平成25年度「小樽市指定歴史的建造物」に新たに2棟追加〜旧水上歯科医院・旧光亭
このブログでも時々紹介している「小樽市指定歴史的建造物」に、平成25年度は新たに2棟が追加指定されました。
小樽市より7月25日に認定されたようで、北海道新聞には7月26日付で掲載されていましたね。
既に小樽市のHPにも掲載されている、新たに追加指定された建物は、
旧水上歯科医院(現:個人宅)
旧光亭(現:罐友倶楽部)
ということで、今回はざっとですが、この2つの建物について紹介しようと思います。
旧水上歯科医院(現:個人宅)
南樽駅の近く(住ノ江町)に建つ「旧水上歯科医院」は、実はこのブログでも以前、気になる建物として紹介したことがあるのですが、やっぱり指定されたんだ、という印象の本当に素敵な建物です。
(写真は以前掲載のものです。2012年8月3日撮影)
昭和7年(1932年)に歯科医院として建築された木造3階建ての建物で、夏の時期はツタが絡まる姿が印象的です。
小樽市指定歴史的建造物に指定されたとはいえ、現在は個人宅なので、見学には迷惑にならないように気をつけましょうね。
以下に小樽市のHPより引用させていただきます。
昭和7年に歯科医院兼住宅として建てられたこの建物は、当時、小樽の建築請負業で名を馳せた大虎が施工しました。正面中央に玄関を構え、左側には柱頭に彫刻を施した円柱が建ち、そこから伸びるアーチでベランダと玄関を取り囲んでいます。また、左隅を4層とし、上部に連続アーチ窓を配するなど、左右非対称な外観となっています。昭和初期の代表的な医院建築であり、正面の意匠が秀逸な建物です。
小樽市 : 旧水上歯科医院
当ブログの以前の記事はこちらです。
→「旧水上歯科医院」
旧光亭(現:罐友倶楽部)
格調高い和風の建物が目を惹く「旧光亭(こうてい)」は、水天宮の鳥居のある通りを寿司屋通り側に下りていく途中にその佇まいを見せています。
住所は東雲町になるんですね。
昭和12年(1937年)に東京の料亭「光亭」の小樽店として建てられた、木造2階建ての建物ということで,確かに、この立派な和風の外観は気にはなっていたのですが、なるほど古い歴史ある建物なんですね。
まだこのブログでは取り上げてはいませんでした。
現在は北海製罐が会合等に使う「罐友倶楽部」として使用しているそうです。
以下に小樽市のHPより引用させていただきます。
もとは東京信濃町の料亭「光亭」の小樽店として、昭和12年に建てられました。主屋の東側に3つの棟を配置し、中央の棟には「茶室」があります。主屋は入母屋妻入りで、外壁を押縁下見板とした和風の外観が特徴です。2階の大広間には、座敷飾の床、付書院、地袋棚を備え、それと対面して舞台となる檜の板の間が設けられています。市内に残された本格的な数寄屋建築の料亭として貴重な建物です。
小樽市 : 旧光亭
ということで、以上が今回新たに指定された2つの建物でしたが、いつか機会があれば、建物内を見学させてもらいたいですね。
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コメント
この、旧光亭は、この前行った時に前を通りましたよ。素敵な日本家屋だなと思って足を止めて眺めていました。「罐友倶楽部」の看板を見て、入部したくなりました(笑)。また、機会がありましたら詳しく教えてくださいね。
投稿: John 1940 | 2013年7月31日 (水) 06時36分
John 1940さん、こんばんは。
やはり、目に留まりましたか!
本当に素敵な建物ですよね。
今回の指定で建物についてを知って、なるほどと納得です。
私も最初見たときは、「罐友倶楽部」の看板は気になりました(^-^;
機会があれば、個別に詳しく紹介したいと思います。
投稿: 小梅太郎 | 2013年7月31日 (水) 22時13分