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2012年1月15日 (日)

旧小堀商店〜住吉町の山ノ上の坂の途中に建つ、黒壁が重厚な小樽市指定歴史的建造物

さて、今回は、前回の「山ノ上の坂」の途中にありました、その昔、繊維などを扱う問屋の店舗として建てられた、黒壁も重厚なこの建物についてです。

旧小堀商店

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既に何度かこのブログでも登場してますが、昨年(平成23年)5月26日に小樽市指定歴史的建造物に指定された建物です。

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※今回掲載の写真は、12月中旬のものなのでご了承を。
※今回も詳細は小樽市のホームページを参考にさせてもらってます。

建築年は昭和7年(1932年)とされてますが、それ以前から建っていた可能性もあるそうで、はっきりとはしていないようです。
木骨鉄網コンクリート造2階建。

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当時としては珍しい、防火シャッターや二重窓、更に全館にスチーム暖房を備えていて、寒冷地に適した建物として建てられたものとのことです。

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その後、小堀商店からゴム会社の旭商事の所有を経て、昭和63年にマンション用地として売り出されるところを現在の丸イ伊藤染舗が購入し、現在は旗の絵付け作業場として活用されているそうです。

なるほど、建物の側面に、旭商事の名残が…

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あれ?“朝日”ですね。よく分かりませんね(^-^;

現在は更に小樽職人の会が中心となり設立した「北海道職人義塾大學校」としても活用されています。

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(この写真は2015年6月22日撮影)

さて、いつもの小樽市指定歴史的建造物の案内板ですが、案内板の色がこれまでの薄紫から茶色に変わりましたね。

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その内容については、小樽市HP内にも建物概要の記載があるので、そちらから引用させていただきます。

この建物は、小堀商店の店舗として、市内では古くから市街地が形成された山ノ上町(現在の住吉町)に建てられました。外壁は木造に鉄網を張り、モルタルを厚く塗った木骨鉄網コンクリート造と呼ばれる堅牢な造りで、黒壁が一層重厚さを感じさせます。防火シャッターや二重窓、全館にスチーム暖房を備え、当時の優れた設備を整えていました。母屋の背面には漆喰塗りの蔵が付属しています。なお創建は昭和7年以前の可能性もあります。
小樽市 : 旧小堀商店

とのことです。

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横から見てみると、結構奥行きがあるんですよね。

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確かに背面には蔵が続いてますね。

なかなか堂々とした建物ですよね。
冬の間は休館中のようですが、今度、中に入ってみたいものです。

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(この写真は2015年6月22日撮影)


《追記 2015.8.14》 

建物の横には、榎本武揚とクラーク博士についての看板が設置されています。

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(この写真のみクリックすると拡大します)

旧小堀商店前の山ノ上の坂の様子。
(以下の写真は2015年6月22日撮影)
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臨港線から山ノ上の坂へと上っていく様子。
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※2015年8月14日に、写真差替え・追加、及びタイトル変更、記事を加筆・修正しました。

【関連記事】
※山ノ上の坂について、さらに詳しい記事です。
臨港線と住吉町の高台を結ぶ「山ノ上の坂」〜ここはかつて山ノ上町でした


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