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2015年7月30日 (木)

「第5回小樽アートプロジェクト2015」が「旧北海道拓殖銀行小樽支店」(現 ホテルヴィブラントオタル)にて開催中

日銀通りと色内大通りとの交差点の一角に建つ、小樽市指定歴史的建造物の「旧北海道拓殖銀行小樽支店」(現 ホテルヴィブラントオタル)にて、現在、「第5回小樽アートプロジェクト2015」が開催されてます。

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これは、今回で5回目となる(毎年ではないようです)、小樽の歴史的建造物の保存・活用に取り組む、NPO小樽ワークスが主催する、小樽の歴史的建造物を活用したアートプロジェクトです。

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で、今回の会場は、「旧北海道拓殖銀行小樽支店」(現 ホテルヴィブラントオタル)の建物ということで、大正12年(1923年)建築の正面の曲線が美しい歴史的建造物です。

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実は、まだこの建物の中には入ったことがなかったので、今回の開催を知ってから、とても楽しみにしてたんですよね。

(建物内から交差点を見たところ。正面は旧第一銀行小樽支店
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建物に入ってみると、1階ホールは2階に吹き抜けになっていて、6本の美しい円柱が銀行当時の面影を残したまま、並んで天上まで伸びてます。

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さて、改めて、今回の「第5回小樽アートプロジェクト2015」についてです。

期間は、2015年7月24日(金)~8月9日(日)までで、時間は10:00~17:00まで。

1階ホールを利用して、アート作品が展示されているのですが、そのホールに展示されている作品のタイトルがこちら。

自由としての文机の社 Freedom Desk

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木が林立しているように見えるのは、足の長い机と椅子なんですね。

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見上げると、上の机と椅子の座る部分が見えます。

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作品のコンセプトについて、会場でいただいた資料から冒頭を抜粋すると(書き起こし)、

小樽は歴史上の多くの芸術家・思想家に愛され、彼らの作品の舞台にもなってきました。文学者らは表現の自由と社会の透明性を夢見て格闘していました。小樽アートプロジェクト 2015は、この「表現の街」における先人へのオマージュ(敬意)を作品として設えます。旧拓殖銀行小樽支店(現在 Hotel Vibrant Otaru)はプロレタリア文学の代表的作家・小林多喜二が勤めていたことでも知られています。(後略)

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さらに、作品は、中央ロビーをかつての「思い」と現代の「時間」をつなぐインスタレーション空間とする試みだそうで(難しい…)、ここ旧北海道拓殖銀行小樽支店に勤めていた、かつて表現の自由を奪われた、小林多喜二への思いが込められているのでしょうね。

建物内の周囲を見上げると、どうやら回廊があるのですが、何と、今回はこの2階部分にも上がれるとのことです。これは嬉しい!

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横の階段から2階の回廊部分に上り、

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作品を見下ろすと、こんな感じに机の上を見ることができました。

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(回廊はすぐに行き止まりで、回ることはできません)
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(階段も素敵ですね)
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ちなみに、この林立する机と椅子ですが、2つだけ実際に上って座ることができるそうです。
8月1日(土) と 8月8日(土) の 18:00~19:00に行われる、「オンザ Freedom Desk ツアー」で上れるとか。
ちょっと怖いかな(汗)

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1階では、第1回目から第4回目までの、アートプロジェクトのビデオが流れてました。

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そうそう、銀行の時には窓口もあったここの1階部分は、最近まで喫茶店が入っていたんですよね(私は入ったことがなかったのですが)。今は何も使われてないのかな。

(通り側には今もテーブルが置かれていて、いい雰囲気)
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現在、ここはホテルヴィブラントオタルですが、平成7年から一時は美術館として利用されていた時期もあるんですよね。
会場で聞いた話ですと、円柱など、美術館の時に綺麗になったとか。

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(天井部分も装飾が綺麗です)
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そういえば、ホテルの入口は、今回、アートプロジェクト会場の入口となっている正面玄関ではなくて、建物横のもうちょっと先の通り沿いにありますね(この正面玄関は、何に使っているのかな?)。

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ということで、小樽市指定歴史的建造物の「旧北海道拓殖銀行小樽支店」(現 ホテルヴィブラントオタル)で開催中の「第5回小樽アートプロジェクト2015」についてでした。

アート作品も見入ってしまいましたが、この歴史的建造物の建物内部もじっくり見学できて、とても興味深かったです。

(入ってすぐの照明)
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※建物詳細については、以前のこちらの記事もどうぞ。
旧北海道拓殖銀行小樽支店(現 ホテルヴィブラントオタル): 小梅太郎の「小樽日記」

※ホテルヴィブラントオタルのサイト内の建物の案内ページはこちら。
小樽のホテルならホテルヴィブラントオタル

※ちなみに、文机は“ふづくえ”と読むんですね。書き物や読書をするための和風の机のことなんですね(文机(フヅクエ)とは - コトバンクより)。

※NPO小樽ワークスのサイトはこちら。
NPO 小樽ワークス

【関連記事】
※過去のアートプロジェクトについての記事です。第1回(旧三井銀行小樽支店)は残念ながら見に行くことが出来ませんでした
「第4回小樽アートプロジェクト2013」で和光荘の見学に行ってきました(館内撮影禁止のため写真なしです)(第4回)
小樽/北のウォール街アートプロジェクト2012(第3回)
旧小樽商工会議所(第2回)


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コメント

おはようございます。
協働事業の補助金を貰うための審査会を傍聴したとき
このホテル利用しました。職場の福利厚生が提携してる
ようで自腹が千2・3百円だったと思います。急遽参戦
したので助かりました。

投稿: どう | 2015年7月31日 (金) 05時25分

どうさん、こんばんは。
職場の福利厚生が、このホテルと提携されてるんですか!?
いいですね〜
そもそも市内のホテルはまず泊まる機会はないので、うらやましいです。
それにしても、そのような審査会も傍聴されてるんですね。

投稿: 小梅太郎 | 2015年7月31日 (金) 23時00分

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