潮見台の宗円寺には北海道指定有形文化財の「木造五百羅漢像」が安置〜撮影禁止のため写真はありません
潮見台のかなり急な坂の途中に、お寺が建っています。
「宗円寺(そうえんじ)」(宗圓寺とも表記されてます)
このお寺に行くには、国道5号線の龍徳寺のところから、潮見台方面の小樽潮陵高校前の坂に入り、そのまま真っすぐ急な坂をしばらく上っていき、2つ角を曲がると、坂の途中に立派な石垣が見えてきます。
この上にその宗円寺が建っているんですね。
そして、ここ宗円寺には、北海道指定有形文化財(平成6年2月9日指定)の「木造五百羅漢像」が安置されてるんです。
境内には、北海道指定有形文化財の案内板もありました。
(この写真のみクリックすると拡大します)
実は、以前ここに足を運んだ時は、参拝の期間外で実物を見ることができず、今回はそれ以来なので、初めて五百羅漢像をこの目で見ることになりました。
右側に階段のある入り口があるのですが、
(参拝入り口の看板)
その横には参拝の案内が書かれていて、
参拝期間は4月1日〜10月31日までで、時間は朝9時〜夕方5時までです。
そして、残念ながら、堂内と五百羅漢像は撮影禁止なんですよね。
なので、写真がないのでご勘弁を。
小樽市のホームページ内の小樽市内の文化財についての説明に、この木造五百羅漢像の説明があるので、引用させていただきます。
五百羅漢像を安置している宗圓寺は、寛永7(1630)年に松前藩主7代公廣の追善供養のため福山に建立されましたが、明治42(1909)年に羅漢像や建物の部材とともに小樽に移設されたものです。
この五百羅漢像は、14代章廣が供養のため南部藩主に依頼し、文政8(1825)年盛岡より勧請し宗圓寺に納めたといわれていますが、室町〜桃山時代の作と思われるもの11体、江戸中期のもの236体、江戸末期のもの268体という調査結果が報告されています。このうち江戸中期のものの製作者名「暉常(うんじょう)」は最近の調査で松前に居住した能面師であったことが判りました。以上のように羅漢像の大半が江戸中期から末期のものであり、製作者についても一様ではありませんが、北海道での仏教信仰や彫刻の歴史を考えるうえで重要な資料となっています。
小樽市 : 小樽市内の文化財
室町〜桃山時代、そして江戸時代の作とは何とも古いものなんですね。
ただ、やはり一時期までは傷みが激しかったそうで、十数年にわたり修復に取り組んだとのことです。
(参考:しりべし旅日記-北海道新聞[観光])
現在は整然と、堂内のご本尊の左右に像が並んでおり、その数は全部で515体だそうですよ(引用文中の数を足してもそうなりますね)。
いや〜、なんでもっと早く見に来なかったのだろうと思うくらい、その様子は圧巻で見事でした。
一体一体が豊かな表情や体勢をしていて、その様子をずっと見入ってしまいます。
私が行った時は、お寺の方はどなたもいなくて、勝手に電気をつけて見学、そしてお参りしてきました。
ただ、貼り紙があったのですが、付けた電気は帰りに必ず消しましょう。
ちなみに、ここ宗円寺の元の本堂は解体され、新しく建て替えられたようです。
境内にはお稲荷さんのお堂もありました。
そうそう、ここ宗円寺は潮見台のかなり高い位置に建っているので、ここからのな眺めもなかなかなもので、小樽の街並や海まで見渡すことができます。
そして、ここに来るための急な坂道には、「五百羅漢の坂」という名前が付いてるんですよね。
ということで、今回は見事な宗円寺の木造五百羅漢像を見学してきましたが、これは一見の価値ありですね。
【関連記事】
・宗円寺〜五百羅漢像は見られませんでした
・五百羅漢の坂
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コメント
二年ほど前、小樽市民歩こう会で、途中寄ったことがあります。坂を上るのがきついコースでした。
投稿: hwpc48 | 2014年9月30日 (火) 08時39分
hwpc48さん、こんばんは。
ここの坂は、なかなかきついですよね。
前回は歩いていって、大変だったので、
今回は車で行ってしまいました(^-^;
投稿: 小梅太郎 | 2014年9月30日 (火) 21時21分
この坂に友達が住んでいて蘭という原チャリで通勤してました。
急な坂道を下る時に対向車を避けてその勢いで側溝に・・
当時「蘭咲きました♪」が流行っていて。
「蘭コケました♫」と冷やかした私達でした。
若かったなぁ。
投稿: 桃 | 2014年10月 4日 (土) 00時28分
桃さん、こんばんは。
ここの坂も、本当に急で、いや、確かに危ないですよね。
蘭という原チャリ、何だか記憶にあります。
「蘭咲きました♪」は…、すいません、覚えてませんが、
「蘭コケました♫」って(^-^;
投稿: 小梅太郎 | 2014年10月 5日 (日) 00時12分