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2011年11月14日 (月)

旧日本郵船(株)小樽支店《建物等の基本情報》

何度か名前は出てきてますが、なかなか詳しく紹介する機会がなかった、小樽では有名なこの建物に行ってきました。

「旧日本郵船(株)小樽支店」

国指定重要文化財です。

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場所は北運河の端にある運河公園を正面にして建っています。

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(2011年4月13日撮影分)

外観からして、とても重厚で威厳がありますね。

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以下、建物詳細については、小樽市のホームページを参考にしています。

この建物は、1904年(明治37年)着工、1906年(同39年)10月に落成した近世ヨーロッパ復興様式の石造2階建建築とのことです。
工費は当時の金額で約6万円とのことですが、どのくらいの価値だったのでしょうかね。

設計者は佐立七次郎(さたち しちじろう)(1856~1922)で、工部大学校造家学科(現東大工学部)の第一期生とのことです。
同期には日銀小樽支店を設計した、辰野金吾がいるそうですよ。
(すいません、建築家についてはよく分かりません)

建物は表玄関を中心に左右対称で、北面に貴賓用横玄関を配してます。

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(北面の貴賓用横玄関につづく門)

当時この建物前面には専用の、荷物を積み降ろすための船入澗(ふないりま)や輸出入倉庫があり、建物の裏側には鉄道が走るなど海運業としての施設が完備されていたそうです。
すぐ後ろは手宮線ですものね。

その船入澗が埋め立てられたのは1961年(昭和36年)のことらしく、最近のことなんですね。
で、出来たのが、目の前の運河公園なんですね。船入澗跡の碑もあります。

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(2011年4月13日撮影分の船入澗跡の碑)

って、このあたりの話は実は知りませんでした。
何だか、運河公園には更に色々と、まつわる話があるそうなんですが、色々調べてから、改めて紹介したいと思ってます。

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(2011年4月13日撮影分)


話は建物についてに戻りまして、その後、1955年(昭和30年)に小樽市が日本郵船から譲り受け、翌1956年(昭和31年)から1984年(昭和59年)までは、小樽市博物館として再利用していました。

その間の1969年(昭和44年)に国の重要文化財に指定され、1984年(昭和59年)から3年間かけて全面的な修復工事を行って当時の雰囲気を再現し、現在も重要な歴史的建造物として公開されている訳ですね。

建物の案内板は、小樽市指定歴史的建造物とは違う案内板ですね。

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ちなみに入館料は一般で300円なのですが、実は文化の日は入館無料で、その時に行ってきたんです(^-^;

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また、以前も紹介しましたが、総合博物館本館運河館、そしてここの旧日本郵船(株)小樽支店のうち2館に入館できる(2日間有効)、一般500円の共通入館券もあります。
有効期間内であれば、手宮洞窟保存館にも入館できますよ。

※それぞれの建物については、各記事へのリンクが貼られてますので、参考にどうぞ。

開館時間:午前9時30分~午後5時
休館日:火曜(祝日の場合開館、翌日以降の最も近い平日に振り替え)
年末年始(12月29日~1月3日)

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これまた、いつもの事で、ちょっと長くなってしまったので、建物の中については次回ということで。

(参考:小樽市ホームページ)


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コメント

わあ!
ついに出てきました、日本郵船。
懐かしの博物館です。
思えば貴重な建物を博物館として、どの部屋も出入り自由にしていたんですね。良い時代に行けて良かったです。
次回から楽しみにしています。

投稿: はは | 2011年11月15日 (火) 18時14分

ははさん、こんばんは。
やっと行ってきました、日本郵船。
ははさんは、よく行かれていて、よくご存知なんですよね。
実は私は、恥ずかしながら、中を見たのは初めてなんです。
個人的な記録のためもあり、ちょっと長くなってしまってるのは、ご勘弁を。

投稿: 小梅太郎 | 2011年11月15日 (火) 22時28分

なつかしい
私も10年も前ですが見に行きました。
歴史を感じますね。

投稿: あーちゃ | 2011年11月20日 (日) 19時33分

あーちゃさん、こんにちは。
やはり、見に行きましたか。
この建物は、小樽の中でもかなり立派で歴史を感じさせてくれますよね。

投稿: 小梅太郎 | 2011年11月21日 (月) 12時36分

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