旧第百十三国立銀行小樽支店(現 海鳴楼本店)
観光客で賑わう堺町通りに建つ、歴史的建造物についてここ数回にわたって紹介しています。
堺町通りには、古い建物や倉庫などの歴史的建造物が多く残っていて、それらが店舗として今も活用されているんですよね。
で、今回は小樽市指定歴史的建造物のこちらの建物。
「旧第百十三国立銀行小樽支店」
この建物は、明治26年(1893年)建築の木骨石造1階建です。
場所は、色内大通り側から於古発川(おこばちがわ)を渡り、堺町通りに入って比較的すぐの左側に建っているのですが、ここには於古発川側から、「旧百十三銀行小樽支店」「旧金子元三郎商店」「旧岩永時計店」といった小樽市指定歴史的建造物が立ち並んでいて、なかなか歴史を感じさせる街並になってます。
いつもの小樽市指定歴史的建造物の案内板です。
小樽市ホームページにも建物概要が掲載されているので引用させていただくと、
この建物は、小樽支店として建てられましたが、業務拡大に応じ明治41年にこの通りの少し北寄りに支店が移されています。
その後、木材貿易商の事務所や製茶会社の建物としても使用されました。
平屋建ての比較的小規模な建物ですが、寄棟の瓦屋根に「トンガリ」飾りを付けた和洋折衷の構成で、明治の面影を良く伝えています。
軒下に刻まれた分銅模様のレリーフが百十三銀行のシンボルです。
小樽市 : 旧第百十三国立銀行小樽支店
とのことで、確かに銀行建築にしては、小さめですね。
ちなみに、第百十三国立銀行は、明治30年(1897年)に百十三銀行へ改組・整備され、その後上記の概要にも書かれていますが、小樽支店は業務拡大のために明治41年(1908年)にすぐ近くに新築移転しています。
で、その移転先の建物が堺町通りと於古発川(おこばちがわ)との角に建っている、現在は小樽浪漫館の旧百十三銀行小樽支店なんですね。
(参考:「小樽の建築探訪」小樽再生フォーラム編/北海道新聞社)
現在、この建物にはオルゴール専門店の「海鳴楼本店」が入っていて、海鳴楼ブランドのハンドメイドオルゴールが店内に並んでいます。
※海鳴楼のサイトはこちら。
→小樽 オルゴール専門店 オルゴール堂 海鳴楼
そうそう、窓に「花」の文字が見えますが、以前はここに花月堂が入っていたんですよね。
【関連記事】ここ数回、堺町通り関連について書いてます。
・堺町通り商店街に観光案内所がオープン
・小樽堺町通り商店街を案内する「小樽堺町通り商店街 楽しみマップ」が便利かも
・「堺町通り」はいつも観光客で賑わってます
・旧金子元三郎商店 (現 おたる瑠璃工房 運河店)
・旧岩永時計店(現 小樽オルゴール堂 堺町店)
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