手宮の浄応寺の坂を上って、色内小学校前の坂を下りてきた〜「浄応寺の坂」編
久しぶりに手宮の浄応寺の坂を上ってきました。
(普通は用がなければ、上らないのでしょうが…)
このあたりの住所は石山町ですね。
手宮市場の近くの交差点から入っていくと、坂はすぐに急になるんですが、この坂は本当にいつまでたっても急なんですよね(汗)
いや〜、この坂は本当に大変で、ずっと前のめりで歩いている感じです。
途中、右手に立派な石垣が見えてきて、ここが坂の名前の由来になっている浄応寺です。
門が立派ですね。
ここ浄応寺には、事故にまつわる逸話が残されてます。
以前も浄応寺の坂について紹介したこことがあって、その際にも触れたのですが、小樽市のホームページ内 広報おたる連載「おたる坂まち散歩」によると、大正13年12月27日、手宮駅構内で大爆発があったそうです。
それは、約10トン半の火薬類を貨車に積み替える作業中に起きた事故で、この爆発による死者は64人、行方不明者は30人もの多数に上ったとのことで、急きょ、浄応寺の境内にて、むしろが敷かれ、遺体を安置して検死作業が行われたそうです。
この痛ましい事故の一周年に、住職が関係者とともに犠牲者の慰霊と事故の戒(いまし)めにと建てた慰霊碑が、今も山門のかたわらにあるそうです。
もうひとつは火事にまつわる話。
後の昭和31年の春、色内小学校屋内石炭小屋から出火し、火は瞬く間に校舎を全焼し、坂の上にある石山中学校まで広がったそうです。
石山中学校のすぐ下の浄応寺にも火の手が周りだしたのですが、寺のすぐ下から続く、木造の長屋が並ぶ手宮方面への延焼を防ぐため、本堂を全力で守り、なんとか寺と手宮を火の手から守ったそうです
急な坂の途中に静かに佇むこのお寺に、その昔、そんな大変なことがおこっていたんですね。
※参考:
・小樽市 : おたる坂まち散歩 第14話 浄応寺の坂(前編) (じょうおうじのさか)
・小樽市 : おたる坂まち散歩 第15話 浄応寺の坂(後編)
さて、坂を上り続けると、途中、平成14年(2002年)に閉校した、旧石山中学校の門が見えてきます。
坂を上り切った所にも入口がありますね。
で、やっとのことで、坂を上りきりました。
振り返ると、こんな感じです。
いくら坂の街・小樽とはいえ、これは毎日の生活道路にしている住民の方は大変です。
さて、坂はこの先、今度は急な下り坂へと続いていて、この坂の途中には色内小学校があるんですよね。
色内小学校ですが、住所は稲穂なんですね。
ちょっと長くなったので、色内小学校側の様子はまた今度。
それにしても、この坂道は稲穂方面と手宮方面をつなぐ抜け道になっているせいか、車通りが多いですね。
ぷらぷら写真を撮っていたら、危ないです(汗)
【関連記事】浄応寺の坂についての、以前の記事はこちら。
・手宮:浄応寺の坂《前編》
・手宮:浄応寺の坂《後編》
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コメント
この坂は私の散歩コースで健康のバロメーターでもあります。息が切れて心臓がバクバクしますが往復した達成感は格別です。木村拓哉の全力坂で駆け上ってもらいたいですね。
投稿: omuretsu | 2014年4月26日 (土) 15時06分
おおっ!懐かしい、浄応寺の坂!
2011年に小樽に11泊した時に歩きましたよ。浄応寺の境内に銀杏の葉っぱが黄色く敷き詰められていて、とても綺麗でしたねぇ~。今でもハッキリ覚えています。
それに、浄応寺の坂を調べていて、小梅太郎さんのブログを見付けたのですよね。この坂のてっぺんも、わざとらしくポコッと盛り上がってますよね。笑いましたよ。
投稿: | 2014年4月26日 (土) 19時46分
すみません。興奮して名前を忘れてました。
この坂は、とてもしんどくて地獄坂どころではなかったですね。車も多くてななめになりながら登ってましたね。驚いたのと同時に、ちょっとおかしかったですね。
投稿: John 1940 | 2014年4月26日 (土) 19時56分
omuretsuさん、こんばんは。
お〜!散歩コースなんですか!
この坂で往復は大変ですね。確かにこの坂は息が切れますよね。
全力坂で、いいですね〜!駆け上がってもらいたいです(*^-^)
John 1940さん、こんばんは。
上りましたか、この坂も!
浄応寺の境内は、静かで落ち着きますよね。
そうでしかた、この坂がきっかけで、このブログを見つけていただいたのですね。
この坂は小樽の中でも、急で狭くて、車通りが多くて、特に印象的な坂ですよね。
確かにななめになりながらですね(^-^;
投稿: 小梅太郎 | 2014年4月27日 (日) 00時16分