平成26年度「小樽市指定歴史的建造物」に新たに2棟追加されました〜旧前堀商店・旧丸ヨ白方支店
このブログでもよく取り上げている「小樽市指定歴史的建造物」ですが、今年は新たに2棟が追加されました。
2014年7月3日付 北海道新聞朝刊小樽・後志欄によると、7月2日に新しく指定されたのは、
旧前堀商店(現:店舗兼住宅)
旧丸ヨ白方支店(現:店舗)
とのことで、小樽市のHPを見たら、既にこの2つの建物についての詳細が掲載されていたので、一部引用させていただき、簡単に紹介したいと思います。
旧前堀商店(現:店舗兼住宅)
※建物写真はちょっと前のもので、現在は店舗が入っているのかな?
場所は色内大通り沿いに建つ、レンガ風のタイル張りが印象的なこの建物は、木骨鉄網コンクリート造一部木骨石造3階建てで、昭和初期の建築とのことです。
(「旧早川支店(現「vivre sa vie + mi-yyu」)」の向かいですね)
建物詳細について、小樽市のHPより引用させていただきます。
この建物は、銅鉄商「前堀商店」を営んでいた堀岡長太郎により建てられた店舗兼住宅です。一部に鉄骨の使用が推察されます。奥には倉庫に利用されていた木骨石造の建物も連なっています。正面は赤褐色のレンガ風タイル仕上げで、縦長の鋼製の窓を配し重厚な印象を与えています。また、上部の黄色いタイルで縁取られた飾り模様はアクセントになっています。内部の洋間には古代ギリシャ様式の柱が配されるなど内外ともに装飾性が高く、当時のモダンな様式を今に伝えています。
小樽市 : 旧前堀商店
以前、次の記事中でこの建物に触れたことがあります。
→色内2丁目の旧早川支店周辺の気になる建物
※後日書いた、旧前堀商店についての記事です(追記 2017.9.28)。
・レンガ風のタイル張りが印象的な「旧前堀商店」
旧丸ヨ白方支店(現:店舗)
こちらの建物は、ご存知の方も多いかもしれません。
場所は、アーケードの都通りに建つ、現在は輸入衣料・雑貨店の「December3」が入っている建物ですね。
木造一部木骨石造3階建てで、明治末期〜昭和6年の建築とのことです。
新聞記事によると、建物が昭和6年で、隣の倉庫が明治末期に完成したものだそうです。
建物詳細について、小樽市のHPより引用させていただきますと、
積丹郡余別村(現積丹町)で創業した酒醸造店「丸ヨ白方」の支店として建てられました。木造の店舗兼住宅と木骨石造の倉庫で構成されています。店舗兼住宅は、タイル張りの外壁に西洋建築の様式を模した軒飾りを施すなど、随所に洋風の特徴がみられます。アーチを設けた3階の窓と2階の窓を一体のデザインとし連続的に配置することで、垂直性を印象付けています。歴史ある商店街の中でも特色ある外観を残している建物です。
小樽市 : 旧丸ヨ白方支店
とのことで、確かにアーケード側の建物は、とてもモダンなんですよね。
2階は元の名前を用いて「ギャラリー白方」として利用されています。
そして、奥に石造倉庫が繋がっていて、蔵の上には「丸ヨ」と表示されています。
このブログで、この建物について、以前書いた記事はこちらです。
→旧 白方商店(現 December3)
※後日書いた、旧丸ヨ白方支店についての記事です(追記 2017.9.28)。
・都通りの輸入雑貨店「December3」は、小樽市指定歴史的建造物の「旧丸ヨ白方支店」
今回の新たな2件の追加で、小樽市指定歴史的建造物は計75件となったそうです。
ちなみに、歴史的建造物に指定されると、外観の補修工事を行う場合、市から費用の3分の1(上限600万円)が補助されるとのことです。
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