立電気の建物もそうですが、たしか旧三井銀行も小樽市指定歴史的建造物になっていなかった気がします。新宮商行なども登録されていないのか案内看板がありません。
観光客はもとより、小樽市民が関心を持てるような案内看板を設置して欲しいですね・・・。

投稿: F | 2015年7月19日 (日) 12時46分

Fさん、こんばんは。
旧三井銀行は、特に不思議ですよね。
小樽市HPを見ると、すでに調査によって小樽市登録歴史的建造物というのが登録されていて、そこからさらに所有者の方々の同意を得て指定したのが「小樽市指定歴史的建造物」とのことなんですよね。
としても、登録云々はさておき、歴史のある建物については、案内板などで、その背景が分かるようにしてもらうといいと思うのですがね(あっ、旧三井銀行には案内板がありましたね)。

投稿: 小梅太郎 | 2015年7月20日 (月) 00時02分

こんばんは、小梅太郎様

旧横浜正金銀行小樽出張所については、歴史文化研究所発行の小樽學2号12~13ページに詳しく書いてあります。
図書館に置いてありますので閲覧可能です。

小樽市指定歴史的建造物は、公開75棟、非公開17棟で詳細(所有者など)は市役所にあります。
管理を担当する方のお話によると、一般住宅の場合、公開により写真撮影のため無断で入り込みトラブルになるケースので
登録に留め指定はしない方もいると言っていました。ちなみに、違いの一つは助成関係で、細かい条件は省きますが、登録で上限
300万円、指定で上限600万です。

明日から潮まつり。小梅太郎さんは小樽公園での潮まつり(第2回から14回)を経験した年代だと思います。懐かしいですね。
25日(土)はボランティアスタッフとして手伝いです。昨年の残念だった分も楽しみます。

ところで、鰊と鮭のコラボは面白ろ(美味し)そうですね。

投稿: dialin6700 | 2015年7月23日 (木) 21時22分

dialin6700さん、こんばんは。
なるほど、小樽學は色々と興味深いことが詳しく掲載されてますよね。
ただ、しっかり読んだことがないので、今度、図書館に行って、旧横浜正金銀行小樽出張所の件も含めて読んできます。そして、今後も活用したいと思います。
小樽市指定歴史的建造物の詳細は市役所にあるんですね。dialin6700さん、お詳しいですね!
確かに、私も歴史的建造物に指定されて公開されているものは、写真撮影して、ブログにも掲載してますが、非公開の個人宅となると、ブログの掲載は基本控えてます。
色々と、詳しい情報、ありがとうございます。

小樽公園での潮まつり、おぼろげながら、覚えてます。花園グラウンドにステージやお店が出てましたね。懐かしいですね。
ボランティアスタッフとして、手伝われるんですね。頑張ってください!それにしても、晴れてほしいですね。

投稿: 小梅太郎 | 2015年7月24日 (金) 00時04分

横浜正金銀行…。初めて知りました。『旧東京銀行の全身とされる』なんですね。
建物はなんとなく覚えてます。
小樽市指定の歴史的建造物に指定されてないんですね。

投稿: | 2015年7月24日 (金) 21時46分

私も横浜正金銀行については、今回初めて知りました。
歴史的建造物に指定されてないと、こういう情報が全然分からないのが、ちょっと残念というかもったいないです。

投稿: 小梅太郎 | 2015年7月25日 (土) 02時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 知らなかった、色内大通り沿いのこの重厚な建物は旧横浜正金銀行小樽出張所(現 三立機電株式会社)【追記あり】:

« 若鶏半身揚げでお馴染みの「若鶏時代 なると」で塩ラーメンを食べてきました | トップページ | 野外ライブ・イベント「2015おたる浅草橋オールディーズナイトvol.12」がおたるマリン広場で開催中 »