ニュースより/外人坂の名前の由来となったカール・コッフさん一家の娘さん(日本名キクさん)の訃報
水天宮から海側に続く、急な階段に続く「外人坂」と呼ばれる坂道があります。
その名前はかつてこの坂道沿いの家に、ドイツ人貿易商のカール・コッフさん一家が住んでいたことに由来しているのですが、そのカール・コッフさんの長女ヘルガ・キク・マンスハルトさんがドイツで亡くなったとのことです。
2014年6月6日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄に掲載されていました。
亡くなったのは今年の4月で、享年86歳でした。
外人坂とその由来については、このブログでも何度か取り上げていますが、小樽市HP内の「広報おたる連載「おたる坂まち散歩」(HTML版)」に詳しく掲載されているんです。
それによると、お嬢さんは小樽生まれで、親しくしていた近所の奥さんから「菊(キク)」という日本名をつけてもらったほどかわいがられていたそうです(小樽市HP内では“エルガさん”と表記されています)。
ドイツ人貿易商のカール・コッフさんは大正2年(1913年)から昭和25年(1950年)までの37年間小樽で生活してて(そのうち32年間もこの坂の途中に住んでいたそうです)、その間の昭和3年(1928年)にキクさんが生まれてます。
昭和14年(1939年)にキクさんは、教育のため兄と一緒にドイツに先に帰国しています。
昭和57年(1982年)にはフライブルグ独日文化協会を設立して会長を務め、日本との交流を続け、日本とドイツの友好の発展のために尽力されていたそうです。
実はその後、平成5年(1993年)にキクさんは小樽を訪れていて、市役所に当時の新谷市長を訪ねたそうですよ。
(当時、私は小樽を離れていて、この話題は残念ながら知らないのですが…)
【参考】
・小樽市 : おたる坂まち散歩 第7話 外人坂(前編) (がいじんざか)
・小樽市 : おたる坂まち散歩 第8話 外人坂(後編)
・2014年6月6日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄
私は外人坂を上りきった水天宮の境内からの眺めが大好きで、時々見に行くのですが、小樽港を一望できるその眺めは本当に素晴らしく、格別な景色なんですよね。
この景色をキクさんも眺めていたのでしょうか。
キクさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
【関連記事】
・外人坂を上って水天宮から小樽港を眺める
・外人坂ってどこ?
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