旧小樽商工会議所〜第2回小樽北のウォール街アートプロジェクト2011が開催
実は、先日「旧小樽商工会議所 アートプロジェクト」(第2回小樽北のウォール街アートプロジェクト2011)というのが開催していたんです。
すいません、またしてもイベント期間終了後の紹介になってしまいましたが、開催されていた場所が、色内大通り沿いのこちらの建物。
「旧小樽商工会議所」
ここは、小樽市指定歴史的建造物で、もちろん最近まで実際に小樽商工会議所として使用されていた建物です。
旧小樽商工会議所 アートプロジェクト
まずは、イベント「旧小樽商工会議所 アートプロジェクト」(第2回小樽北のウォール街アートプロジェクト2011)についてですが、主催は歴史的建造物の保存・活用に取り組む、NPO小樽ワークスです。
参考:NPO 小樽ワークス» ブログアーカイブ » 第2回 小樽北のウォール街アートプロジェクト2011のお知らせ
アーティスト、山田良氏(札幌市立大講師)による、建物の1階の空間を使い展開されたアートプロジェクトということで、回廊を布で覆い、光による幻想的な空間を演出していました。
昼間に行ったのですが、夜に行けばもっと楽しめたのでしょうね。
元々8月7日までの期間だったのが、人気があった為に8月10日までの3日間、夜の時間だけ開催期間を延期したそうです。入場は無料でした。
関係者の皆様、すいません、夜は行きませんでした…。
旧小樽商工会議所の建物について
続いて、旧小樽商工会議所の建物についてです。
(これは以前撮った写真です)
昭和8年(1933年)建築の鉄筋コンクリート造3階建。
建物自体はこじんまりとしてますが、とても重厚で威厳ある佇まいですね。
先にいつもの案内板ですが、小樽市ホームページより引用させてもらいます。
北海道の発展に寄与する小樽経済界の拠点でした。 設計は土肥秀二、施工は萬組で、いずれも地元の手によるものです。 外装は石川県産千歳石で彫刻が施され、正面玄関には、土佐産の大理石が用いられています。 昭和初期における鉄筋コンクリート造の建物として貴重なもののひとつです。
小樽市 : 旧小樽商工会議所
旧小樽商工会議所の建物内の様子
そもそも、この建物は普段は入ることが出来ないので、今回、建物内を見学できるだけでも貴重ですね。
ということで、建物内の写真を掲載していきます。
1階奥の会頭室には、歴代の小樽商工会議所、会頭の写真がずらりと並んでいました。
で、今回は、2階と3階も見学できました。
廊下、照明、階段、等々、どれを見ても時代というか、歴史を感じさせてくれます。
(廊下)
(照明)
(トイレ…実際には使用できません)
(階段)
(階段途中から)
(こちらは3階ですね)
いや〜、見ているだけで、興味深くて面白いですね。
さて、その小樽商工会議所は、建物の老朽化が進んだことを受け、2009年(平成21年)にこの建物から移転してます。ほんと、最近のことですね。
その後、ここは今の所、買い手もなく、普段は活用されていません。
この「旧小樽商工会議所」が建っている色内大通り沿いには他に、旧越中屋ホテルや旧三井銀行小樽支店などの歴史的建造物があるのですが、現在はいずれも活用されていない状況なんです。
やっぱり、厳しいようです。
(2015年11月7日、加筆・修正しました)
ランキングに参加しています。
にほんブログ村
スポンサーリンク
| 固定リンク
「 イベント」カテゴリの記事
- 「第10回冬の小樽がらす市」が今年も2月9日〜11日の日程で運河プラザ3番庫で開催されました(2019.02.14)
- 市立小樽美術館企画展「絵画のなかの登場人物―小樽ゆかりの画家たち」が開催してます(2019年5月12日まで)(2019.03.09)
- 小樽市総合博物館運河館で開催している「運河館ひなかざり」を見に行ってきました(2019.02.28)
- 市立小樽図書館まちづくり研究講座「小樽の歴史的建造物と未来」に参加してきました(2019.02.25)
- 「第10回冬の小樽がらす市」が今年も2月9日(土)〜11日(月・祝)の3日間、運河プラザ3番庫で開催されます(2019.02.06)
「 歴史的建造物 事務所」カテゴリの記事
- 国指定重要文化財の旧日本郵船(株)小樽支店が保存修理工事のため2018年11月4日(日)から長期休館になります(2018.10.27)
- 旧北海雑穀株式会社(現 彩や)(2014.04.09)
- 人気のソフトクリーム屋「小樽ミルク・プラント」の建物は小樽市指定歴史的建造物〜ちなみに今年の営業は11月3日まで(2016.10.25)
- 小樽市指定歴史的建造物の旧荒田商会と旧高橋倉庫について〜もうすぐニトリの美術館 小樽芸術村として生まれ変わります(2016.06.10)
- 小樽市指定歴史的建造物の旧小樽商工会議所〜イベントで建物内にも入ることができました(2015.11.06)
コメント
こんにちは。
これは「ホテルクラシック」とは違いますよね?
