冬の「見晴らし坂」から眺める
先日、小樽の魅力をウェブサイトやFacebookページにて発信する「おたるくらし」に、「見晴らし坂」についての記事を寄稿させていただきました。
※その記事はこちら。
→堺町通りから水天宮方面に上る「見晴らし坂」 | ここかしこが慕わしいまち
その際に、写真も色々と撮ってきたので、せっかくなので掲載したいと思います。
最近、「おたるくらし」の寄稿後に時々掲載している、補足記事といったところです。
ただ、「おたるくらし」の記事のために撮影したのが、1月14日の雪の多い時期で、その後、随分と雪が融けているため、現在の様子とだいぶ違うかもしれませんので、ご了承を。
冬の「見晴らし坂」から眺める
(堺町通り)
観光でお馴染みの堺町通りを歩いていると、山側は切り立った崖が続いているのですが、一カ所だけ、現在は「小樽たけの寿司」の趣ある建物(大正初期建築)の脇から入っていく道があります。
堺町通りからその道に入ると、通りは右に曲がり、その先は崖に沿った急な坂道になってます。
ここが「見晴らし坂」です。
冬の時期は坂道は雪深く、行ったこの日もここを通る人たちが踏み固めた一本道が通るだけでした。
(これは、あくまで1月中旬の雪の多いときの様子です)
そもそもここは、冬期間中は車両通行止めになるんですよね。
(以降の写真は主に、坂の上から見下ろして撮ったものです)
坂を上ると、やや木々に隠れてはいるのですが、小樽の街並と小樽港を眺めることができ、それで「見晴らし坂」なんですね。
坂の上は左に曲がりつつ、この時期ですと、上ったところでやっと車道に出ます。
ここに車両通行止めの大きな看板があり、それによると4月の上旬まで通行止めですね。
この見晴らし坂をもう少し上った右手に、とても古い門が建ち、その向こうには、現在はマンションが建ってますが、その手前にとても趣のある建物が建っています。
この建物は小樽市指定歴史的建造物の「旧板谷邸」です。
大正15年(1926年)から昭和2年(1927年)にかけて建てられた、母屋が木造1階、蔵が石造2階建の邸宅で、現在は建物の一部のみが残っています。
板谷邸は、海運業などで財をなした板谷宮吉の邸宅で、この近くには金物商の名取高三郎の邸宅も建っていたそうで、このように近隣には事業に成功した経済人の屋敷が建っていたことから、この見晴らし坂を「出世坂」と呼ぶ人もいるそうです。
※参考
・小樽市 : おたる坂まち散歩 第40話 見晴らし坂(前編) (みはらしざか)
・小樽市 : おたる坂まち散歩 第41話 見晴らし坂(後編))
かつての経済人たちが、ここに建つ屋敷から、小樽の海を眺めていたのですね。
ちなみに、この旧板谷邸の前から左折して、しばらく行くと、水天宮へ上る外人坂の下に出ます。
(外人坂の下って、どこなのか分かりにくいんでよね)
(旧板谷邸前の坂道を見上げたところ)
旧板谷邸の前をまっすぐもう少し上ってから左折し、さらに坂道を上っていくと、小樽市指定歴史的建造物の旧寿原邸があり、その先が水天宮ですね。
(旧板谷邸前の坂道の上から見たところ)
ちなみに、見晴らし坂は、堺町通りから水天宮方面へと抜ける、唯一の道なんですよね。
なので、結構、この坂道を通る方は多いかもしれませんね。
ということで、以上、冬の「見晴らし坂」からでした。
あっ、そうそう、実はこの時は坂を上っていたのではなく、下っていたのは内緒です(汗)
【関連記事】
・見晴らし坂を上って旧板谷邸へ
・見晴らし坂〜旧板谷邸
・多喜二のあとは寿司屋「小樽たけの寿司」(まだ食べに行ってませんが)
・小樽市指定歴史的建造物の旧寿原邸の一般開放をしばらく休止するそうです
※水天宮の記事についてはカテゴリー「 水天宮」にまとめています。
《追記 2015.3.6》
山側の切り立った崖は、こんな感じで続いてます。
後日(2月28日)の見晴らし坂の様子です。
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