入船通りから十一坂へ
先に出てきた、入船通りを海側に向かうと、入船陸橋のすぐ手前左側の北海油脂と入船会館(入船接骨院)の間に、こぢんまりとした坂があります。
この坂には、名前がついてました。
「十一坂(じゅういちざか)」
(左が北海油脂、右が入船会館)
入船通りの、海側から入船陸橋を見たこちらの写真で見ると、入船陸橋のすぐ山側に、坂の入り口があります。
実は、この坂については全く知りませんでした。
今回、入船通りから、南樽(なんたる)駅方面を巡ってきたのですが、その界隈についてちょっと調べていたら、小樽市のホームページに、この坂についての記述を見つけてしまったんですね(*^-^)
坂自体は、本当に短くて、小さな坂です。
ただ、坂を上って振り返ってみると、
そうなんです。
入船陸橋から南樽駅方面に向かう線路を眺めることができるんですね。
実は、先日の入船陸橋の記事中の、陸橋の上を走る電車の写真も、この坂の上から撮ったものなんです。
坂を上りきると、線路より高い位置になるので、これはなかなかいい眺めですよね。
では、坂の名前の由来については、小樽市のホームページから引用させていただきます。
『(前略)〜坂のある線路脇の高台は、十一山と呼ばれています。それは近所に「十一荒木」(十一は屋号)という造り酒屋があったためです。この坂も、同じように十一坂と呼ばれるようになったわけです。
市史第1巻に「入船町61番地(略)の「十一荒木」は小樽清酒醸造の元祖といわれている」とあります。この荒木酒造はすでにありませんが、近所の石ヶ守商店の ご主人によると、昔、北海油脂の場所にあったそうです。〜(後略)』
もうひとつ、興味深い話が記載されています。
『(前略)〜さらに調べていくと、荒木酒造のご子孫が、現在は東京にお住まいであることが分かりました。
その方によると、新潟から移住した曽祖父が荒木酒造を興したのは明治の初めのころでした。酒造業は祖父の代に廃業しましたが、「芳の川(よしのがわ)」という銘柄の酒を造っていたとのことです。〜(後略)』
(以上、『』内は小樽市のホームページ内にある、広報おたる連載「おたる坂まち散歩」のHTML版より引用)
う〜ん、こんな小さな坂にも、歴史ありですね。
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コメント
あの坂は十一坂っていうんですか!
しょっちゅう通っていたのに、名前があるなんて初めて知りました。
坂の途中、左側に旅館があったのは憶えています。
名前はすっかり忘れてしまいましたけど。
そこだけではなく、入船通りにも1軒ありました。繊維関係で出張してきた人が泊まったのかもしれませんね。
それにしても色々勉強になります。読んでいてとても楽しいです。
投稿: はは | 2011年12月19日 (月) 22時42分
ははさん、こんばんは。
いや〜、私も全然知りませんでした。
ははさんは、よく通ってたんですか!?
そのまま進むと花園方面に抜けるようですね。
坂の途中の旅館は分からなかったです。すいません。
今はこの辺りに旅館ってあるんでしょうかね。ほとんど目に入りません。
以前とは随分と変わってるんでしょうね。
私も、地元小樽のことを“勉強しながら”といった感じで、楽しんで小樽巡りをしているんですよ。
投稿: 小梅太郎 | 2011年12月20日 (火) 14時03分