都通りの輸入雑貨店「December3」は、小樽市指定歴史的建造物の「旧丸ヨ白方支店」
都通りは、小樽市民も普通に買い物に出かける、お馴染みの通りですが、アーケードのために、あまり建物を気にしながら歩くことはないかもしれません。なにせ、建物全体は見渡せませんからね。
その都通りに小樽市指定歴史的建造物があります。
「旧丸ヨ白方支店」
※写真が夜の撮影なのはご勘弁を。
現在は輸入雑貨店「December3」が営業中の建物です(以前は「ミキ靴店」でしたね)。
場所は都通りの中ほど、中華食堂「桂苑」の通りを挟んだ隣、といえば分かりやすいでしょうか。
実は以前も“気になる古い建物 ”ということで、当ブログでこの建物を掲載したことがあるのですが、その後、平成26年度に小樽市指定歴史的建造物に新たに追加されたんですよね。
新しい案内板も立ってます。
明治末期〜昭和6年 建築の木造一部木骨石造3階建とのことです(建物が昭和6年で、隣の倉庫が明治末期に完成したものだそうです〜歴史的建造物指定時の新聞記事より)。
実際に、建物の横の通り沿いに面する部分を見てみると、タイル張りの外壁や、窓の形等、なんとも洋風でモダンな外観なんですよね。
さらに奥には木骨石造の倉庫が繋がっていて、上部には「丸ヨ」と表示されてます。
(写真が暗かった〜)
建物概要について、小樽市HPに掲載されているので引用させていただきます。
積丹郡余別村(現積丹町)で創業した酒醸造店「丸ヨ白方」の支店として建てられました。木造の店舗兼住宅と木骨石造の倉庫で構成されています。店舗兼住宅は、タイル張りの外壁に西洋建築の様式を模した軒飾りを施すなど、随所に洋風の特徴がみられます。アーチを設けた3階の窓と2階の窓を一体のデザインとし連続的に配置することで、垂直性を印象付けています。歴史ある商店街の中でも特色ある外観を残している建物です。
小樽市 : 旧丸ヨ白方支店
とてもモダンな洋風のこの建物は、清酒「神威鶴」を醸造した「丸ヨ白方」の販売店だったんですね。
現在、2階は元の名前を用いて「ギャラリー白方」として利用されているそうですが、まだ入ったことがないので、一度入ってみたいですね。
ということで、アーケードの建物を見上げることはあまりないと思いますが、見上げてみると、都通りにはこんな素敵な建物が建っていたんですね。
ただ、冬の時期は、上を見ながら歩くのは、足元がすべるので要注意です。
【関連記事】
※以前の白方商店の記事です。
・旧 白方商店(現 December3)
※小樽市指定歴史的建造物に追加のときの記事です。
・平成26年度「小樽市指定歴史的建造物」に新たに2棟追加されました〜旧前堀商店・旧丸ヨ白方支店
参考書籍:「小樽の建築探訪」小樽再生フォーラム編/北海道新聞社
参考:「新ねっとわーく小樽」第4号 コラム「銘酒〈神威鶴〉の酒造」
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コメント
あぁ。コレは気づかなかった。おっしゃるとおり、アーケードだと上のほう、見落としがちですね(笑)。次回の旅で要チェック。先月、小樽をブラブラした東京人です。
投稿: ホンダワラ | 2014年12月18日 (木) 07時37分
ホンダワラさん、こんばんは。
東京から小樽に来られてたんですね!
そうなんですよね。アーケード内で建物を見上げることって、あまりないですよね。
是非、次回、小樽をブラブラする際には、ここの建物を横の通りから見上げてみてください。なかなか素敵な建物なんです。
投稿: 小梅太郎 | 2014年12月19日 (金) 00時00分