飛び飛びになってますが、色内大通りの様子について紹介する記事を1年ぶりに再開しています。
再開にあたりまず紹介しているのが、色内大通りと日銀通りの交差点のそれぞれの角に建つ小樽市指定歴史的建造物。今回は、
「旧第一銀行小樽支店」
(現 (株)トップジェント・ファッション・コア)
《追記》2021年4月1日から旧トップジェントファッションコアは、ミユキソーイング株式会社小樽工場と名称を変更してます。
※ミユキソーイング株式会社小樽工場
(写真の撮影時期が主に1年前の4月なのでご勘弁を)
大正13年(1924年)建築の鉄筋コンクリート造4階建。
この交差点には、この旧第一銀行小樽支店、そして旧北海道拓殖銀行小樽支店と旧三菱銀行小樽支店がそれぞれの角に建っているのです、その建築年を見ると、
旧三菱銀行小樽支店(小樽運河ターミナル)が大正11年(1922年)建築。
旧北海道拓殖銀行小樽支店(ホテルヴィブラントオタル)が大正12年(1923年)建築。
そして、この旧第一銀行小樽支店が大正13年(1924年)建築ですから、ほぼ同じ時期に一気に建てられているというのが凄いですね。
かつてこの辺りが「北のウォール街」と呼ばれるほど、いかに繁栄していたのかを伺うことができます。
建物は、角が曲面になっているのが印象的で、モダンな雰囲気も漂わせていますが、これまで紹介してきたこの交差点に建つ、旧北海道拓殖銀行小樽支店と旧三菱銀行小樽支店に比べると、その風貌はいたってシンプルで地味な印象も受けるのも、正直な所ですね。
いつもの小樽市指定歴史的建造物の案内板ですが、今回もほぼ同内容の小樽市ホームページより引用させてもらいます。
この建物は、かつて、北のウォール街といわれた地区の中心に位置しています。
外観デザインは飾り気のない壁面に改変されていますが、当初は道路側2面に3階通しの大オーダーが立てられていました。
現在は洋服工場として活用されていますが、内部の2階吹き抜けの営業室は、もとのまま残されています。
小樽市指定歴史的建造物 第24号 旧第一銀行小樽支店 | 小樽市
ということで、元々は2カ所の玄関脇には大きな円柱が建っていたようです。その姿を見てみたかったですね。
それに、やっぱり元のまま残されているという内部を見てみたいですね。
ちなみに引用文中の「オーダー」とはWikipediaによると、
オーダー(英: Order)は、古典主義建築の基本単位となる円柱と梁の構成法で、独立円柱(柱基、柱身、柱頭)と水平梁(エンタブラチュア)から成る。
オーダー (建築) - Wikipedia
とのことです。
この建物は、現在は衣服・裁縫修理の会社、(株)トップジェント・ファッション・コアの建物として活用されています。
(この写真のみ2013年4月5日撮影)
最近のコメント