素敵な建物ですね~
この頃の建築物は、西洋を取り入れようとした日本人の感性が感じられて本当に素晴らしいと思います。
ところで、ずっと博物館として使われていた、旧日本郵船の建物は今どうしているのでしょう
何度となく通っていたもので、今はどうなっているのか興味半分、心配半分です。
投稿: はは | 2011年8月16日 (火) 12時25分
ははさん、こんにちは。
ここは「ホテルクラシック」ではないですが、「ホテルクラシック」もすぐ近くにあります。
ただし、もう営業はしていません…。
ちなみに記事中の「旧越中屋ホテル」がそれです。
以前、紹介しているので、よかったらどうぞ。
→記事「旧越中屋ホテル」
旧日本郵船の建物は昭和44年に国の重要文化財に指定されています。
その後修復もされ、館内見学も出来るようになってますよ。
ただ、私はまだ館内に入ってないんです。
今度、ゆっくり紹介したいと思ってます(*^-^)
投稿: 小梅太郎 | 2011年8月16日 (火) 14時16分
毎日楽しみにブログチェックしています。
特に歴史的建造物モノには目がないのでこの記事にはよだれが出そう(!)になりました。いいなぁ、中見たかった~
外観は何度か見に行ったことがありますが、そうですか、中はこんなに素晴らしいんですね~。うらやましい。そういえばこちらも以前外観を見に行きましたが「旧岡川薬局」はカフェに生まれ変わったと聞きました。もう行きましたか?どんな形にせよ建物を遺してもらえるのは嬉しいかぎりですね。
投稿: ままお | 2011年8月16日 (火) 15時29分
ままおさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。
一部の歴史的建造物は、中に入る機会がなくて、期間限定で一般開放していても宣伝せずにひっそり開放していたりするんですよね〜(^-^;
「旧岡川薬局」のカフェはまだ私も入ったことがないんです。
一応、外観だけは見てきて紹介しているので、よかったらどうぞ。
→記事「旧岡川薬局」
せっかく残っている建物ですから、これからも、機会があればできるだけ紹介していきます。
投稿: 小梅太郎 | 2011年8月16日 (火) 17時59分
はじめまして。こんにちは

小樽好きなので、いつも小梅太郎さんのブログ拝見させていただいておりました。私も旧小樽商工会議所のアートプロジェクト観に行ってきたのですが汽車の時間が迫っていたため1階しか見学できず、普段は入れないとゆうことを知り2、3階に行けなかったことがとても心残りです。『NPO小樽ワークス』とゆう団体も初めて知りました。さっそく検索してみたいと思います
投稿: ショコラ | 2011年8月28日 (日) 12時02分
ショコラさん、はじめまして。

いつも見ていただき、ありがとうございます。
こうやって、小樽好きの方々にコメント頂き、とても嬉しく励みになってます
旧小樽商工会議所を初めとして、期間限定で一般開放するところは要チェックですよね。
私も時々逃します
「NPO小樽ワークス」は調べましたか?
ちょっと前に小樽市指定歴史的建造物に追加された、小樽・坂牛邸を中心に歴史的建造物の保存や活用等の活動を行っているようですね。
投稿: 小梅太郎 | 2011年8月28日 (日) 15時33分
新潟県佐渡が島ののぼといいます。
むかし、佐渡から、磯野さんという方が小樽に渡って成功し、小樽の商工会議所で会頭になったというはなしを聞きました。小林多喜二の小説の『不在地主』のモデルにもなったといいます。本当に、歴代の商工会議所会頭に磯野という方がいたのでしょうか。
むかし日本各地から成功を夢みて、小樽に、たくさんのひとが集まったのでしょう。
それにしても、磯野さんは本当に、会頭になったのだろうか。
投稿: のぼ | 2015年3月11日 (水) 08時51分
のぼさん、こんばんは。
磯野進さんという方ですね。
私は専門家ではないので、詳しくは分かりませんが、所有している資料によると、明治5年佐渡生まれの磯野さんは、明治30年に小樽に定住し成功し、大正2年に小樽商業会議所(小樽商工会議所の前身)7代会頭に就任したとのことです(情報元は、書籍「おたる案内人」です)。
ちなみに、明治39年に建てられた、赤煉瓦作りの旧磯野商店倉庫が残っていて、現在は「海猫屋」という人気の洋食屋さんになってます。
どうでしょうか、参考になりましたか?
※こちらの記事に、ちょっとですが海猫屋の店舗が写ってます。
→色内2丁目の旧早川支店周辺の気になる建物: 小梅太郎の「小樽日記」
投稿: 小梅太郎 | 2015年3月11日 (水) 23時53分
小梅さんありがとう
私たち(我が家の親戚関係)にとりましてはとても感激的な情報でした。亡くなった父がお酒を飲むといつもこの話をしていました。「死んだじいさんは妹を背負ってお守りをしていたが、その妹は磯野というところに嫁に行った。磯野は小樽に行って成功した」。この話は本当だろうかと調べる当てもなく私の頭の中を行ったり来たりしていました。
近いうちに「海猫屋」さんを訪ねたいと思っています。
投稿: のぼ | 2015年3月13日 (金) 23時13分
のぼさん、こんばんは。
え〜!ということは、磯野さんとは親類なわけですか!?凄い!
私の本で読んだだけの情報ですが、お役に立って嬉しいです。
小樽関連の人物の中でも、磯野進さんはかなり著名な方のようです。
確かに、昔は小樽はとても栄えていたので、各地から人が集まっていましたから、縁の方も日本各地にいらっしゃるんですね。
是非、小樽の海猫屋などに訪れてみてください。
投稿: 小梅太郎 | 2015年3月14日 (土) 00時36分