「写真で辿る小樽〜明治・大正・昭和〜」〜小樽好きなら手にしたい、貴重な写真で小樽の歴史を知る本
この本、小樽好きの方なら既に手にしている方も多いと思いますが、本当に興味深くて面白いです。
「写真で辿る小樽〜明治・大正・昭和〜」
(発行:北海道新聞社)
編著者は、小樽の出版・編集プロダクション、ウィルダネスの佐藤圭樹さんです。
実は現在、佐藤さんの会社で編集・制作している、北海道新聞朝刊の月一折込紙「新ねっとわーく小樽」で、私は料理コラムを書かせていただいているのですが、先日、そのお礼といってこの本をいただいてしまいました。何と嬉しい!ありがとうございます。
発行は2014年11月1日なのですが、発行以来、実はとても気になっていたんです(汗)
そこで、私がPRするまでもないくらい、とても好評のようですが、当ブログでもPRを兼ねて紹介させていただきますね。
「写真で辿る小樽」を見て小樽の歴史を知る
この本は、タイトルの通り、明治・大正・昭和のおよそ120年間に小樽で撮られた、とても貴重な写真が数多く掲載されている、見応えのある写真集です。
それらの写真には解説がついているのですが、写真はもちろん、その解説や付随する記事がまた興味深い話ばかりで、小樽の歴史を知るにも大変参考になります。
例えば「街と人々」という項目では、章を明治、大正〜昭和戦前、昭和戦後と3つに分け、小樽の街の移り変わりを写真と記事で辿ることができて、とても興味深いです。
明治の頃の写真とかを見ていると、中には、あまりに雰囲気があって絵のような街並で、なんだか映画か、もっと言うなら、超精巧なジオラマを見ているような感じの写真もあって驚きます。
昔の写真を見て思うのは、祭りやイベントはもちろん、ただただ街の風景を写したものでも、とにかく人が多いですよね。商店街なんかも人があふれるように歩いてます。
ちょっと前までは(だいぶ前かな…)、こんなにも街が賑わっていたんですよね(その点は、ちょと寂しくなっちゃいますね)。
写真には昭和30年代、40年代のものも多く掲載されているので、記憶にあって懐かしく見る方も多いのではないでしょうか。
あとがきに掲載されているのですが、これらの貴重な写真の数々は、小樽市総合博物館と小樽市総務部広報広聴課所蔵のものが大多数をしめているそうです。
そのうち、博物館のものはデータベース化されているそうですが、広報課の写真は、編著者の佐藤さんが、膨大なネガフィルムを点検、リスト化して、出版物に使えそうなものはスキャンしてデジタル化するという作業を、5年以上の期間をかけて行ったそうです。
そういう長年の努力によって、このような小樽の貴重な写真が掲載されている本を、私たちは手にして読むことができるんですね。感謝です。
ということで、この「写真で辿る小樽」の写真を見て、解説を読んで、小樽の歴史を辿ってみてはいかがでしょうか。
B5版 本文160ページ
定価2,000円(税別)です。
この本は今後、当ブログの相当重要な資料になるのは、間違いないです。
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コメント
以前何度か私が「この写真集は超お宝!是非ご購入を!!」と1人騒いでた気持ちお分かり頂けましたか!?(笑)過去にも「小樽の明治.大正.昭和」と言う写真集が発売されてますがたぶんに歴史的要素が強く運河.港.歴史建造物等が中心でした。今回は待望待望の一般庶民の昔の生き吹き感じられる写真集です!!これと「小樽商店街復興連合組合」の小冊子合わせたら楽しさ倍々増
。数年前に発売された昭和50年代中心の写真集は少々期待外れだっただけに今回のは小樽で昭和20〜50年代過ごした方には是非是非見て頂きたいですね。各商店街に溢れる人.人の波にも泣けて来ますね。そしてその原風景の数々。長くなりすみません。感動未ださめやらずです。
投稿: T75 | 2015年4月 8日 (水) 23時08分
T75さん、こんばんは。
はい!確かにT75さんの言う通りでした!!
T75さんの気持ち、よく分かりました。
本当にこれは、小樽の街と庶民の歴史をたどる貴重な写真集で、素晴らしい歴史本ですね。
昭和戦後の写真も多く掲載されているので、懐かしくてたまらない方も多いでしょうね。
いや〜、この本は本当に永久保存のお宝本です(*^-^)
投稿: 小梅太郎 | 2015年4月 9日 (木) 00時53分
小梅さん、本を紹介してくださってありがとうございます。
古い写真のなかでも戦前の「歴史的」なものと、比較的近年の「思い出的」なものは、見方・感じ方が違いますよね。
本書では前者:後者を4:6くらいとする意識で構成しました(実際に数を数えたわけではないですけど……)。
前に投稿されたT75さんはじめ、読者の方に楽しんでいただけるのはたいへん光栄です。
投稿: S/yoshiki | 2015年4月 9日 (木) 10時48分
S/yoshikiさん、こんばんは。
もっと早く紹介できれば良かったのですが、遅れてしまいすいません。
確かに、歴史的な部分と、記憶に残る思い出の部分がありますね。
なるほど、その割合の感じが、庶民の歴史を辿っているような、身近な感じにさせているのでしょうか。
T75さんは、この本を大絶賛していたのですが、私も今回読ませていただき、本当に面白かったです。というか、ずっと飽きることなく眺めていられます。
どうもありがとうございました。
投稿: 小梅太郎 | 2015年4月 9日 (木) 23時34分
私も昨年入手しました。
本当に飽きることなく見ていられます。
知っている時代、知らない時代・・・どの時代も目を凝らして見ています。
両親や祖父母もこの写真のどこかの時代の中で生活していたんだなぁと思うと
感慨深いものがあります。
投稿: EKO | 2015年4月10日 (金) 01時06分
毎度の連投
失礼。写真の中に小中校編があり校庭で人文字で学校名を書き航空写真撮影したのが有りましたが、「最上」それに参加した記憶が蘇ったんです!!あの時は幼く?訳も分からず指示されるがままに…。上空から撮影されてた認識もなかったかも知れません。まさか40年?
以上過ぎあの時の風景に出逢えるとは!!
。拡大鏡で見ると懐かしい友の木造だった頃の家や閉店した雑貨屋さん…等々それだけでも大感激でした。旧校舎.旧校庭遥かなる記憶の夢旅行出来ましたよ。小樽写真集は5冊ほど所有してますが、これが間違いなく1番の感動写真集です。まだまだ未公開写真は多数埋もれてると思います。いつの日か続編を切に切に願います。
投稿: T75 | 2015年4月10日 (金) 01時55分
EKOさん、こんばんは。
やっぱり、EKOさんも手に入れてましたか!
飽きませんよね、この内容な!本当に興味深くて面白いですね。
確かに、両親らが実際に、この写真に写っている時代のどこかで生きていたことを考えると、感慨深いものがありますね。
T75さん、こんばんは。
小中校の校庭での人文字写真、ありますね。
なんと、参加されてましたか!あの中に写っているのですね。
それもまたなんとも、感慨深いですね。
校舎なども建て替わっているので、そういう意味でも懐かしくも、貴重ですよね。
なるほど、続編!未公開写真を見たいですね(*^-^)
投稿: 小梅太郎 | 2015年4月11日 (土) 00時06分