旧岩永時計店(現 小樽オルゴール堂 堺町店)
観光客で賑わう堺町通りには、古い建物や倉庫などの歴史的建造物も多く残っていて、それらが店舗として今も活用されています。
今回は、その堺町通りに建つ、こちらの小樽市指定歴史的建造物についてです。
「旧岩永時計店」
場所は、色内大通り側から於古発川(おこばちがわ)を渡って堺町通りに入ってすぐ左側に同じく小樽市指定歴史的建造物の「旧金子元三郎商店」が建っていて、そのすぐ先です。
明治29年(1896年)建築の木骨石造2階建。
いつもの小樽市指定歴史的建造物の案内板です。
小樽市ホームページに建物概要が掲載されているので引用させていただくと、
この建物は、時計卸商、初代岩永新太郎の店舗として建てられ、店員で編成された楽団を持つハイカラな商店でした。
平成3年の改修により正面2階のバルコニー、半円アーチ扉、手摺などが修理され、ほぼ創建時の姿になりました。
屋根の装飾、軒の繰り型など細部にもデザインが施され、瓦葺き屋根を飾る一対の鯱は商店では珍しい装飾であり、当時の小樽商人の意気込みが感じられます。
平成5年、小樽市都市景観賞を受賞しています。
小樽市 : 旧岩永時計店
昭和25年に老朽化により改造されていて、その後概要にある通り、平成3年に建築当時の姿を再現するため、2階のバルコニー部分などを改修したそうです。
(参考:「小樽の建築探訪」小樽再生フォーラム編/北海道新聞社)
すぐ近くの「旧金子元三郎商店」と同じく、小樽市都市景観賞も受賞してるんですね。
屋根にはシャチホコが見守ってますね。
つい最近までここは実際に「岩永時計店 本店」として営業していたのですが、現在は「小樽オルゴール堂 堺町店」に店舗を貸しているとのことです。
店内の中央には、岩永時計店の店舗だったときからシンボルとしてあった、大きな古時計が今も時を刻んでます。
写真を撮ってもいいということで、撮らせていただきました。
説明書きによると、明治29年(1896年)購入のフランス製の大時計で、高さは2.5mあるそうです。
歴史を感じさせますね。
ちなみに岩永時計店は都通りにも店舗があり、そちらは支店になるようです。
※岩永時計店のサイトはこちら。
岩永時計店・時計・小樽時計屋
【関連記事】ここ数回、堺町通り関連について書いてます。
・堺町通り商店街に観光案内所がオープン
・小樽堺町通り商店街を案内する「小樽堺町通り商店街 楽しみマップ」が便利かも
・「堺町通り」はいつも観光客で賑わってます
・旧金子元三郎商店 (現 おたる瑠璃工房 運河店)
ランキングに参加しています。
にほんブログ村
スポンサーリンク
| 固定リンク
「 歴史的建造物 店舗」カテゴリの記事
- レンガ風のタイル張りが印象的な「旧前堀商店」(2014.07.07)
- 旧梅屋商店(現 小樽硝子屋本舗〜和蔵〜)(2012.06.30)
- 建物についてあまり紹介されることのない堺町通りの歴史的建造物「旧広海二三郎商店(現 おたる瑠璃工房)」(2017.06.30)
- 旧北海雑穀株式会社(現 小樽硝子の灯・彩や)が新たに小樽市指定歴史的建造物に【平成29年度】(2017.05.12)
- 観光客で賑わう小樽オルゴール堂本館は歴史的建造物の旧共成(株)の建物(2017.04.05)
コメント