こんな渋いお店があったとは/小樽の老舗酒店「石川源蔵商店」が123年の歴史に幕を下ろしました
稲穂町にある、石川源蔵商店という老舗酒店が、2月いっぱいで123年の歴史に幕を下ろしたというニュースがありました。
先日(2014年2月27日付)の北海道新聞朝刊小樽・後志欄にて紹介されていました。
いや〜、こんな渋い店があったなんて、実はこの閉店のニュースを聞くまで全然知りませんでした。
新聞記事によると、この石川源蔵商店は1891年(明治24年)創業という老舗のお店で、戦後は労働者が店頭でコップ酒を飲む「もっきり屋」としても親しまれてきたそうです。
商店については記事によると、
同商店は、現在の新潟市南区で江戸時代から続いたみそとしょうゆの醸造元の小樽支店として、信香町で開業、6年後に現在地に移転した。
小樽中心部を焼き尽くした1904年(明治37年)の稲穂大火で醸造蔵が焼ける災難もあったが、長橋に新しい醸造蔵を建て、戦前、戦中、戦後を通じて市民の食卓を支えてきた。
小樽のコップ酒もう飲めない 石川源蔵商店123年で幕 85歳店主「ようやく定年退職」-北海道新聞[道央]
元々は味噌と醤油の醸造元ということで、その名残でしょうか、壁にはこんな文字の跡もありましたよ。
1980年代からは、1953年(昭和28年)に始めた酒販のみになったということですが、量販店の進出によって経営は厳しかったようです。
店主も85歳と高齢だったんですね。
店内は、今でもコップ酒を飲みに来る常連客が何人もいる。かつて、量り売りの酒を買った人が、ついでに一杯飲んで帰るようになり、いつしか小さな酒場としての役割も担うようになった。いまだに焼酎は200ミリリットル160円の安さだ。
小樽のコップ酒もう飲めない 石川源蔵商店123年で幕 85歳店主「ようやく定年退職」-北海道新聞[道央]
いや〜、閉店する前にここでコップ酒を呑んでみたかったです。
ただ、こういうところに出入りするには、まだまだ若造かも(汗)
それにしても、ここの建物は渋いですよね。
建て替えによって1937年(昭和12年)にできた建物とのことで、年季が入って歴史を感じさせますね。
実は以前から、古くて渋い建物だな〜って思っていたのですが、詳しく調べなかったもので、ここがそういうお店だとは知らなかったんですよね。
(2011年8月27日撮影)
早く知っていればと、後悔です。
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コメント
ええ!?閉店してしまったのですか?
本でもっきりが飲めると読んで知っていたので、行こうと思っていたのに・・・。
中にあるコカコーラの古い自販機を撮らせてもらったこともあります。
優しそうなご主人でしたよ~。
行こうと思ったら、すぐに行かなきゃダメですね。
投稿: surigon | 2014年3月12日 (水) 11時31分
surigonさん、こんばんは。
ご存知でしたか、このお店。
しかも中に入ったことがあるのですね。いいな〜
お店がやっているとは全然知らなかったもので、
入ってみたかったです。
優しそうなご主人でしたら、なおさら(^-^;
投稿: 小梅太郎 | 2014年3月12日 (水) 23時57分
二人いた息子さんが、この建物を、今後、残して行くのかが気になりましたね。昔、二階の広いスペースで囲碁喫茶店をしていた記憶がある。この店の斜め向かい側にある和菓子屋さんも、気になるね…。年々歴史の生き証人が居なくなり、小樽の文書になっていない歴史の記録が消えて行きますね!!図書館や博物館に無い記憶の記録が消えて行く。この店の近くの、静屋通りにある西沢外科の先生の昔話は、面白かったですね。又聴いてみたいなと思いました。戦時中や永倉や土方の昔話…。
投稿: | 2014年3月14日 (金) 22時47分
名無しさん、こんばんは。
そうですね、この建物が今後どうなるのかも、気になるところです。
確かに、年々小樽の歴史の記憶が失われていってるんですね
きちんと記録として残されているものばかりではないですし、というか、そうでないものの方が多いのでしょうね。
そんな、小樽の今の記憶を写真などで、少しでも残せていければと思っています。
投稿: 小梅太郎 | 2014年3月15日 (土) 00時01分