隣り合う小樽市指定歴史的建造物の「旧荒田商会」と「旧高橋倉庫」
運河近くの臨港線沿いには歴史的建造物がたくさん建っているのですが、今回はこちらの2つの並んだ建物についてです。
こちらが「旧荒田商会」と、
奥の倉庫が「旧高橋倉庫」です。
どちらも小樽市指定歴史的建造物で、場所は臨港線沿いの浅草橋側からすぐのところです。
旧荒田商会が通り沿いにあり、その背後に旧高橋倉庫が建ってます。
旧荒田商会
手前のちょっとモダンな建物が、昭和10年 (1935年 )建築の木造2階建の「旧荒田商会」。
小樽市のHP内から、建物の概要について引用させていただくと、
この建物は、荒田商会の本店事務所として建築されました。
現在は店舗に再利用されていますが、内壁の漆喰や、照明器具、窓枠は創建時の形態を伝えています。
石造倉庫が軒を連ねていた小樽運河沿いに建ち、背面の旧高橋倉庫や左隣りの旧通信電設浜ビルなどと中庭でむすび、歴史的景観のまとまりを創っています。
小樽市 : 旧荒田商会
旧高橋倉庫
旧荒田商会の背後の倉庫が、大正12年(1923年)建築の木骨石造2階建の「旧高橋倉庫」。
こちらも小樽市のHP内から、建物の概要について引用させていただくと、
この建物は、大豆を収める倉庫として建てられました。
平成元年に改修され、店舗として再生しています。
前面は運河に面し、背面は出抜小路に接して建ち、周辺の歴史的景観を形成している建物のひとつです。
小屋組は梁を二重に架け2本の束を陸梁の中央付近で左右対称に立てるクイーンポストトラス(対束小屋組)と呼ばれる洋風の構造です。
小樽市 : 旧高橋倉庫
この歴史的建造物は現在未使用
ここの建物の使用状況の変遷まではちょっと分からないのですが、ここは最近まで、石原プロによるエンターテインメント施設「おもしろ撮影館」として活用されていたんですよね。
ただ、2012年(平成24年)4月にオープンしたその「おもしろ撮影館」は、今年(平成26年)の9月30日をもって閉館してしまいました。
→石原プロによるエンターテインメント施設「おもしろ撮影館」が閉館してました
なので、この記事を書いている2014年11月22日現在、これらの建物は未使用なんです。
過去には、倉庫を観光用に再利用した先駆けとして、グラスショップとして利用されていたり、その後、オルゴール海鳴楼が使用したりもしていたそうですが、なかなか根付かないんですね。
(参考:小樽ジャーナル)
実は、前の施設「おもしろ撮影館」も含めて、2つの建物内には入ったことがないんですよね。
これまでの店舗の営業中に、中を見ておくんでした。
早くに、どこか活用先が見つかるといいですね。
(隣も歴史的建造物の旧通信電設浜ビル )
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