どうも色んな話題を載せていると、タイミングを逃して掲載モレの状態になってしまう話題が多々あります。
今回はそんな話題のうちの1つで、先月、祝津で開催された「第5回おたる祝津にしん群来祭り」を見に行った際、祝津の番屋も見て回ったのですが、その様子についてを、遅ればせながらまとめて紹介しておきたいと思います。
※「第5回おたる祝津にしん群来祭り」の様子についてはこちらの記事をどうぞ。
「イベントで賑わう祝津に行ってきました/「第5回おたる祝津にしん群来祭り」他」
そもそも祝津という場所は、明治の頃からニシン漁で栄えた地区で、その網元の中でも青山家、茨木家、白鳥家が、祝津の「御三家」と呼ばれています。
この三大網元に関連する番屋等のニシン漁場の建築物が今も祝津には残っていて、当時の繁栄を伺うことが出来るんですよね。
番屋とは網元の住居と、ヤン衆と呼ばれた出稼ぎ漁夫たちの宿泊所が一体となった建物のことで、作業場も兼ねていたそうですよ。
茨木家中出張番屋
先月のイベントの際は、茨木家中出張番屋が一般公開されていたんですよね。
明治後期に建てられたというこの建物は、2010年6月に修復工事を完了し、現在は積極的に活用されているようです。
中に入ると、漁夫が寝泊りする"ネダイ(寝台)"というのを間近で見ることができます。
【過去の関連記事】
「茨木家中出張番屋」
旧白鳥家番屋
先月のイベントでは、この旧白鳥家番屋も一般公開されてました。
白鳥家が明治10年(1877年)に建てた番屋で、ここは小樽市指定歴史的建造物です。
以前は「群来陣(くきじん)」という郷土料理店として再活用されていたのですが、2010年で閉店し、現在はこのような時でないと内部を見学できないんですよね。
内部は、最近まで料理店だったということもあってか、とても綺麗です。
【過去の関連記事】
「旧白鳥家番屋の建物内を見学」
「旧白鳥家番屋」
旧近江家番屋
高台に建つ「小樽市鰊御殿」のその登り口に建つ、とても古い建物が旧近江家番屋。
この番屋については、紹介されることも少なく、内部も一般には開放されてないので詳細は分かりませんが、祝津たなげ会のサイトに説明があったので引用させていただきます。
正面は南を向き、中央の曲面のある屋根がかかっている玄関を入ると土間がつながり、その左を親方家族のための座敷を配置し、右側を漁夫の寝床に区分しています。
歴史的建造物
祝津で最も古い番屋の形を伝えているそうです。
恵美須神社
先ほどの「茨木家中出張番屋」のすぐ隣には鳥居がたっています。
この鳥居をくぐって、細い道を上って行くと、
小高い山の上に建つ神社が恵美須神社です。
恵美須神社の本殿は文久3年(1863年)建立とのことでとても古く、小樽市指定歴史的建造物に指定されています。
ただ、正面に見えるのは拝殿で、この後方にある本殿は覆堂(おおいどう)に収められているということなので、そのものは見ることが出来ないようです。
(参考:小樽市HP内「小樽市 : 恵美須神社本殿」より)
昔のニシン漁で栄えた頃から、この神社が祝津の海を見守ってきたのでしょうね。
【過去の関連記事】
「恵美須神社」
その他
今回、小樽市鰊御殿にも行ったのですが、「第5回おたる祝津にしん群来祭り」の記事でも紹介しているのでここでは省きますね(長くなるんで(^-^;)。
【過去の関連記事】
「小樽市鰊御殿(旧田中家住宅)」
また、近くにある、旧青山別邸(にしん御殿 小樽貴賓館)には今回は足をのばしませんでした。
【過去の関連記事】
「にしん御殿 小樽貴賓館/旧青山別邸」
実は、先月のそのイベント中には「祝津鰊番屋めぐりツアー」(事前予約が必要)が行われているんですよね。
元々建物に詳しいわけではないですし、やはり歴史的背景を持つ古い建物は興味深いですから、機会があったら参加して、きちんと説明も聞いてみたいですね。
ということで、長くなりましたが、掲載するタイミングを逃していた「祝津のニシン漁場の建築物「番屋」と恵美須神社」についてでした。
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