忍路神社 中編:津古丹稲荷神社本殿〜小樽最古の建造物
前回の「忍路神社 前編」の最後にちょっとだけ紹介しましたが、ここ忍路神社の正面の社殿の横に、朱塗りの建物がひっそりと建っています。
「津古丹稲荷神社本殿」
何とこの建物。小樽で最古の建造物とされているそうです。
最初はいったいどの建物がそれなのか分からなかったのですが、朱塗りが目印でした。
既に朱塗りは色あせて、年月の長さを感じさせますね。
正面の細かな彫刻は素晴らしいです。
お稲荷さんなので、両側には狐がいます。
このどちらかの狐の尻尾が折れていたという記述をどこかで見ましたが、修復されたのか、直ってましたね。
さて、この津古丹稲荷神社本殿の歴史についてですが、小樽市ホームページの歴史的建造物の紹介の中に、参考になる文章があり、色々調べた内容とあわせて紹介すると、
『現在、小樽市内に残っている歴史的建造物はほとんどが明治以降のものですが、中には、江戸時代末期に建てられたものがあります。
そのうちの1つ、忍路神社境内にある津古丹稲荷(つこたんいなり)神社本殿は、1849年(嘉永2年)の創建 で、小樽では最古のものとされています。
なお、この建物は、元々は江戸時代から漁場を管理していた近江商人の西川家の番屋の社殿として国道5号線付近に建っていたそうですが、昭和13年に国道工事のためにいったん解体され、同15年に現在地に移築されています。
ちなみに、次に古いものは、以前紹介しました、祝津にある恵美須神社本殿で、1863年(文久3年)年の創建とされています。』
と、まとめるとこんな感じですかね。
(参考:小樽市ホームページ)
何だか、江戸時代の建物が、今もそこに特別にではなく、ごく普通に現在の時間の中で佇んでいるというのは感動しますね。
ただ、ここも前回の社殿と同じく小樽市指定歴史的建造物には指定されていません。
なので、おもむろに、前回の社殿の横に建ってるのを見て、そんな歴史的な建物だとは思いませんよね。
確かに古くて趣がありますが、木々に隠れて、本当にひっそりとしてますから。
あまりにも建物についての案内とかがなくて、戸惑ってしまいますが、仰々しく案内看板があるのも興醒めですし、周囲の静かな風景の中にあるからこその魅力ですかね。
ちょっと、保存状態が心配になりますが。
それにしても、良く残ってましたね。
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コメント
こんばんは。
こんなお稲荷さんがあるんですね。
忍路って集落に一度も入った事がないので、全く知りませんでした。
それにしても、1番古いのが忍路にあって2番目が祝津だなんて、やはり小樽は浜から発展していったんですね。
あの美しい忍路湾に群来があったなんていうのも信じられないです。
投稿: はは | 2011年8月25日 (木) 23時07分
ははさん、こんばんは。
私も知りませんでしたし、知って驚きました。
小樽で1番目と2番目の古い建物は、忍路も祝津も浜を見守る神社でしたね。
忍路、祝津。高島と、昔の鰊漁で栄えた頃は、本当に凄かったんでしょうね。
投稿: 小梅太郎 | 2011年8月26日 (金) 00時11分